先日、肺カルチノイドで亡くなった流通ジャーナリスト金子哲雄さんが、
亡くなる1か月前から書かれた「エンディングノート」
『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』が、先日、小学館から発売されました。
どうして流通ジャーナリストを目指したのか、
奥様との日々、
病気を宣告された時のこと、
病との闘い、
生きることと死ぬことへの金子さんの思いなど、
ここで私が文字にすることすら憚られる、苦しく辛い戦いの中での金子さんの心が綴られています。
この本をまとめられた奥様の稚子さんがこの本の冒頭で伝えて下さっているのですが、
金子さんがこの本を書かれたのは、
自分の希望である「最後まで仕事を続けたい」という思いをかなえるために、
最後まで自分の病気のことを限られた人にしか伝えずにいた、
そのことに対する「お詫びとお礼を、自分の手で行いたい」という気持ちからだったと。
この本には、金子さんの徹底した「人が喜ぶことをしたい、人が喜ぶ顔が何より大好き」という気持ち、
いつも私たちが感じていた「常に礼儀正しく、相手を思って行動される」金子さんの意志が溢れています。
奥様が書かれているあとがきを読んで、我慢していた涙が止まりませんでした...。
生かされていることに感謝して、
日々を力強く生きていこう...、しっかりと笑顔で。
そう思わせてくださった金子さん、改めて、ありがとうございました。