あなたは「酒蔵見学」をしたことがありますか?
日本が世界に誇るお酒「日本酒」。
海外でも人気も高いという話をよく聞きます。その日本酒の主な原料は、酒米と呼ばれるお米と米麹、そして水。特に「水」は重要!日本酒の出来を左右するほど。それぞれの酒蔵の伝統技術によって、様々なお酒が日本全国で作られているわけです。
ここ数年、日本酒を口にするだけではなく、それを作っている酒蔵を見学する人たちが増えています。旅行会社も見学ツアーを組んでいます。
今回は、そんな酒蔵がたくさんある、福井県福井市周辺の嶺北地域をピックアップ!
国税庁のデータより清酒の家計支出の動向を地方別に見ると、支出金額、購入の数量は、北陸地方が突出しています。北陸の方は日本酒好きが多いってことなのですかね?そんな北陸は福井市周辺の嶺北地域。この地域一円で「ちょっとユニークな酒蔵巡り」がありまして、話題になっています。一体どんな酒蔵巡りなのか?福井市おもてなし観光推進課の広部誠さんにお話し伺います。
晴の輔 「ユニークな酒蔵巡り」はどのような特徴があるのですか?
広部「楽しんで各酒蔵を回ってもらおうと『ふくい酒蔵ある記』という冊子を作りました。事業に参加している蔵元で1,000円以上の買い物をすると、酒瓶にも貼られているオリジナルのラベルとスタンプが冊子に貰えます。冊子は観光案内所や各蔵元で無料配布しておりますので、みなさんぜひ手に取ってみてください。」
晴の輔 ラベルは冊子に張り付けることができる。
広部「そうです。」
晴の輔 参加されている蔵数は?
広部「全22蔵となっています。」
晴の輔 酒蔵を巡って、その酒蔵で作っているお酒のラベルやスタンプが貰える!スタンプラリーや、神社やお寺で御朱印を集めるものと同じ?
広部「そうですね、ラベルを集めてご利益があるかは分かりませんが(笑)切手でも何でも集めるのが好きな方は多いと思いますので、お酒好きの方だけでなくコレクターの方にも参加してもらいたいですね。」
晴の輔 一升瓶に貼ってないラベルをもらえる。
広部「はい。ラベルの素材も文字がキラキラ光るものや和紙を使ったものなど、各蔵工夫を凝らしておりますので、集めて見比べてください。また、デザインも昔ながらのレトロなものや、期間によって変わるものもありますので、2周目でも楽しめます。」
晴の輔 日本酒のラベルはかなり凝ったものが多い。筆文字などで描かれています。
広部「オシャレなアートみたいなものも今はあります。」
広部「集めている方多いです。」
晴の輔 お酒のラベルにコレクターが酔っちゃいます。
広部「(笑)眺めながらお酒も進んでしまいます。」
晴の輔 こうしたイベントは今回が初めてですか?
広部「いえ、4年前より始めており、今回は4回目となります。」
晴の輔 スタンプを集めると、何かもらえたりする?
広部「集めたスタンプの数により、福井県産の酒器や地酒などの景品が抽選で当たります。また、全22の蔵元を回った方には全蔵制覇賞として、越前和紙で作られた全蔵制覇証明書を応募者全員にお送りしております。」
晴の輔 全国制覇という言葉はよく聞きますが「全蔵制覇」!酒蔵を回ってお酒も飲んで日本酒も体に回る!(笑)嶺北地域は昔から酒蔵が多かったのですか?
広部「そうですね、参加されている蔵元も創業100年200年の老舗ばかりで、最も古い蔵は400年以上も昔から酒作りを始めています。」
晴の輔 400年!酒どころなのですね。
広部「そうですね。その理由としましては山々から湧き出る水が豊富です。また国内屈指の米どころ、仕込みに適した雪深い寒冷な気候という日本酒作りに欠かせない三拍子が揃ったすごい立地の良さが理由といわれています。」
広部「はい、淡麗で米の甘みを感じる柔らかな口当たりというのが、福井の地酒の特徴です。福井の地の料理である、鯖をぬか漬けにした『へしこ』や『越前そば/おろしそば』などととても良く合ってお酒が進みます」
晴の輔 郷土料理と合うようにお酒も作られている。
広部「お酒も、郷土料理もお互いに相乗効果で進化しています。」
晴の輔 なるほど!酒蔵を回って、郷土料理も食べると最高な旅になるでしょうね。
広部「お酒だけではなく、福井の食も楽しんでいただければと思います。」
晴の輔 最近、福井は恐竜で売っていませんか?
広部「はい(笑)。これから新幹線開業までに福井全体で、魅力に磨きをかけております。」
広部「はい。」
晴の輔 それで福井県は全体的に盛り上がっているのですね。酒蔵を巡ってもらい美味しい料理を食べていただく。新幹線だからそれが皆さんの「のぞみ」ってことですね
広部「はい、皆さんに来ていただきたいと思います」
広部「(笑)いいですね!作ってみようかな(笑)。」
【どっちだ!?晴の輔】
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「晴の輔さんが、福井県へ旅行するなら・・・
『まずは東尋坊へ行く』
それとも
『嶺北地域の酒蔵巡りをする』
どっちだ!?晴の輔」
東尋坊には行ったことないからなあ、行きたいけどね、これは…よし…決めました!
「嶺北地域の酒蔵巡りをする」
この酒蔵巡りは
今日は「福井県の嶺北地域一円を舞台にしたちょっとユニークな酒蔵巡りキャンペーン!その中身とは?」というトピックスでお届けしました。単なる酒蔵巡りではなくてラベルも集められちゃう。これ普段日本酒に馴染みのない方がラベルをきっかけに日本酒にはまっちゃったりして!それくらい日本酒のラベルにも味わいがありますからね。
そんな「ふくい酒蔵ある記」に
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 このキャンペーンはいつまで行われるのでしょう?
広部「2024年2月29日までの約2年間行われます。」
晴の輔 凄く長いですね。長く設定されている理由は?
広部「酒蔵が各地に点在しており、蔵元さんとのふれあいも楽しんでいただくと1日で回れる数にも限りがあります。また、家族経営の蔵元さんも多く、仕込みの時期によってはご対応できない場合もありますので、一度に回るのではなく何度も福井に足を運んでいただき、より多くの方に全蔵制覇していただきたく長期間に設定しました。」
晴の輔 なるほど!一回で全部回るイメージでした。
広部「駆け足ですと楽しめないと思いますので。」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 この酒蔵巡りの企画を通じて、どのような魅力を発信していきたいですか?
広部「『ふくい酒蔵ある記』は、日本酒をメインとした企画ですが、冊子には、先ほども述べた福井特産のおつまみや、東尋坊や一乗谷といった観光地と酒蔵をいっしょに回れるモデルコースなど、福井を丸ごと楽しめる情報も満載しております。
日本酒がお好きな方はもちろんのこと、たくさんの方々に冊子を手に取っていただきたいです。2年後の新幹線開業に向け、福井県全体でより魅力に磨きをかけて盛り上がっておりますので、みなさんのお越しをお待ちしております。」
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