最近、子どもたちが通う保育園や幼稚園から、年末年始の出欠確認などがあり、
いよいよ年の瀬が近付いてきたなと気が急いています。
さて、年内最後の祝日(!)11月23日勤労感謝の日に放送される、
特別番組をお手伝いすることになりました。
『盲ろうの大学教授・福島智の半生を演じて
~映画「桜色の風が咲く」スペシャル~』
放送は、11月23日 水曜日、お昼3時からです。
パーソナリティは、青年期の福島智さんを演じた、俳優・田中偉登さん。
映画『桜色の風が咲く』の監督、松本准平さんもいらっしゃいます。
現在、公開中の映画『桜色の風が咲く』は、福島智さんの半生を描いた作品です。
福島智さんは、3歳で右目を、9歳で左目を中途失明、18歳で失聴し、
見えない、聞こえないという盲ろう者になり、
その後、大学に進み、世界で初めて常勤の大学教授となった方。
2003年にはタイム誌の「アジアの英雄」に選ばれ、
現在も、東京大学教授としてご活躍されています。
映画『桜色の風が咲く』では、福島智さんご自身の監修を受け、
成長していく智の姿と、智に寄り添うお母ちゃんの姿を、丁寧に温かく活写していきます。
中途失明、そして失聴と、困難な状況にあったはずなのに、
智の持ち前の明るさ、お母ちゃんのパワーが、次々と跳ね飛ばしていきます。
そうした中で、母が弟の智ばかりにつきっきりで寂しがる兄たちの姿や、
子どもたちの世話のために、仕事をキャンセルするお父ちゃんの姿、
お母ちゃんの祈りや葛藤など、智の周囲の状況も細やかに描かれ、
日頃の我が身に重ねて切なくなる場面もありました。
それでも、観る前に予想していたものと全く違う、明るく温かで、爽やかな作品で、
今回、皆さまにラジオを通してオススメできることになり、とっても嬉しく思っています。
特別番組では、田中偉登さん、松本准平監督が、
『桜色の風が咲く』の温かさや、リアルさはなぜ生まれたのかといった、
映画の秘密の一端を明かしてくださると思います。
映画をご覧になった方、これから観ようという方はもちろん、
あまり興味が持てないという方も、番組を聴いて、ぜひ映画館に足を運んでください!
きっと、あなたのお気に入りの一本、人生の大切な宝物になるはずです!
特別番組の放送は、23日15時から。
公開している映画館など詳細は、
公式HP
https://gaga.ne.jp/sakurairo/ でご確認ください。
ちなみに、公式HPには、
バリアフリー字幕版予告、バリアフリー音声ガイド版予告も用意されています。
以前、
「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」で、
映画の音声ガイドについて取材しましたが、
現在は、UDcastというアプリを使って、
音声ガイドや日本語字幕で映画を楽しめるようになっていて、
映画『桜色の風が咲く』も、もちろん対応しています。
さらに、盲ろう者用のシナリオデータも用意されていて、誰もが楽しめる映画です。
こうした活動が、全ての映画や、娯楽作品に広がっていって欲しいと願っています。