• 2024年02月15日

    お引越しします

    長らくお付き合いいただいてきた
    「箱崎みどりのすっぴんトーク」ですが、
    お引越しすることになりました。

    新しいブログは、こちらからご覧ください。

    引き続き、ご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。


    さて、こちらのブログ最後の写真は、
    昨日の「伊集院光のタネ」で話に出た、紅うどんことナポリタン。

    どうしても食べたくなって、今日のお昼に行ってきました。

    DSC_6590.JPG

  • 2024年02月10日

    上野で時空を超える美に触れる 春休みにおすすめの展覧会

    立春もすぎ、春はもうすぐそこ。だんだん日も長くなってきました。

    さて、この時期、そして、春休みのお出かけにおすすめの展覧会を3つ、ご紹介します。


    ひとつめは、東京国立博物館で3月10日まで開催中の特別展「本阿弥光悦の大宇宙」です。

    sIMG_2151.JPG 江戸時代、幅広いジャンルの美に携わっていた芸術家・本阿弥光悦の、
    刀剣、書、陶芸など、まさに宇宙を思わせる仕事の全貌が一望できます。

    刀剣の研磨や鑑定は、本阿弥家の家業だったそうで、
    展示室には、美しい刀剣がずらっと並びます。

    目を瞠る国宝のオンパレードなのですが、
    中でも、今回は、「兼氏 金象嵌 花形見」という、 光悦自身がさした、指料と伝わる唯一の刀剣が約40年ぶりに公開されています。

    IMG_2141.JPG 重要美術品「短刀銘兼氏 金象嵌 花形見」志津兼氏 鎌倉~南北朝時代・14世紀 (下)
    (刀装)「刻鞘変り塗忍ぶ草蒔絵合口腰刀」江戸時代・17世紀


    続いては、光悦の蒔絵。
    光悦の蒔絵は大胆な造形で、近世初頭に突如出現したようにみえてきましたが、
    今回の特別展では、謡曲の謡本の影響を指摘しています。

    並べられた謡本と比べてみても、
    難しいことは考えずに、蒔絵の美しさにうっとりしても楽しいです。





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    重要文化財「芦舟蒔絵硯箱」江戸時代 17世紀 東京国立博物館

    さらに、書においては、寛永の三筆のひとりで、能書家として知られた光悦。

    「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」が、全巻一挙公開されているのも見逃せません。





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    重要文化財 鶴下絵三十六歌仙和歌巻 本阿弥光悦筆/俵屋宗達下絵 江戸時代・17世紀 京都国立博物館蔵 全期展示

    光悦自身の作品だけでなく、光悦が持っていたと伝えられる、
    平安時代の、小野道風が書いた法華経も展示されていました。


    そして、特別展の最後を飾るのが、光悦茶碗。
    章の副題にある「土の刀剣」の言葉の通り、
    まるで刀のように磨き抜かれた美しい茶碗の数々が、
    茶碗を引き伸ばした写真が飾られている空間に、点々と置かれ、
    まさに宇宙を思わせる空間でした。

    私は、この空間を味わい、銘品の数々を眺められただけでも、大満足!
    この美しさを、ぜひ、会場でご堪能くださいませ。


    特別展「本阿弥光悦の大宇宙」
    2024年1月16日(火)~3月10日(日)
    東京国立博物館 平成館

    ※会期中、一部作品の展示替えを行います




    続いてご紹介するのは、同じく東京国立博物館で開催中の
    建立900年 特別展「中尊寺金色堂」です。

    IMG_2310.JPG 奥州・平泉にある中尊寺金色堂は、
    天治元(1124)年に、藤原清衡によって建立されました。

    以来900年。東北最古の現存建造物として、
    今も多くの方が訪れています。

    私も、小学生の頃に、祖父母に連れられて見に行き、
    毛越寺の大きさとともに、中尊寺金色堂の豪華絢爛な姿に驚いたのを覚えています。

    建立900年を記念して東京にやってきたとっておきの宝物は、ほとんどが国宝で、
    平安後期の平泉の、豊かな文化を伝えてくれます。


    金色堂の3つの須弥壇のうち、中央壇上の国宝仏像11体がそろって公開されているので、
    普段近くで見ることができない、仏像のお顔を間近でじっくり見ることができます。

