2022年11月21日

映画『桜色の風が咲く』SP

最近、子どもたちが通う保育園や幼稚園から、年末年始の出欠確認などがあり、
いよいよ年の瀬が近付いてきたなと気が急いています。


さて、年内最後の祝日(!)11月23日勤労感謝の日に放送される、
特別番組をお手伝いすることになりました。

『盲ろうの大学教授・福島智の半生を演じて
         ~映画「桜色の風が咲く」スペシャル~』

221123.jpg 放送は、11月23日 水曜日、お昼3時からです。

パーソナリティは、青年期の福島智さんを演じた、俳優・田中偉登さん。
映画『桜色の風が咲く』の監督、松本准平さんもいらっしゃいます。



現在、公開中の映画『桜色の風が咲く』は、福島智さんの半生を描いた作品です。

福島智さんは、3歳で右目を、9歳で左目を中途失明、18歳で失聴し、
見えない、聞こえないという盲ろう者になり、
その後、大学に進み、世界で初めて常勤の大学教授となった方。

2003年にはタイム誌の「アジアの英雄」に選ばれ、
現在も、東京大学教授としてご活躍されています。


映画『桜色の風が咲く』では、福島智さんご自身の監修を受け、
成長していく智の姿と、智に寄り添うお母ちゃんの姿を、丁寧に温かく活写していきます。

中途失明、そして失聴と、困難な状況にあったはずなのに、
智の持ち前の明るさ、お母ちゃんのパワーが、次々と跳ね飛ばしていきます。

そうした中で、母が弟の智ばかりにつきっきりで寂しがる兄たちの姿や、
子どもたちの世話のために、仕事をキャンセルするお父ちゃんの姿、
お母ちゃんの祈りや葛藤など、智の周囲の状況も細やかに描かれ、
日頃の我が身に重ねて切なくなる場面もありました。


それでも、観る前に予想していたものと全く違う、明るく温かで、爽やかな作品で、
今回、皆さまにラジオを通してオススメできることになり、とっても嬉しく思っています。


特別番組では、田中偉登さん、松本准平監督が、
『桜色の風が咲く』の温かさや、リアルさはなぜ生まれたのかといった、
映画の秘密の一端を明かしてくださると思います。


映画をご覧になった方、これから観ようという方はもちろん、
あまり興味が持てないという方も、番組を聴いて、ぜひ映画館に足を運んでください!

きっと、あなたのお気に入りの一本、人生の大切な宝物になるはずです!


特別番組の放送は、23日15時から。

公開している映画館など詳細は、
公式HP https://gaga.ne.jp/sakurairo/ でご確認ください。


ちなみに、公式HPには、
バリアフリー字幕版予告、バリアフリー音声ガイド版予告も用意されています。

以前、「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」で、
映画の音声ガイドについて取材しましたが、
現在は、UDcastというアプリを使って、
音声ガイドや日本語字幕で映画を楽しめるようになっていて、
映画『桜色の風が咲く』も、もちろん対応しています。

さらに、盲ろう者用のシナリオデータも用意されていて、誰もが楽しめる映画です。

こうした活動が、全ての映画や、娯楽作品に広がっていって欲しいと願っています。

プロフィール

箱崎みどり

東京都生まれ。2011年ニッポン放送入社。 東京大学大学院修士課程修了(修士論文のテーマは「日中戦争期における「三国志」ブーム」) 趣味は、読書、プロ野球観戦、お笑いを見ること。特技は遠泳。


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