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2025.01.13

#354 「三重県いなべ市の博物館で配布している受験生を応援するアイテムは、植物を使った○○??」の巻

あなたは「受験応援グッズやアイテム」と聞いて、何を思い浮かべますか?

編集長の立川晴の輔です。これから本格的な受験シーズンに入ります。受験生の皆さん、体調に気をつけながら頑張ってくださいね!僕も、高校受験・大学受験を経験しました。やるだけのことはやって最後は神頼み。合格祈願のお守りを買ったり、ゲン担ぎでカツ丼を食べに行ったりしましたね。

「ゲン担ぎ」の語源は「縁起を担ぐ」という言葉から来ているのです。これ元々は、江戸時代に流行した逆さ言葉。例えば「だらしない」という言葉、元々は「しだらない」。「あたらしい」という言葉も、元々は「あらたしい」だったのです。「縁起を担ぐ」の「えんぎ」が「ぎえん」と逆さに言うようになって「ぎえんを担ぐ」が「ゲンを担ぐ」へと変化していったのです。受験生の皆さんには、ゲン担ぎやそれから受験応援グッズをうまく利用してなんとか受験を乗り越えて欲しいと思います。

今回は、そんな「受験生を応援するアイテム」にまつわる話題!舞台は、三重県いなべ市

いなべ市(いなべし)は、三重県の北勢地域にある市。2003年に員弁郡北勢町・員弁町・大安町・藤原町の4町が合併して発足した。
岐阜県、滋賀県に接する。市の中央を員弁川が流れる。wikiより引用

ここにある「藤原岳自然科学館」の窓口で、植物を活用して作った受験生を応援する「あるもの」を数量限定で配布していて話題になっているのだとか。一体どんなものなのでしょうか?

藤原岳自然科学館」の館長、片山司さんにお話しを伺います。

 

晴の輔 「藤原岳自然科学館」で配布している「受験生を応援するあるもの」とは何なのでしょうか?

 

片山「『落ちない葉』でつくったしおり、名付けて「幸運しおり」です」

晴の輔 落ち葉ではなくて「落ちない葉」!具体的にはどのような、しおりですか?

 

片山「藤原岳自然科学館のとなりにある『自然学習園ふるさとの森』に生えている冬になっても落ちない木の葉を、職員がラミネート加工して作っている手作りのしおりです。しおりには『落ちない葉 幸運しおり』と書いています」

晴の輔 なるほど!

ヤマコウバシ5月上旬 鮮やかな葉

片山「『幸運しおり』で使用している葉はクスノキ科のヤマコウバシという木の葉です。この木には面白い特徴があって秋に紅葉して茶色くなるのですが、そのままずっと木に付いていて冬になっても落ちません。葉の上に雪が降っても落ちません。そして新芽が出てくる4月頃ひっそりと新しい葉に入れ替わります。葉っぱが枯れても枝に残って新芽が出てくるまで落ちないのが、ヤマコウバシの特徴です」

晴の輔 それで「落ちない葉っぱ」なのですね。葉の上に雪が積もっても落ちない。

片山「はい、落ちないことをかけて『幸運しおり』としました」

片山「藤原岳自然科学館は今年で開館50周年ですが、今から10年余り前に今の場所に移転してきました。その時2013年の冬から始めたので、今年の冬で13年目ですね」

 

晴の輔 受験生の皆さんが毎年取りに来ると言うか、いただきたいって言って来るのですね?

 

片山「実は、受験生の方はほとんど受け取りにはみえないです。一番多いのは祖父母の方、おじいさんおばあさんですね。それに続いて多いのは保護者の方です」

 

晴の輔 親心、それにおじいちゃん、おばあちゃんが孫のためにと。

 

片山「年末には横浜に住んでいるお孫さんが1月に中学校を受験するので『荷物と一緒に送ってあげたい』と言っておばあさんが取りにみえました。また3月に高校を受験する子が親子でみえることもあります。こういう様子見ていると受験生本人は、もちろん受験に向かって頑張っていると思うのですが、ご家族の方、周りの方も受験生と一緒に気にかけているのだなっていうことを実感しています」

片山「神社で祈祷しているのではないので『お守り』という言葉は使ってはいないのですけど、みんなの心を一つにするアイテムとして、感じてもらえたらいいなと思っています」

「ふるさとの森」のヤマコウバシ

晴の輔 受験生にさりげなくその想いが伝わればいいですね。

 

片山「『幸運しおり』がヤマコウバシの葉のように冬を乗り越えて春を待つ、家族のコミュニケーションツールになれればいいですね」

 

晴の輔 耐える、忍耐的なことが、なかなか難しい時代になっています。それをさりげなく伝える、ちょっと辛抱強く頑張ってもらえればという想いが伝わるといいですね。

片山「私は『藤原岳自然科学館』の館長をする前は教員をしておりました。受験生を担任していたことも何度かありましたので、受験生や保護者の気持ちは十分理解できると思います」

 

晴の輔 その想いは片山さんのご経験からでもあるわけですね。

 

片山「そうかもしれないですね」

 

 

「どっちだ!?晴の輔」。

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。

晴の輔さんが、数量限定の幸運しおりをいただくことが出来たら・・・

・そのしおりを受験生にプレゼントする

それとも

・受験生の親御さんにプレゼントする

どっちだ!?晴の輔

 

うーン、これはね…うン、決めました!

 

 

「今回はパス!」

 

今日は「三重県いなべ市の博物館で配布している受験生を応援するアイテムは、植物を使った○○??」というトピックスでお届けしました。ヤマコウバシの葉は冬になっても落ちないのですね。その葉を一枚一枚手作りでラミネートしたしおりですよ。これは作った人の想いと、受験生を見守るご家族の想いが葉に詰まっています。受験生のみなさんに幸せが運ばれてきますように!

そんな「藤原岳自然科学館の幸運しおり」に

それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。

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    パーソナリティ
    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。