2017年05月26日

大エルミタージュ美術館展

昨日、お笑い芸人、ピースの又吉直樹さんの小説『劇場』について書きましたが、
今日は、又吉さんがオフィシャルサポーターを務めている「大エルミタージュ美術館展」について。

PSX_20170526_130920.jpg ロシアのサンプトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館から、
女帝、エカテリーナ2世の在位中に集められた作品を中心に、
名画85点が日本にやってきました。

音声ガイドでは、通常の解説に加えて、オフィシャルサポーターの又吉さんが
作品に対する独自の感想や(静かな展示室で吹き出しそうになりました)、
ロシア文学への思いを語ってくれます。

また、お子さん向けに、チェブラーシカが解説してくれる音声ガイドも用意されています。

PSX_20170526_130235.jpg 展覧会の1枚目は、ウィギリウス・エリクセンの
「戴冠式のローブを着たエカテリーナ2世の肖像」。

18世紀にロシアの女帝として君臨したエカテリーナ2世が、
エルミタージュ美術館の産みの親なんです。

1764年、女帝は、ベルリンの実業家から317点の絵画を購入し、
親しい人々にこれらの美術品を見せる場所を作って
フランス語で「隠れ家」を意味する「エルミタージュ」と名付けたそうです。

女帝が在位中に集めた絵画は、およそ2500点とも言われています。

19世紀に、一般の人々にも美術館として公開され、
今や、エルミタージュ美術館の所蔵品はおよそ310万点、
そのうち絵画作品だけでも1万7千点に及びます。


そんな膨大な所蔵品から選りすぐった
「大エルミタージュ展」の出展作品は、どれも第一級の絵画ばかり。

幅広いコレクションを誇るように、展示は、描かれた時代と国ごとにまとめられているので、
ヨーロッパの美術史を、この展覧会で俯瞰することができます。


また、女帝のコレクションを中心に構成されているとあって、
蒐集時のエピソードも興味深かったです。

中でも、女帝の息子パーヴェル1世が、
画家の工房に直接足を運んで、母のために購入したという
ポンペオ・ジローラモ・バトーニの「聖家族」は、
作品の美しさと共に、女帝の母子関係が垣間見えて、特に印象に残りました。


ぜひ、ロシアから遥々やってきた力強い絵画を間近に鑑賞しながら、
お気に入りの一枚を見つけてみてください。

「大エルミタージュ美術館展」は、
六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで、6月18日までです。

DSC_1995.jpg
ちなみに、同じく六本木で行われている展覧会、
新国立美術館の「ミュシャ展」の記事はこちらです。



さて、明日、私は、
朝8時30分からの「八木亜希子 LOVE&MELODY」の中継で、 東京ワンピースタワーへ、
そして、お昼15時30分からの「スイスイサタデー 〜カロ・ソリーゾ!」の中継では、
この時期ならではの、美味しいものが摘める場所に出かけます!

土曜日も、ぜひニッポン放送でお楽しみください。

プロフィール

箱崎みどり

東京都生まれ。2011年ニッポン放送入社。 東京大学大学院修士課程修了(修士論文のテーマは「日中戦争期における「三国志」ブーム」) 趣味は、読書、プロ野球観戦、お笑いを見ること。特技は遠泳。


● Twitterは こちら

● facebookページは こちら

● Instagramは こちら

最新の記事
アーカイブ

トップページ