2017年04月10日

暁斎展、今週末まで!

ずっと行きたいと思っていた展覧会、
「ゴールドマン コレクション これぞ暁斎!世界が認めたその画力」

会期が今週末までということで、
慌てて会場の渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアムに行ってきました。

公式HPはこちらです。


この展覧会では、幕末から明治時代に活躍した絵師、河鍋暁斎の作品を
イスラエル・ゴールドマン氏のコレクションから展示しています。

死神太夫の周りで踊るガイコツと一休法師が描かれた
「地獄太夫と一休」がポスターになっていますが、
こうしたちょっと不気味な題材を、ユーモラスに描いた作品がたくさんあり、
見ていて楽しく、中には吹き出してしまうものもありました。

動物の絵を例にすると、水墨画や鳥獣戯画など伝統を踏まえたものや、
身近な猫、そして暁斎が好んで描いたカラスがたくさん展示されている一方、
明治の世に日本に来たゾウを写実的に描いたもの、擬人化したもの、
さらには西洋から流入したイソップ童話など、多種多様です。

さらに、可愛らしい動物たちに留まらず、植物の擬人化、人間味豊かに描かれた神様仏様、
河童や鬼の学校など、独創的なアイディアが、印象的な構図、迷いのない力強い筆致で描かれています。

絵の題材や画法も変幻自在、さらにジャンルも、風刺画から春画、宗教画まで、
一人の画家の作品とは思えないほどのバリエーションが楽しめます。

盛りだくさんの展示を観終わってとても満足し、うきうきした気分が続いています。
河鍋暁斎という画家を知ることができて良かったです。

日本国内よりも、世界で高く評価されている暁斎。
アメリカ、ヨーロッパ、アジアだけでなく、
アフガニスタンやコロンビアなど、世界各地から見に来ている方がいらっしゃいました。

会期が残りわずかですが、ぜひお出かけください。

photo2017-04-10-11-11-06.jpg 暁斎の作品と一緒に写真を撮れる、デジタルサイネージもありました。

プロフィール

箱崎みどり

東京都生まれ。2011年ニッポン放送入社。 東京大学大学院修士課程修了(修士論文のテーマは「日中戦争期における「三国志」ブーム」) 趣味は、読書、プロ野球観戦、お笑いを見ること。特技は遠泳。


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