2022年03月02日

バンクシー展 天才か反逆者か

原宿駅前にあるWITH HARAJUKUで開催している
『バンクシー展 天才か反逆者か』を観てきました。

PSX_20220302_112727.jpg 3月8日(火)までと会期末が近いので、ぜひお早めに!


『バンクシー展 天才か反逆者か』では、
多くの作品を通してバンクシーの世界に触れることができます。

私は今まで、バンクシーについて、
「神出鬼没のグラフィティアーティスト」
「オークションで高額で取引」など、
ニュースになることくらいしか知らなかったので、
「バンクシーは本当にいるのかしら?」とすら思っていました。

しかし、私が知らなかっただけで、
バンクシーは、今、同じ時代を生きているんですね。

作品を観ていく中で、バンクシーというアーティストの息遣いや考えが感じられ、
挑戦的で、ストイックで、でもチャーミングなお人柄も見えてきました。


例えば、オークションで落札された直後にシュレッダーにかけられた作品
「Girl with Balloon」について、動画で紹介されていました。

PSX_20220302_113457.jpg 落札された瞬間に、ボタンを押すカットが入り、起動する裁断装置。
しかし、途中で止まってしまいましたよね。

「アトリエで練習したときはうまくいったのに」とのコメントもあって、
その後、額縁に裁断装置を仕込む様子や、練習で裁断する様子も、
動画に収められていました。

世界を驚かせた大事件の裏に、一人のアーティストの創意工夫と、
純粋さ、無邪気さのようなものも垣間見えて、バンクシーがより好きになりました。


展示は、テーマごとに分けられています。

商業主義への批判や、平和への願いなど、現代の社会が抱える問題に対して、
作品一つ一つが、ユーモアや痛烈な皮肉とともに、バンクシーの主張を伝えてきます。

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図らずも、世界が揺れる中での鑑賞となってしまいました。

アート、言葉、表現が持つ強い力、世界の連帯、相手を思いやる気持ちなどが、
不安な夜や辛い日々を一刻も早く収められるよう、祈っています。

プロフィール

箱崎みどり

東京都生まれ。2011年ニッポン放送入社。 東京大学大学院修士課程修了(修士論文のテーマは「日中戦争期における「三国志」ブーム」) 趣味は、読書、プロ野球観戦、お笑いを見ること。特技は遠泳。


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