「高嶋ひでたけのあさラジ!」のリスナーでいらっしゃるご縁から、
昨年、初めてお邪魔した銀座の画廊、兜屋画廊。
(その時の「村上肥出夫展」の記事は、
こちらです。)
昨日から「清水英寿 糸締め人形展」が始まり、早速初日に観てきました。
糸締め人形というのは、人形師・辻村寿三郎さんが考案した人形の作り方です。
木材を糸状に削ったものを詰めた布の袋に糸を通し、
引き締めながら顔を作る、難しい技法なんだそうです。
NHKの連続テレビ人形劇「新八犬伝」や「真田十勇士」で、
作品に触れたことがある方も多いのではないでしょうか。
清水英寿さんは、「新八犬伝」で辻村さんの人形に魅せられ弟子入り、
以来、歯医者さんのお仕事と並行して修行を積んでこられました。
今回の個展では、清水さんの師匠、辻村さんの作品も特別に展示されています。
こちらは、あさひ姫と細川ガラシャ夫人。
辻村さんの作品として、すぐに思い浮かぶのはこうしたお人形ですが、
魅惑的な洋風のお人形も展示されていました。
初日に画廊にいらっしゃった清水さんに直接お話を伺うと、
糸締め人形はデフォルメされた姿ですが、
人体の構造に基づいて作られていて、
背骨が人と同じようにあるので、しっかり立つそうです。
そう伺ってからよく見ると、手や足もとてもリアルです。
布を裏返して手を作るので、裏返せるように手の大きさを決めてから、
人形のバランスを考えているそうです。
ただ、そうした基本がありつつも、
人形として、人体ではありえない誇張を表現することもあるんだとか。
お話している間、清水さんは、師匠の技に及ばないと謙遜なさっていましたが、
清水さんが作られたお人形も、存在感がある素晴らしいものでした。
八犬伝や、
真田十勇士、
そして、『水滸伝』の史進。
一緒に写っているのが、作者の清水さんです。
『水滸伝』を独自解釈で描いた北方謙三先生は、史進がお気に入りだそうです。
入れ墨は、人形ならではの省略した形で表現されています。
清水さんによると、今回の個展に向け、たくさんの人形を作っていたところ、
どんどん早くなって、初めは1体1か月、1週間かかっていたものが、
今は1体7時間でできるようになったそうです。
人形本体はもちろん、衣装も手作り。
清水さんの地元・群馬の桐生織、高崎染縮緬だけでなく、
京都の西陣織や、張り子など、色々なものを取り入れています。
お人形の命は顔と言われることが多いですが、
意志を持つように感じるお顔はもちろん、
身体全体や、美しい衣装なども、ぜひじっくりご覧ください。
「清水英寿 糸締め人形展」は、銀座8丁目、伊勢萬ビル8階の兜屋画廊で、
朝10時半から、夕方18時半まで、最終日の6月18日は、17時まで、
入場は無料です。
*****
ジャイアンツの連敗記録、昨日で13に伸びてしまいましたが、
こんな記事が...!
「巨人軍を応援して日本列島G党みんなで元気を取り戻そう!」
今、固唾を呑んで
「ショウアップナイター」を聞いています。