2023年2月

  • 2023年02月18日

    豪華で愛らしいお雛さまが丸の内に

    ニッポン放送のご近所、明治生命館に去年お引越ししてきた、静嘉堂文庫美術館。

    2月18日から始まった
    「静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅲ
          お雛さま ―岩﨑小彌太邸へようこそ」に行ってきました。



    3月3日はひな祭り!

    我が家の子どもたちも、最近、園で習ってきたのか、
    「うれしいひなまつり」を口ずさんでいます。


    今回の展覧会は、タイトルに「岩﨑小彌太邸へようこそ」と入っているように、
    三菱第四代社長岩﨑小彌太の邸宅で飾られていたお雛さまを観ることができます。


    DSC_2940.JPG 小彌太が孝子夫人のために特別に作らせたという雛人形は、豪華絢爛!

    お人形の顔の生き生きとした愛らしさ、衣装の美しさは、ずっと眺めていても飽きません。

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    橘や桜を見ても、こんなにこんもりと生い茂らせるのかと驚きました。

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    そのほか、六本木鳥居坂にあった岩﨑小彌太邸を偲ばせる品々が並びます。

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    残された当時の写真に写っている、
    在りし日の邸宅を飾っていた美術品が目の前に。

    DSC_2932.JPG 瓦なども、小彌太邸の姿を想像する助けになってくれます。

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    DSC_2937.JPG さらに、岩崎小彌太の句も大きく掲げられ、様々な芸術を愛した姿が浮かび上がります。


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    岩崎小彌太夫妻の人柄に触れ、
    戦前の岩﨑小彌太邸に招かれた気分を味わえる
    「静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅲ
          お雛さま ―岩﨑小彌太邸へようこそ」は、
    丸の内に移った静嘉堂文庫美術館で、3月26日まで開催されています。

    春らしい気分を味わいに、ぜひお出かけください。

    日時指定予約制です。


    ※この記事に載っている写真は、
    静嘉堂文庫美術館の許可を得て撮影したものです。

  • 2023年02月06日

    ミュージックソンへの温かいお気持ち、ありがとうございました!

    「第48回 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」への温かいお気持ちを、
    ありがとうございました。

    今年は、久し振りにお目にかかって直接募金をお預かりすることもできました。

    お出かけの途中、お買い物の帰りなどに、ニッポン放送に立ち寄ってくださった方、
    1年間貯めて、重たくなった小銭の瓶を持ってきてくださった方など、
    クリスマスに時間を縫って来てくださった皆さまのお話を伺えて嬉しかったです。


    去年の11月からの3か月間でお預かりした募金の総額は、
    8,641万3,880円になりました。

    コロナ禍、そして物価高の中にもかかわらず、
    たくさんのお気持ちをお寄せくださいまして、
    本当にありがとうございます。

    皆さまからお預かりした募金は、
    目の不自由な方が安心して街を歩くのに役立つ『音の出る信号機』の設置や、
    本を朗読した『声の図書』、『立体コピー機』などの視覚障害者用機器の整備に使われ、
    さらに、一部を医療従事者の皆さまの活動支援として寄付いたします。

    詳しくは、こちらの「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」のページをご覧くださいませ。


  • 2023年02月04日

    フローラとファウナ

    今年のお正月にご紹介した東洋文庫ミュージアム

    IMG_4291.JPG

    2月1日から企画展「フローラとファウナ 動植物誌の東西交流」が始まりました。

    PSX_20230204_153510.jpg フローラとファウナというのは、動物と植物を指す言葉なんだそうです。


    今年2023年は、シーボルトの来日から200年の節目の年!

    シーボルトが日本の動植物を描いた著作をはじめ、
    美しい動植物の図鑑・図譜が並びます。

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    さて、いきなりですが、私が一番気に入ったのが、『紅葉図譜』。

    DSC_2663.JPG 江戸時代に描かれたものなのですが、
    紅葉の葉の色の違いが、繊細に捉えられ、見事に表現されています。

    写真がぶれてしまっているので、ぜひ実物をご覧ください!

