昨日は素晴らしい公演を観ることができました。
これは、東日本大震災で津波の被害にあい、家族を失ったりした子供たちによる和太鼓の演奏と、
「あしながおじさん」の著者ジーン・ウェブスターの母校であるアメリカ・ヴァッサー大学のコーラス部、
そして、ウガンダ共和国の60人のエイズ遺児たちの伝統ダンスと合唱がコラボレーションするというもので、
ミュージカル「レ・ミゼラブル」などの世界的演出家ジョン・ケアードさんが演出を手掛けています。
想像を絶する悲しみや辛さを体験した子供たちが見せる、力強さや笑顔、
そして全員の素晴らしいパフォーマンス。
涙が止まりませんでした。
ウガンダのエイズ遺児たちが学んでいる「あしながウガンダレインボーハウス・寺子屋」では、
60人の子供たちが貧困と闘いながら、算数や英語などの基礎教育をうけているそうです。
そこで教育を受けられる子供達は、もちろん遺児たちの一部に過ぎませんが、
彼らが今夢を描き、いつか、その力と支援で夢を叶えた時、
故郷や自分たちのまわりに返せるもの、影響を与えるものの大きさは計り知れないと思います。
また、津波の被害でご家族を亡くした子供たちは、
和太鼓の演奏とともに、自分たちの経験を自分たちの言葉で表現していました。
苦しさ、辛さ、怖さ、様々なものに向き合い我々に伝えてくれる強さ。
その彼らの強さや優しさが観る人に与えるものは、
震災の恐ろしさを直接体験していない我々にとっても本当に大きく、
これからも風化させないという、その大きな力になっていました。
また来年も日本でこの公演が開催され、
多くの人に観ていただけたらと思います。