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2022.05.23

#216 「世代を超えて、地域に根付く食文化をPRする『100年フード』文化庁が認定した茨城県笠間市の食文化とは?」

あなたが今住んでいる町に「独自の食文化」はありますか?

全国には、古くからその地域で食べられてきた郷土料理や伝統食、オリジナルの食文化があります!食文化は、その土地で積み重ねてきた歴史でもありますから、しっかり受け継ぐことも大切です。ちゃんと伝えて行かないと、なくなってしまう可能性だってあります。

この度、文化庁が地域に根付いた食文化を認定してPRしていこうと「100年フード」という新制度を設けました。その対象は、地域の風土や風習の中で育まれ、世代を超えて継承されている食文化だそうです。3つの部門に分かれていて

1つ目 江戸時代以前から伝わる「伝統」部門。

2つ目 明治・大正から続く「近代」部門。

3つ目 昭和以降に生まれ、今後100年の継承を目指す「未来」部門。

今回、全国で131件が認定されました。秋田のきりたんぽ、愛知のきしめん、あと沖縄のラフテーなど。未来部門だと、宇都宮餃子や富士宮やきそばなどが認定されています。今日は、茨城県笠間市が認定された「100年フード」をピックアップしたいと思います。

実は茨城県では2件が「100年フード」に認定され、1件は「ひたちなか・東海・那珂ほしいも協議会」が普及に取り組む「干しいも」。そしてもう1件が笠間市。一体、笠間市のどのような食文化が認定されたのでしょうか?

#92 茨城県 「令和に誕生した茨城県ひたちなか市の『ほしいも神社』!どんなご利益?」の巻

笠間市(かさまし)は、関東地方の北東部、茨城県中部の県央地域に位置する市である。
古くから日本三大稲荷に数えられる笠間稲荷神社の鳥居前町として、また笠間城の城下町として栄えてきた。最近では笠間焼の生産地として知られ、春や秋に行われる陶器市の時期には、多くの観光客で賑わう。wikiより引用

笠間市役所・農政課の伊藤圭亮さんにお話し伺います。

 

晴の輔 笠間市が認定を受けた「100年フード」とはズバリ何なのでしょうか?

 

伊藤「笠間市の100年フードは笠間の『栗菓子文化』になります。」

栗蒸し羊羹

晴の輔 「笠間の栗菓子文化」ですか!?ということは、笠間市は「栗」が有名なのですか?

 

伊藤「笠間市は、栗の栽培面積・生産量ともに全国1位の茨城県の中でも、栽培面積が最も大きい代表的な産地です。市としても、ここ数年「笠間の栗」としてブランド化を進めており、市内の洋菓子店や和菓子店では、栗菓子が多く並んでいます。秋には、栗に特化した新栗まつりも開催するなど、多くの来訪者にいろいろな栗菓子や食事を楽しんでもらっております。」

新栗まつり

晴の輔 最近だと茨城県はメロンが全国1位として有名です。

伊藤「(笑)」

 

晴の輔 笠間市では栗の歴史も古い。

伊藤「笠間市では明治時代から栗が栽培されていると言われており、庭先で栗むきする風景や、栗のおすそ分けなど農家に限らず、笠間市民の日常の生活の中に「栗」があります。」

 

晴の輔 なるほど。具体的にはどのような栗菓子文化があるのでしょう?

 

晴の輔 現在では家庭や地域での消費にとどまらず『焼き栗』『洋菓子』など様々な形で多くの方に楽しんでいただいている、笠間市の代表的な食文化に発展しています。市内には100年続く和菓子店や、開業約40年の洋菓子店などの老舗もありますが、栗を取り扱うお店は年々増えている印象があります。」

モンブラン

晴の輔 笠間の栗文化は長い!「桃栗三年」という言葉があります。笠間の栗は100年以上!笠間オリジナルの栗菓子はありますか?

