あなたは、神社やお寺でご朱印をいただいた事がありますか?
ここ数年ですか、歴史が好きな女子を「歴女」と呼んだり、お城が好きな女子を「城ガール」と言ったり。日本の古き良きものに、興味を持つ若い女の人が増えました。良いことです。それから、日本各地の神社やお寺を巡って「御朱印」をいただく「御朱印巡り」をする人も増えました。僕の周りにもいますよ。「御朱印集め」をしている人。「御朱印女子」「御朱印ガール」なんて言葉も、生まれているぐらいです。そもそも「御朱印」とは何か?神社やお寺に参拝した際に、いただくことができる「参拝の証」とされています。「御朱印」のデザインも、今はいろいろあるようで、その神社お寺の名前を、大きく筆で書いていただいて、大きな朱印が「ぼんっ」と押されたシンプルなものから、その場所にゆかりのある、花や動物が描かれているものまで。何が凄いって、基本的には一つ一つ手描きだというところ。
世界にひとつだけの御朱印。自分だけの御朱印。人気のある場所だと、数時間待ちになるケースもあるそうです。それだけ、心を込めて書いていただいているという証です。今回はそんな御朱印にまつわる話題。茨城県の筑西市から、栃木県の真岡市を通って、茂木町を結ぶ「真岡鐡道」とその沿線にある神社がコラボ。「真岡鐡道沿線ご朱印巡り」という企画がスタートしたそうです。どんなご朱印巡りなのか?
この企画に携わる大前神社の禰宜、柳田耕史さんにお話し伺います。
国指定重要文化財
延喜式内 大前神社
晴の輔 「真岡鐡道沿線ご朱印巡り」具体的にどんな取り組みなのですか?
柳田「近年利用客が減っている、第三セクターの『真岡鐵道』を応援しつつ、沿線の豊かな自然を感じて頂きたいと、沿線の6神社が協力して企画・運営している取り組みです」
晴の輔 ご朱印に特徴は?
柳田「SLが土日に運行されており、それがモチーフになっています。真岡鐵道の真岡駅では『機関車部分のご朱印』、沿線6神社では『客車の部分が押印されたご朱印』が頂けます。全部繋げますと、走っているかのように並ぶデザインの、ご朱印巡りになっています。」
柳田「そうです。また境内隣を流れる『五行川』にかかる真岡鐵道の橋梁がございます。それが土木遺産になっていまして、青色のインクを使った『橋梁のハンコ』を押しており、SL以外にも地元をアピールするような、デザインになっています。」
晴の輔 今「ご朱印」は一つの芸術と言うか、カラフルですよね?一番先頭の車両の部分は、真岡駅で御朱印をいただくのですか?
柳田「そうです。真岡駅敷地内には、100年以上前に『真岡鐵道』が開業する時に、現在の線路周辺にあった神社を統合して建てた『守鐵社』という神社があります。御朱印は真岡駅でしかもらえません。」
晴の輔 昔から、鉄道と神社の関わりがあったのですね。
柳田「特に『真岡駅』の神社は、鉄道の運行・安全、沿線地域の安全を祈願する神社として、100年以上前からあります。」
晴の輔 そもそも、この企画のきっかけは?
柳田「毎月神奈川から真岡鐵道を利用して、お参りに来る方が『ここ数年、特に利用者が減ってきた感じがする。全国の第三セクターなどは運営は大変だが、地元で協力して何かできないのですかね?』と話しをされたことがきっかけです。」
柳田「真岡鐵道さん、近くの神社さんに、お声掛けして実現しました。」
晴の輔 柳田さんが感じている、真岡市、真岡鐵道の魅力は?
柳田「一番は、SLが定期運行されて走っていること。魅力ある『写真スポット』もあります。また、いちごの生産量は、栃木県が日本一なのですが、その中でも飛び抜けて、真岡市の生産量が一番多いのです。いちごの時期は終わってしまいますので、来年のシーズンに是非お出でください。」
柳田「ただ、SLが今月、定期検査で運休で、8月から運転再開の予定とのことです。」
晴の輔 期間限定じゃないですよね?
柳田「はい、コロナ禍が終息しましたら、是非とも来てください。」
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「晴の輔さんが、真岡鐡道沿線ご朱印巡りをしたら、お土産に買って帰るものは・・・
【真岡鐡道のグッズを買う】
それとも
【真岡市のイチゴを買う】
どっちだ!?晴の輔」
お参りして、ご朱印を頂いて、最後にお土産か…いちごの季節だったらね…
決めました!
「真岡市のイチゴを買う」
これね、小さいいちごと、大きいいちごを買う。Sサイズと、Lサイズ。
今日は「栃木と茨城を走る真岡鐡道とその沿線の神社コラボ!特別なご朱印巡りとは?」というトピックスでお届けしました。真岡鐡道のSLは8月から運転再開ということで、沿線の六つの神社の御朱印を集めてつなげると、SLが走っているデザインになるってね、まさに「ご朱印の連結」ですね。これをきっかけに、真岡鐡道沿線の魅力を見つけてみてはいかがでしょうか。
そんな「真岡鐡道沿線ご朱印巡り」に
それではまた、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 「ご朱印人気」は肌で感じられています?
柳田「10年ぐらい前から、ご朱印をきっかけに参拝される方が、増えている印象ありました。特に『令和元年5月1日』令和初日のご朱印で人気が再燃しました。」
晴の輔 なるほど、初日のご朱印が欲しい!それがきっかけでもあった。
柳田「『明治神宮』さんが9時間待ちというニュースもありました。様々な神社仏閣で、季節感や催事などを表すデザインのご朱印もありますし、今は、コロナ禍なので、屋外かつあまり密にならない神社へ、気分転換の意味も込めて、お参りされる方もいるのではないでしょうか。」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 ご朱印をいただくときのマナーはあります?
柳田「ご朱印自体は、集めることよりも『お参りをした証としていただくもの』ですから、神社にどのような神様が祀られているのか、どのような歴史があるのかに興味を持って、お参りいただけると幸いです。最近は人気があり、神社によって事情が異なり、待ち時間が長くなることや、直接ご朱印帳に書けない場合、種類によっては予め書いてある、ご朱印になる場合などに留意していただきたいです。」
晴の輔 集めることだけが目的になってしまうとね。
柳田「それは『本義』ではないと思います。神主さん、巫女さんの人柄も楽しみにされている方もいらっしゃるようです。」
晴の輔 なるほど!神主さんのお人柄も、感じて欲しい!
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