    IMG_2301.JPG
    私が圧倒されたのは、「金光明最勝王経金字宝塔曼荼羅」
    お経を書きこむことで、仏塔を表現しています。




    IMG_2284.JPG



    源義経にもゆかりがある、中尊寺金色堂。
    建立900年を記念した特別な機会を、どうぞお見逃しなく。

    IMG_2292.JPG
    建立900年 特別展「中尊寺金色堂」
    2024年1月23日(火)~4月14日(日)
    東京国立博物館 本館 特別5室



    そして、最後にご紹介するのは、同じく上野にある東京都美術館で開催中の
    「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」です。

    IMG_2322.JPG 「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」ポスター、東京都美術館、2024年

    19世紀にフランスで花開いた印象派ですが、
    フランスだけではない、国際的な広がりがありました。

    今回の印象派展では、ボストン近郊にあるウスター美術館の印象派コレクションを中心に、
    アメリカ、日本など、印象派の世界的な広がりに迫ります。

    IMG_2329.jpg チャイルド・ハッサム《花摘み、フランス式庭園にて》1888年 ウスター美術館

    例えば、アメリカのモネと称されるハッサムは、
    フランス留学で学んだ技法で、パリの光景を、 さらに、帰国後にアメリカの風景を描きました。

    IMG_2348.JPG チャイルド・ハッサム《コロンバス大通り、雨の日》1885年 ウスター美術館


    同じように、黒田清輝も印象派の技法で、フランス留学後、日本の風景を絵画に残しています。

    IMG_2339.JPG 黒田清輝《落葉》1891年 東京国立近代美術館

    日本の影響を受けて花開いた印象派が、
    フランスからアメリカへそして日本へも、と、世界中に広がったのです。


    印象派の代表的な画家のひとりであるモネは、250点以上の《睡蓮》を残しています。
    その、モネの《睡蓮》を初めて収蔵したのが、ウスター美術館。

    IMG_2333.JPG クロード・モネ《睡蓮》1908年 ウスター美術館

    《睡蓮》をいくらで、どのようにして買ったか、克明に記された手紙が絵の横に展示されていて、
    《睡蓮》が時代を問わず人の心を掴む作品であること、
    こうした経緯があってウスター美術館に収蔵され、
    今、海を渡って日本にやってきた奇蹟を強く感じました。

    IMG_2332.JPG 「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」展示風景、東京都美術館、2024年

    印象派以前、また、印象派以後の作品も紹介されているので、
    勉強になりますし、より印象派の個性も際立っているように思います。

    IMG_2364.JPG デウィット・パーシャル《ハーミット・クリーク・キャニオン》1910-1916年 ウスター美術館

    こちらは、観光PRのために、グランドキャニオンを描いたものだそうです。
    外で描くという印象派のやり方が、アメリカでも生かされています。

    IMG_2361.JPG 「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」フォトスポット、東京都美術館、2024年


    印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵
    2024年1月27日(土)~4月7日(日)
    東京都美術館
    ※土曜・日曜・祝日及び4月2日(火)以降は日時指定予約制(当日空きがあれば入場可)




    日本の美、世界の美に触れる美術体験を、この春、上野でぜひ!

  • 2024年02月09日

    ヨーロッパ野菜と三国志

    三国志で野菜と言えば、諸葛孔明の諸葛菜です、と言いたいあまり、
    タイトルをまとめてみましたが、別々のお話です。

    まず、ヨーロッパ野菜から。

    今月の「上柳昌彦 あさぼらけ」の中の、
    「食は生きる力 今朝も元気にいただきます」を担当しています。

    お話を伺ったのは、さいたまヨーロッパ野菜研究会の
    会長で、埼玉県内で複数のレストランを経営している北康信さんと、
    創設時からの中心メンバーで、株式会社FENNEL代表取締役の森田剛史さんです。

    さいたまでのヨーロッパ野菜の歴史とこれまでのご苦労、そして未来について伺っています。

    放送は、月曜と金曜の朝5時25分頃からです。


    そして、三国志ですが、1月から2月にかけて、
    日経BOOK PLUSで、三国志のおすすめ本を紹介する連載をしました。

    日経ブックプラス.png 箱崎みどりが語る、三国志の魅力とおすすめの本

    4回の連載で、
    宮城谷昌光『諸葛亮』
    杜康潤『孔明のヨメ。』
    酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』
    ペズル『三国志に学ぶ人間関係の法則120』
    金文京『三国志演義の世界[増補版]』
    竹内真彦『最強の男 三国志を知るために』
    そして、拙著『愛と欲望の三国志』をご紹介しました。

    入門から興味を広げていくような形で、硬軟取り混ぜて選びましたので、
    よろしければ記事と合わせて、三国志本の数々もお読みになってみてください。

  • 2024年02月05日

    関東地方で大雪が降る条件とは

    寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
    体調を崩さないようにお気をつけくださいませ。
    (私も、鼻声が続いてしまい、お聞き苦しくてすみません...)


