2019年05月18日

この夏、三国志の波がやってくる!

先日の「草野満代 夕暮れWONDER4」の「教えてWONDER4」で、
三国志のお話をさせてもらいました。

radikoのタイムフリーで、来週23日までお聴きいただけます!
http://radiko.jp/#!/ts/LFR/20190516161729


7月9日から、東京国立博物館で行われる「特別展 三国志」についても、
取材したのですが、限られた時間の中で、なかなかご紹介しきれませんでした。

お話を伺った東京国立博物館の市元塁さんによれば、
みどころは、放送でもご紹介した、曹操のお墓だけではありません!

もちろん、2009年に発掘された曹操のお墓から、
初めて中国国外にやってくる出土品の数々は、
この機会を逃すと、中国に行っても見られるか分からない、貴重なものばかり。

そんな曹操のお墓にも注目なのですが、
その他にも、私たちの常識を覆すような品々がやってきます。

例えば、公孫氏の領土からの出土品には、
珍しい形のマグカップがあるそうです。

同じ地域の昔の地層や、中国大陸の周辺の地域からは出土されない一方で、
実は、島根など山陰で発掘された木器にそっくり!
日本から取り入れられた形だと考えられているのだとか。

金印や銅鏡など、中国からの文物が日本に入ってきているイメージはありますが、
当時、日本の文化も海を渡っていたのですね。

歴史の中にあった、国際関係のダイナミズムが実感できる展示もありそうです。

その他、お墓から出てくる俑(埋葬用の人形)の表情も、
国によって違うといったお話を伺って、
今から、展覧会が始まるのが待ち遠しいです。


三国志や展覧会が好きな方も、初めてみるものがたくさん集まりますし、
三国志初心者の方も、楽しめる展示になるとのこと。

ぜひ、この夏は、東京国立博物館に!



そして、放送でもお話ししましたが、
この夏から秋にかけて、講談社現代新書から、
三国志と日本にまつわる本を出すことになりました。

中高時代から、コツコツ積み重ねた研究成果をまとめています。

日本で長く愛されてきた『三国志演義』には、
作家が工夫を凝らして紡ぎ直した、日本語で読める本もたくさんあります。

初心者の方で、どの「三国志」を読んだら良いか分からない、というお声もよく聞きますが、
あなたにぴったり合う「三国志」が分かる本にすべく、頑張っているところです。

新書ということで、分かりやすく、
手に取りやすいことを目指して作っていますので、
よろしければぜひ読んでみてください!

詳しいことが分かってきたら、またご報告します!

プロフィール

箱崎みどり

東京都生まれ。2011年ニッポン放送入社。 東京大学大学院修士課程修了(修士論文のテーマは「日中戦争期における「三国志」ブーム」) 趣味は、読書、プロ野球観戦、お笑いを見ること。特技は遠泳。


● Twitterは こちら

● facebookページは こちら

● Instagramは こちら

最新の記事
アーカイブ

トップページ