2021年11月06日

投票に行こう

先日、選挙特番「衆議院選挙開票速報! 日本国民の選択は?」を担当しました。


IMG_0061.jpg

IMG_0092.jpg 自民党と立憲民主党の街頭演説を取材し、街の方にお話を伺ったり、
リスナーの皆さまからお寄せいただいたメールを拝読したりすると、
今回の衆議院選挙への関心は高いように感じていました。

皆さまからのメールでも「投票所に列ができていた」
「娘も選挙に行った」「今回の投票率は高いと思います」などと、
具体的なお声も多かったです。

帰り道に乗せてくださった、タクシーのドライバーさんも、
ご主人と投票に行ったとお話ししてくださいました。

投票率が高いのでは、と思っていらっしゃった方も多かったと思います。


しかし、蓋を開けてみると、投票率は、戦後3番目の低さとなる、55.93%でした。

私がお話を伺った、街頭演説を聞いている方、周りを通る方、
選挙特番を聞いてくださっている方など、
もともと関心が高い方、選挙活動に触れる中で興味を持つ方もいらっしゃる一方で、
関心がない方は、話題にもしないし、情報にも積極的に触れない、ということなのかもしれません。

関心がない方は、選挙に行こうと呼びかけても、その呼びかけ自体が届かない、
また、仮に届いたとしても、
「選挙に行く」という、具体的な行動に結びつかないのかもしれません。


日本で、すべての男性に選挙権が認められたのは、1925年(大正14年)、
女性も含めたすべての国民が選挙権を持ったのは、1945年(昭和20年)で、
普通選挙権を男女ともに持つようになってから、100年も経っていません。

人類の歴史の中で、人々が苦難を乗り越えて勝ち取った選挙権です。
世界には、いまだに平等な選挙ができていない国もあります。

実際に私たちの生活に直結している政治の方向を決める重要性とともに、
歴史的な選挙権の重みも意識して、ぜひ使っていただきたいと思っているのですが、
関心がない方には、そうした呼びかけも届かない現状があるようです。


そんな中で、投票がしやすい仕組みも増えています。

ここ数年で、期日前投票は、ずいぶん使いやすくなり、
商業施設の中に期日前投票所が設けられることもありますし、
「投票済証明書」で様々なサービスが受けられる「選挙割」をするお店も出てきています。

こうした身近なことが、投票のきっかけになってくれれば良いなと思っています。


また、投票入場券を持っていなくても、投票ができることをご存知でしょうか。

今回の選挙で、私は、家族で出かけた帰りに投票所の前を通りかかり、
投票入場券を持っていなかったのですが、
なくても投票できると聞いていたので、試しに投票所に入ってみました。

住所と名前を確認し、投票人名簿と照合して、無事に投票ができました。
簡単で、時間もほとんどかかりませんでした。

投票所の前を通りかかったら、ふらっと立ち寄ってみるのもおすすめです!

同じように、期日前投票の期間中であれば、投票入場券が届く前でも投票ができるそうです。


新行アナウンサー、熊谷アナウンサー、前島アナウンサーのレポートにもあった、
Webを使った取り組みや、不在者投票の仕組みの改善、ネット投票など、
今後も、投票しやすくするための工夫は続くでしょうし、
そうした工夫以外にも、口コミの力も大きいと思います。

政治の話をタブー視する空気もありますが、
「誰に入れるか」を気軽な話題にしにくくても、
「投票に行くか」は、どんどん話題にして欲しいです。


Twitterでは、「選挙特番に意味があるのでしょうか」といったお声も頂戴しました。
個人的には、各局横並びの特番である必要はなく、
選挙前の報道も増えて欲しいと思ってはいますが、
選挙への関心が高まる夜に、
これまで、そしてこれからの政治のあり方を話し合う時間は大切なのではないでしょうか。


過去の人々から受け継いだものを生かし、未来に責任を持つために、
投票に行く人が増えることを願っています。



そんな私の近況ですが、11月4日に「鶴光の噂のゴールデンリクエスト」をお手伝いし、
今日は、21時から放送される「有楽町930ステーション」を担当します。

また、11月16日には、「三國志覇道」の生放送に出演させていただきます。

選挙特番から鶴光師匠の番組のお相手、三国志まで。
改めて考えると、アナウンサーって、不思議なお仕事ですね。


プロフィール

箱崎みどり

東京都生まれ。2011年ニッポン放送入社。 東京大学大学院修士課程修了(修士論文のテーマは「日中戦争期における「三国志」ブーム」) 趣味は、読書、プロ野球観戦、お笑いを見ること。特技は遠泳。


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