2017年10月19日

懐かしの人形劇

昨日、水曜日の「ミュージックスクランブル」では、
マロンさんからいただいた、長野県飯田市のプチ自慢、
「人形劇」をご紹介しました。

実は、私も、長野県飯田市の川本喜八郎人形美術館に行ってきたばかり!

川本喜八郎さんは、私が中国の歴史小説『三国志演義』を好きになったきっかけでもある、
「人形劇三国志」を手がけた人形美術家です。

川本さんの出身は東京なんですが、人形の町としての飯田に感銘を受け
自分が作った人形を飯田市に寄贈したことから、
川本さんの人形美術館が飯田市に出来ました。


私は、長年訪問したいと思っていた念願が叶い、
美術館にいる間、ずっと夢心地でした。

モダンな外観の建物の2階から美術館に入ると、
美術館のために特別に作られた諸葛亮孔明の大きな人形が出迎えてくれます。

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そして、3階の展示室には、
実際に「人形劇三国志」で使われた人形がずらっと展示されていました。

実物を、ガラス1枚隔てた近さで、時間を忘れてじっくり見ることができ、
とても感激しました!

「人形劇三国志」は、CGではなく本物の火や水を使って撮影されたことや、
長年の展示などによって、衣装の色が褪せてしまっているものもあるのですが、
人形たちが重ねてきた歴史を思わせて感慨深かったです。

さらに、自分の手で動かせる人形もあります!

「人形劇三国志」で使われた人形は、両手と胴に棒がついていて、
操演者1人が、人形1体を動かします。

主役級の人形は、目が動いたり、口が開いたりという仕掛けもあるのですが、
それは、胴体の棒の下にあるスイッチで手動で操作していたそうです。

張飛のどんぐり眼がぐるぐる回ったり、
劉備が目を伏せ涙を堪えたりといった動きは、
小さい頃、本当に動いているように感じられたのを思い出します。

馬を動かすのは、前脚と後ろ脚それぞれを2人が動かし、
乗馬している人は別で操作するので、全部で3人。

さらに、4、5人集まり密議をしているシーンの撮影では、
ぎゅうぎゅう詰めで操演することもあったそうです。

また、「人形劇三国志」で使われた人形たちは、
顔は皮、着物は着物や帯などの美しい端切れ、
そして、鎧は軽量化のため、紙で作られていると聞き、吃驚しました。


川本喜八郎人形美術館は、今年で10周年。
それを記念して、「三国志から幻の大作へ」という展示が行われています。

私が、ここまで熱く熱く書いてしまった「人形劇三国志」だけでなく、
「平家物語」、さらには、川本さんの念願ながら実現できなかった人形劇、
「項羽と劉邦」のために作られた項羽・劉邦・虞美人や、たくさんの頭なども並んでいます。

人形アニメーション「蓮如とその母」に出てくる、
岸田今日子さんや黒柳徹子さんにそっくりの人形も展示されていました。

さらに、10月22日(日)まで「懐かしのテレビ人形展」が行われています。
「ひょっこりひょうたん島」、「プリンプリン物語」、「プルルくん」
平成に入って放送された「新・三銃士」「シャーロック・ホームズ」と、
様々な作り手による懐かしい人形が展示されています。

動かしていなくても、生き生きと躍動しているような人形たちに会いに、
ぜひ長野県飯田市の川本喜八郎人形美術館にお出かけくださいませ。


普段は、私の趣味の話ではなく、
音楽とあなたからの地元のプチ自慢や方言自慢をお送りしている
「ミュージックスクランブル」は、全国27局ネットでお送りしています。
放送時間はまちまちなので、
ぜひ、お住まいの地域の放送局の番組表を確認してみてくださいね。


そして、ニッポン放送は、今週
「毎日がクライマックス! ~君に耳キュン! ニッポン放送~」と題してお送りしています。

今日も夕方17時30分から
「ショウアップナイタースペシャル
 セ・リーグ クライマックスシリーズ
 ファイナルステージ 第2戦 広島×DeNA」
の中継をお届けします!

クイズトリプルチャンスもありますので、
ぜひニッポン放送でお楽しみください!

プロフィール

箱崎みどり

東京都生まれ。2011年ニッポン放送入社。 東京大学大学院修士課程修了(修士論文のテーマは「日中戦争期における「三国志」ブーム」) 趣味は、読書、プロ野球観戦、お笑いを見ること。特技は遠泳。


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