2018年02月19日

海上自衛隊護衛艦いかづちのカレー

先週末の「ネットワーク探偵団」では、
「意外な人が作る? 健康効果もすごい国民食!」という調査報告をお届けしました。

20180112_111824.jpg 取材でお邪魔したのは、
横須賀にある海上自衛隊横須賀基地に停泊中の護衛艦、いかづち


カレーをいただく前に、いかづちについて、艦内をまわって教えていただきました。

私が乗ったいかづちは、海軍時代から数えると、4代目。

初代は明治32年に生まれた軍艦で、
昭和7年から太平洋戦争中に活躍した2代目は、
スバラヤ沖で、イギリス駆逐艦の敵兵を救助したことで知られています。

PSX_20180213_101352.jpg 今のいかづちは、全長151m、全幅17.4m、乗員約200名の巨大な艦船。
ヘリコプターを1機搭載できます。

話はやや逸れますが、このヘリコプターもすごいんです!
私が行った時は整備中で観られなかったのですが、
救助だけでなく、物資の補給や連絡など、様々な仕事を担い、
いかづちの一部として、空を飛んでサポートしているそうです。


私が驚いたのが、乗員の皆さまの仕事の分担。
今回のテーマである、カレーなど食事を作ってくれる給養や、
船の運航・操艦を担う、船務科、航海科はイメージしやすいのですが、
エンジンなどを整備する機関科や、ヘリコプター関連の飛行科、
さらには、看護士さんや、経理の方まで乗艦し勤務しています。

「経理は、わざわざ船に乗らなくてもできるのでは?」とお尋ねしたところ、
いかづちは、どこに行くか分からないので、
寄港した先での物資の補給など、航行中の財務も全て担当されているそう。

いかづち全体が、独立して動き、機能できるように考え抜かれています。

東日本大震災の時は、被災地に行き、船員の私物も含めて、
いかづちの中の物を被災者に提供しました。

また、嵐など、船に浸水の恐れがある時は、どの扉をどの人が閉めるかということも、
細かく決まっているそうです。
1人1人が自分の責任を果たさないと、皆が危険にさらされてしまうので、
「命の預け合いをしているので、同僚とは少し違う感覚がある」と話してくださいました。


PSX_20180213_101222.jpg そして、こちらの写真が、
放送内でもご紹介した通り、家のカレーとはまったく違う、
深いコクがあって、スパイスが効いているのに辛すぎない、
とても美味しい、いかづちのカレー。

美味しいのでどんどん食が進みますし、
サラダに牛乳、ゆで卵と、栄養のバランスもばっちり。

日ごろ、こうした美味しいお食事を召し上がって、英気を養い、
お仕事に臨んでいらっしゃるのだと思います。

海上自衛隊のカレーは、艦ごとに味が違うそうですが、
ぜひ「YYのりものフェスタ」や「サマーフェスティバル」などの機会を見つけて、
召し上がってみてくださいね。

私も、またいつか、いかづちのカレーを食べたいです。


カレーを食べながら、
給養の中島さん、水測の谷口さん、水雷の寒川さん、通信の荻原さん(登場順)に、
お話を伺いました。

インタビューでは、プライベートなことにも答えていただきましたが、
おやすみの日は、ご家族との時間を大切になさっていたり、
釣りやドライブなど趣味の時間を取っていたりと、
同世代の方と同じような過ごし方をなさっていて、親近感が湧きました。

PSX_20180213_101506.jpg 海上自衛隊のカレーや、自衛官の生活が気になる、という方は、
防衛省のホームページに、いろいろな情報が載っていますので、ぜひご覧ください。



さて、「ネットワーク探偵団」は、
ニッポン放送では、日曜日の24時50分から、
その他の放送局では、それぞれの時間にお送りしています。
お住まいの地域のラジオ局の番組表で、探してみてくださいね。

最近気になっていることなど、探偵団への調査依頼は
tanteidan@1242.com までお寄せくださいませ。

プロフィール

箱崎みどり

東京都生まれ。2011年ニッポン放送入社。 東京大学大学院修士課程修了(修士論文のテーマは「日中戦争期における「三国志」ブーム」) 趣味は、読書、プロ野球観戦、お笑いを見ること。特技は遠泳。


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