    当時の画材で、ここまで表現できること、
    そして、今こんなに美しい状態で観ることができることに感動しました。

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    DSC_2670.JPG 同じく江戸時代の『桜華八十図』『桜花聚品』も、
    白や薄ピンクの透けるような桜の花びらが美しく描かれています。


    動植物をじっくり観察し、そのまま描こうという姿勢は、洋の東西を問わなかったようです。

    PSX_20230204_154011.jpg バラ属 エレン・ウィルモット 1914年 ロンドン刊


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    DSC_2676.JPG 中国・日本・朝鮮の蝶類 ジョン・ヘンリー・リーチ 1892-94年 ロンドン刊

    日本のもの、西洋のもの、どれも、驚くべき精緻さを誇っています。


    東洋文庫の池山さんによれば、
    動植物を実物大で描こうとして、
    大きな本になったり、紙からはみ出すように描かれたりするようになったそうです。

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    今回ももちろん、東洋文庫ミュージアムおなじみの、個性的で楽しい解説は健在!

    DSC_2656.JPG 「この実、横断面がプロレスのマスクみたい...」というのは、
    観ている人が思う感想だと思うのですが、
    なぜかガラスケースの中に、既に書かれています(笑)


    動植物と向き合い、写し取り残すことに情熱を傾けた人々の息遣いを感じる
    「フローラとファウナ 動植物誌の東西交流」は、
    駒込の東洋文庫ミュージアムで5月14日(日)まで開催中です。

    これからの梅や桜の時期に、お隣の六義園と併せて訪問するのもおすすめです!

    なお、会期中には、ページ替えもあるそうですので、
    図鑑・図譜とのその時ならではの出会いをお楽しみください!

  • 2023年02月01日

    デジタル法隆寺宝物館

    東京国立博物館の法隆寺宝物館に新しくオープンした
    デジタル法隆寺宝物館!

    デジタル法隆寺宝物館??

    私が大好きな漫画『パリピ孔明』の「パリピ」と「孔明」のように、
    「法隆寺」と「デジタル」は、とても遠いもののように思いますが、
    百聞は一見に如かず!

    デジタル法隆寺宝物館は、
    デジタルならではの発見に満ちていました。


    法隆寺は、聖徳太子ゆかりの名刹。
    現存する世界最古の木造建築物で、世界遺産にもなっています。

    明治11(1878)年、法隆寺に伝来する宝物300件あまりが皇室に献納され、
    昭和39(1964)年、東京国立博物館の法隆寺宝物館が開館、
    展示・収蔵が行われています。

    現在の建物は、平成11(1999)年に建て替えられた、モダンなデザイン。


    1月31日に開室したデジタル法隆寺宝物館は、
    法隆寺宝物館の一室です。

    DSC_2566.jpg 国宝「聖徳太子絵伝」のレプリカが飾られ、
    大型8Kモニターで、細部を拡大しながら解説付きで観ることもできます。

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    DSC_2567.JPG 「聖徳太子絵伝」は、聖徳太子の足跡を絵にして残したもの。

    厩の前で生まれてから、予言したり、空を飛んだり、
    驚異の記憶力を発揮したり、馬で富士山へ跳んだりと、
    伝説に彩られた生涯がまとめられています。

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    不可思議な現象だけでなく、
    十七条の憲法や、遣隋使派遣などもしっかり描かれています。

    DSC_2580.JPG 遣隋使・小野妹子が持ち帰った手紙を燃やすシーン。

    DSC_2585.JPG レプリカの絵伝を見ると、確かに炎が!

    大型8Kモニターで細部を知り、
    実物大の精巧なレプリカで全体と共に鑑賞する――

    行ったり来たりすることで、じっくり作品を観ることができ、
    新たな発見ができます!



    そんなデジタル法隆寺宝物館ですが、
    法隆寺宝物館では、デジタルだけでなく、
    古から伝わる宝物もたくさん観られます。


    まず、国宝や重要文化財の多さにも驚きましたし、

    DSC_2588.JPG 細かい装飾や色を、今でも楽しめることにも驚かされました。

    DSC_2606.JPG 国宝 灌頂幡

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    デジタルを活用することで、昔から伝わるものが観やすくなり、
    古代から残る物の価値を強く感じさせてくれます。

    法隆寺宝物館、そしてデジタル法隆寺宝物館、
    ぜひ、併せてじっくりご覧ください。



    デジタル法隆寺宝物館


    1月31日(火)から、上野の東京国立博物館に開室。

    会場 東京国立博物館 法隆寺宝物館 中2階
    会期 2023年1月31日(火)開室

    以降は通年展示/半年ごとに展示替

プロフィール

箱崎みどり

東京都生まれ。2011年ニッポン放送入社。 東京大学大学院修士課程修了(修士論文のテーマは「日中戦争期における「三国志」ブーム」) 趣味は、読書、プロ野球観戦、お笑いを見ること。特技は遠泳。


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