2022年11月29日

丈も時代も変えたミニの女王

「丈も時代も変えたミニの女王」というキャッチコピーで開催中の 「マリー・クワント展」。
Bunkamura ザ・ミュージアムで、来年1月29日まで行われています。

DSC_2008.jpg 先日亡くなったエリザベス女王と同い年で、今もご存命の
イギリスのデザイナー、マリー・クワントの、日本初の回顧展です。

マリー・クワントの出身地のイギリスでは約40万人が訪れた展覧会が、
日本にもやってきました。


展示は、ほとんどがマリー・クワントがデザインした洋服たち!

老舗百貨店、ハロッズの前に、自らのブティックの2号店を出店したり、
注目を集めるべくディスプレイにザリガニを配置したりといった、
マリーの発想と行動力に驚きました。


展示を見ていく中で、今、当たり前になっているファッションの多くを、
マリー・クワントが始めていたことを知ることができました。

ミニスカート、パンツスタイル、タイツなどなど!

マリー・クワントがいたからこそ、女性の装いが変わっていったのですね。

DSC_2010~2.jpg ベストとショートパンツのアンサンブルを着るツイッギー
1966年10月23日




新しいことを始めると、反発もあるものですが、
海外にも進出して成功を収めたマリー・クワントは、
1966年、エリザベス女王から、英国王室第四等勲章を授与されます。

その時、マリー・クワントが着て行ったドレスとベレー帽も展示されていました。

マリー・クワント自身がデザインしたもので、
優しいイエローのジャージー素材でできた、ミニ丈のドレスで、
袖に丸い持ち手のファスナーがついた、可愛らしいものです。

ベレー帽と合わせた装いは、
ショートカットのマリー・クワントによく似合っていて、
勲章授与式のニュースが、良い宣伝にもなったそうです。

謁見というと、イブニングドレスのような、ドレッシーなものを想起しますが、
マリー・クワントは、自分が作り上げたものを信じ、周りを動かしていった、
そのひとつの証のように感じました。


自分が着やすい服、着たい服を着て良いと、教えてくれるマリー・クワント。

経営者としても、新しい道を切り開いた女性としても、
格好良いマリーの人生を追体験できる展覧会です。

Bunkamura ザ・ミュージアムで、来年1月29日まで。
ぜひお出かけください。


プロフィール

箱崎みどり

東京都生まれ。2011年ニッポン放送入社。 東京大学大学院修士課程修了(修士論文のテーマは「日中戦争期における「三国志」ブーム」) 趣味は、読書、プロ野球観戦、お笑いを見ること。特技は遠泳。


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