 

伊藤「洋菓子、和菓子、料理、焼き栗など、多種多様な食べ方を楽しめるのが『笠間の栗のオリジナルな部分』だと思っております。また笠間市では早生・中生・晩生と多品種を栽培しており、長期間にわたり新鮮な栗を楽しむことができるのも特長の1つです。」

 

晴の輔 早摘み、遅積みのように品種が分かれている。

 

伊藤「そうです。多品種を栽培しています。」

伊藤「(笑)」

 

晴の輔 種類がいっぱいあるのですね。「笠間に来たらコレは食べた方がいい!」という栗菓子は?

 

伊藤「どの栗菓子もおススメであり、一概に決められないのですが、笠間市では「笠間の栗」を使用したお菓子などを紹介する『笠間てくてく栗図鑑』や笠間の栗を使用したモンブランだけを掲載している『笠間の栗もんぶらり旅マップ』という周遊マップを発行しており、それらを活用して食べ歩きをしてもらい、皆さんにお気に入りの栗菓子を探してもらえればと思います。」

笠間てくてく栗図鑑

笠間の栗もんぶらり旅マップ

晴の輔 いいですね~「もんぶらり」!この認定を機会に、どのように「笠間の栗菓子文化」を発信していきたいですか?

 

伊藤「生産から加工まで行う代表的な栗の産地であることを全国へ広められるよう、生産者、事業者、その他関係者の皆様と連携して『笠間の栗』を利用した栗菓子のみならず、栗の食事も多く楽しめる『栗の街』として、発信していき、多くの方々に笠間の栗を堪能していただきたいと思います。」

伊藤「あ、上手いです!(笑)。」

 

 

【どっちだ!?晴の輔】

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。

「晴の輔さんが、笠間を周遊するなら・・・

『笠間てくてく栗図鑑』を手に周遊する

それとも 

『笠間の栗もんぶらり旅マップ』を手に周遊する 

どっちだ!?晴の輔」

 

せっかく行くのならね、栗を堪能したいからね。これはね…よし…決めました!

 

 

「両方!」

 

 

「栗図鑑」と「もんぶらり」の両方を手に持って栗の旅ですよ。

 

 

今日は「世代を超えて、地域に根付く食文化をPRする『100年フード』文化庁が認定した茨城県笠間市の食文化とは?」というトピックスでお届けしました。笠間の100年フードは栗菓子文化でした。明治時代から続く栗の栽培、笠間に行って、栗菓子の食べ歩き!いいじゃないですか。興味がある方はコチラ笠間市役所のホームページを、それこそ「クリック」してみてください。

そんな「笠間の栗菓子文化」に

それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

 

 

-WEB版こぼれ話し1-

晴の輔 「100年フード」に認定されて、率直にいかがですか?

伊藤「ここ数年『笠間の栗』のブランド化に力を入れており、栗の産地として認めていただけたことを大変嬉しく思います。今回認定をいただけたのは、古くから質の良い栗をつくり続けてくださっている生産者の皆様をはじめ、洋菓子や和菓子など様々な形で『笠間の栗』を楽しませてくださる事業者の皆様のおかげです。この先100年も、多様な『笠間の栗菓子文化』をさらに多くの方に楽しんでいただけるよう、継承していきたいです。」

晴の輔 既に100年近い歴史があります。ここからさらに100年文化を継承していくと「もんぶらり」も形が変わるかも。

伊藤「そうですね(笑)。」

 

-WEB版こぼれ話し2-

晴の輔 笠間市の皆さんは普段から栗菓子にいただく機会が多い。

伊藤「秋には栗拾いをするのは当たり前で、日常の風景のひとつでもあります。その中で、蒸し栗や甘露煮、渋皮煮や栗ご飯など家庭の味として親しまれてきました。また、人へのお土産やお礼の品として栗を選ぶこともあります。今では、焼き栗をはじめ、洋菓子店のケーキや焼き菓子、和菓子店の羊羹やどら焼き・饅頭、飲食店ではフランス料理や創作料理など、市内全域に『笠間の栗』を楽しめる場所があり、笠間市民には身近な食べ物となっております。」

晴の輔 ご飯からお菓子からお土産まで!伊藤さんのご出身は?

伊藤「生まれも育ちも笠間市です。」

晴の輔 栗ご飯で育った。

伊藤「はい、シーズンになると毎週のように食べていました。」

 

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    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。