あなたは、「テーマパーク」と聞いて、どこをイメージしますか?
東京の練馬区にある遊園地「としまえん」が、94年の歴史に幕を下ろしました。日本最古のメリーゴーランドがあった、老舗の遊園地がなくなっちゃった。でも、その広大な跡地の一部に「ハリーポッターのテーマパーク」ができるのですってね。2023年にオープンの予定が楽しみです。閉園は寂しいですが、あの歴史の詰まった「としまえん」のアトラクションが、一つ一つ解体されて更地になって、そこに「ハリーポッターのテーマパーク」が出来上がっていく工程、その工程を見てみたい!建設会社の方にお願い!「定点カメラ」でずっと撮っていて、その早送り動画をアップしてくれないかな?今回は、テーマパークがテーマ。実は福井県坂井市に「長田工業所」という鉄工所があるのですが、そこが「アイアンプラネット」という「鉄工場をテーマパーク」にするプロジェクトを展開しているのです。このアイアンプラネット、静岡県沼津市に先月、フランチャイズ1号店がオープンしたのですって。鉄工所のテーマパーク…「ものづくり」のテーマパークなのか気になります。
坂井市(さかいし)は、福井県の北部に位置する市である。名勝東尋坊や古城丸岡城など、全国的に知られる観光地を擁していることが特徴である。
「アイアンプラネット」の生みの親!株式会社 長田工業所の代表、小林輝之さんにお話し伺います。
晴の輔 鉄工所テーマパーク「アイアンプラネット」、どのような体験ができるのですか?
小林「鉄工所の、職人達が作業している空間で、彼らの手ほどきを受けながら、一般の方が溶接をして、置物とか家具を作っていただける空間です。」
晴の輔 プロの世界を見させてもらい、体験する。どのようなものが作れるのですか?
小林「簡単なものですと、鉄をカットして『簡単なフック』とか『鉄の椅子』ですね。一番人気で、実用性もあるアイアンスツールを、作ったりできます。」
アイアンスツール
アイアンネームプレート
晴の輔 参加するのに年齢制限はあるのですか?
小林「僕の息子が、小学校3年生だった時にも作れたので、小学校3年生とか10歳以上という形にしています。
晴の輔 女性の参加は?
小林「実は女性の方が多いのです。6割程度女性の方です。」
小林「クラフト体験の延長で来られる方が多いですね。」
晴の輔 最近ではDIY、女性がやっているって聞きますからね。いつ頃からスタートしたのですか?
小林「2015年6月オープンしました。その準備に1年ほどかけていて、イベントなど行っておりましたので、実際には6年ほど前からですね。」
晴の輔 きっかけは何だったのでしょう。
小林「私は元々飲食店で働いておりました。」
小林「いえ(笑)居酒屋です。実家が鉄工所をしていて、戻ってきたのですね。しばらく職人をしていて、目の前のお客さんに褒めていただくなど、接客していた居酒屋のようなことが全くない世界だったので、一般の方に『工場内に入って来やすい雰囲気を作りたい』『職人さんにスポットを当てたい』と思ったことがきっかけなのです。」
晴の輔 接客業を体験されたからこそ、鉄工所にもそういう部分があればいいと思ったのですね。それは「会いに行ける職人さん」じゃないですか。
小林「(笑)職人さんって『声が大きい』『怖い』イメージがあるのですけど、そうじゃないよと。」
晴の輔 テーマパークを作る事になって、職人さんたちはどんな反応ですか?
小林「最初は、『社長…何やっているのかな?』(笑)工場の中に、女性が入ってくるってことは、なかなかなかったもので、見た目を気にし始めて会社が、綺麗になってきました。」
小林「最初は『お客さんが来たら、ちゃんと挨拶してね』と言っていたのですけど、今では手を止めて『いらっしゃいませ』と言えるようになってきましたね。」
晴の輔 鉄工所の雰囲気も変わってきた。一般の方々の反応は?
小林「『思ったよりキレイだね』『埃っぽい所かと思った』」
晴の輔 (笑)伝えたいことは?
小林「鉄工所で働く職人さんたちは『ホントはカッコ良くて魅力的な人』なんだよってことを知ってもらいたい。」
晴の輔 なるほど。将来的にはもっと広げていく。
小林「静岡県沼津市にフランチャイズの1号店をオープンしました。我々のやっていることを『静岡県でもやりたい』という鉄工所さんがいらっしゃいまして、もうすでに栃木県、神奈川県、岩手県、岐阜県、富山県も来年ぐらいの出店を準備中なのです。」
小林「(笑)上手いですね。『アイアンプラネット』47都道府県に全てに作って、最終的には世界大会みたいなことを、できればいいなと思っております。」
晴の輔 壮大な夢!素晴らしい!
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「晴の輔さんがアイアンプラネットに行ったら・・・
『職人さんの技術が見たい』
それとも
『職人さんの生きざまを聞いてみたい』
どっちだ!?晴の輔」
おー、「プロのテクニック」を見たいか、「プロのメンタル」を知りたいか…
決めました!
「職人さんの生きざまを聞いてみたい」
話は聞いてみたいなあ。どんな気持ちで取り組んでいて、どんな喜びがあるのかとかね。聞きたいのは、
今日は「福井県坂井市発祥のテーマパークは、鉄工所のテーマパーク?!」というトピックスでお届けしました。こういう形のテーマパーク面白いですね。火花が舞う鉄の溶接?鉄の切断の体験をしたら、プロの職人さん達の凄さがより分かるでしょう。興味をもたれた方は今すぐコチラ!鉄は熱いうちに打て!ですからね
そんな「アイアンプラネット」に
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 鉄の魅力とは。
小林「木と同じように家を建てたりできる素材です。鉄とは加工しにくい材料だと思われがちですが、実は道具を使えば加工しやすく、強くて、カッコいい!これが魅力かと思います。」
晴の輔 鉄の男になりたい!鉄のハートを持ちたい!僕もそう思っています。一度、鉄工所で鉄を曲げているところを見たことあります。鉄は固いイメージがあるのですけど、それが曲がって行く時に「鉄って生きているのだ」と感じました。
小林「鉄は『800度まで熱する』と、曲がります。」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 いらしたお子さんとかは、どのような反応?
小林「あるお子さんが『剣を作りたい』(笑)うちの職人さんたちが採算度外視で、一生懸命に剣を作って、子どもに持たせたら、すごく目がキラキラしていました。」
晴の輔 そうしたことに応える職人さんに、子どもたちは憧れます。
小林「何年後かに、この世界に来てくれるといいなと思います。」
晴の輔 原点はものづくりの楽しさ。
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