    今朝の「新行市佳のOK!Cozy up!」をお聴きいただき、ありがとうございます。


    関東地方では、雪が心配ですね。

    関東地方の南を通る、南岸低気圧は、関東地方の大雪の原因として知られます。
    ニュースなどで、言葉を聞く機会も多くなってきました。

    南岸低気圧が関東地方に近づくと、海から水蒸気が補給されるなどするので、
    条件が揃うと、大雪になってしまいます。


    雨と雪の分岐点は、湿度が70%の場合、地上の気温が3℃より高いか低いか。
    高ければ雨、低ければ雪になります。

    また、上空(850hpa)の気温でみると、-6℃が境目になります。


    さらに、ここ数日、晴れが続いて、空気が乾燥していますよね。

    湿度が低いと、地上の気温が4℃や5℃でも、雪が降ることがあります。

    これは、乾燥しているほど、水分が蒸発するときに、冷えるため。
    乾燥しているほど、気温は低くなり、雪が降りやすくなります。


    南岸低気圧が雪を降らせるかどうか、
    通り道からみると、目安になるのは八丈島だと言われています。


    なお、それでも、都心の降雪予測量が、他よりも少ないのは、
    都市化によって、他の地域よりも地上の気温が高いからなんだそうです。


    このように、上空と地上の気温、湿度、南岸低気圧の位置など、
    雨か雪かの境目になる要素はいくつもあるので、
    南岸低気圧による雪の予報は難しいのです。


    夜には、関東地方で広く雪が降る予報です。

    雪がどのくらい降るか、正確な予報は難しいですが、
    早めに帰宅するなど時間に余裕をもって行動し、油断なく、雪に備えてくださいね。


  • 2023年12月29日

    1月2日は、野球、本、タネ🌱

    今年も、「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」に温かいお気持ちをお寄せいただき、
    本当にありがとうございます。

    アナウンサー募金隊として中継を行い、
    たくさんの方とお話ができ、とても嬉しかったです。

    コロナ禍で、私たちが伺えなかった間の募金を貯めていてくださった方も多く、
    ずっしりとした募金を、たくさんお預かりしました。
    いつもミュージックソンにお心を寄せていただき、本当に、ありがとうございます。

    引き続き、1月31日まで募金を受け付けていますので、
    皆さまのご協力をお待ちしております!

    詳しい募金の方法について詳しくは、こちらのページでご確認くださいませ。



    さて、私は今日で仕事納めです。
    今年も1年、ラジオをお聴きいただきまして、ありがとうございました。


    私の新年の仕事始めは、1月2日です。

    まず、1月2日(火)6時から放送される
    「ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル
     野村弘樹&真中満 新春プロ野球かるた」で、
    かるたの読み手を担当しました!


    11時からは、「おもしろい本に出会いたい 2024年お正月スペシャル」

    『汝、星のごとく』で2023年本屋大賞を受賞した、凪良ゆうさん、
    『大ピンチずかん』が大ヒットとなった、鈴木のりたけさんと、
    2023年を代表する2人の先生にお話を伺います。

    ブックジャーナリスト内田剛さんのおすすめ本もご紹介しますので、
    ぜひお聴きください。


    そして、夕方5時からは、「伊集院光のタネ 新春スペシャル」!
    いつもの倍の1時間、生放送でお送りします。

    お正月も、お付き合いいただけますと幸いです。



    皆様、良いお年をお迎えくださいませ。
    来年も、どうぞよろしくお願い致します。

プロフィール

箱崎みどり

東京都生まれ。2011年ニッポン放送入社。 東京大学大学院修士課程修了(修士論文のテーマは「日中戦争期における「三国志」ブーム」) 趣味は、読書、プロ野球観戦、お笑いを見ること。特技は遠泳。


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