あなたは、絵本の思い出ってありますか?
あなたは子供の頃、絵本の読み聞かせをしてもらった記憶はありますか?
親御さんに、おじいちゃんにおばあちゃんに、それか保育園、幼稚園、小学校で、先生に読んでもらったとか…
「絵本の読み聞かせ」は、子どもの成長を育むのにとても大きな効果があると言われています。子どもは、言葉を耳で覚えるそうです。新しい言葉を耳から吸収していくと、言語力が育っていきます。さらに絵本の物語の展開から、想像力も養われますし、登場人物の喜怒哀楽に触れることで、子どもの情緒が育ちます。僕は落語家なので、小学校で子供向けの落語会をしょっちゅうやるのですが
…ズバリ言いますね。
本の読み聞かせに力を入れている小学校と、あまり力を入れてない小学校は、高座に上がってしゃべれば分かります。本の読み聞かせに力を入れている小学校の子供たちは、集中力が高いのです。分かりやすく言うと、聞き上手なのですね。「絵本の読み聞かせ」は本当に大切です。
今回はそんな「絵本」にまつわる話題を!
舞台は、静岡県三島市
静岡県三島市は、古く奈良・平安時代には伊豆の国の国府が置かれ、江戸時代は東海道五十三次の「三島宿」としてにぎわうなど、歴史豊かなまちです。また、新幹線三島駅を有し、東京へのアクセスの良さ、富士・箱根・伊豆の玄関口に位置していることから、交通結節点として県東部地域の中核を担う都市として発展してきました。さらに、市内随所から富士山の湧水が湧き出る「水の都」として、せせらぎが市民の暮らしに溶け込んだ、魅力あふれるまちです。
「第5次三島市総合計画」より
三島市がこの度「絵本のまち三島」と銘打った取り組みを宣言して注目を集めているのです。具体的にどんな取り組みなのでしょうか?
三島市・文化のまちづくり課、塩﨑隆平さんにお話しを伺います。
晴の輔 「絵本のまち三島」を宣言したということですが、どのような宣言なのでしょうか?
塩﨑「そうですね簡単に言いますと、絵本という三島市の特徴ある地域資源『絵本資源』と呼んでいるのですけども、それを活用しまして、全ての市民の皆さんが幸せになるようなまち作りをしていこうとしている宣言です」
絵本のまち三島宣言式 集合写真(一列目左側より、スギヤマカナヨさん、宮西 達也さん、三島市長 豊岡武士、えがしら みちこさん、竹山 美奈子さん)
晴の輔 絵本を通じたまち作り?
塩﨑「そうですね、絵本との繋がりを生かしまして『文化の振興』『観光の促進』『商店街の活性化』またそれだけではなく、福祉や教育などの幅広い分野で魅力と活力あふれるまち作りに繋げていきたいと思っています」
晴の輔 絵本なので子供達を育む、育てるというイメージかと思ったら、街全体を、絵本を通じて活力溢れるようにするのですね?
塩﨑「そうです。大人も巻き込んで行こうっという取り組みですね」
晴の輔 具体的にどんなことを実施していく予定ですか?
塩﨑「現在は市民の皆様に絵本の町三島に、より愛着を持っていただきたいと思っておりロゴマークを募集中です。あと青空図書館や絵本にちなんだワークショップを行う『絵本マルシェ』というイベントのほかにも子育て中のお父さんを巻き込んで父親向けの絵本の読み聞かせ講座『親父と読もうぜ』など年間にわたって数多くの取り組みを実施していこうと予定しています」
晴の輔 「親父と読もうぜ」いいですね!
塩﨑「そうなのです。私も読み聞かせをするのですけれども、どうやって読めばいいかな?と思う時があるので、家族団らんの一つのアイテムとしてお父さんにもぜひ読み聞かせをしてもらいたいと思い企画しました」
塩﨑「そうですね」
晴の輔 とてもいいじゃないですか!三島市は絵本にゆかりがあったりするのですか?
塩﨑「三島市には児童文学者の小出正吾さん、詩人の大岡信さんなど一流の文化人を輩出してきたという土壌があります。今は世界的に活躍されている絵本作家の宮西達也さんをはじめ、えがしらみちこさん、スギヤマカナヨさん、竹山美奈子さんと三島市にゆかりのある絵本作家さんが4人もいる状態なのです」
宮西達也さん、えがしらみちこさん
スギヤマカナヨさん、竹山美奈子さん
晴の輔 そんなに!三島市は作家さんを生み出す土壌というか「絵本作家を4人も生み出した三島市の物語」があるならば読んでみたいですね。
塩﨑「そうですね、そんな本があったら、すごくワクワクします」
晴の輔 塩﨑さんが感じる絵本のいいところ、持っている力など感じる部分はあります?
塩﨑「やはり赤ちゃんからシニアの皆さんまで、どなたでも楽しむことができるのが絵本の持っている力だと思います」
晴の輔 なるほど!
塩﨑「あと絵本を通して家族の絆がより深まったり、また知らない誰かと繋がったりするなどですね、世界を大きく広げることができる力も持っていると思います」
塩﨑「家に帰るといつも手に届くところに絵本があって、家族みんなで絵本を楽しんでほしいです。一歩街に出れば『あっ、ここにも、あっ、あそこにも絵本がある!』と思ってもらえるよう、にぎやかに、時には静かにまったりと街中に絵本が溶け込んでいる。そして、市民の皆さんが『三島市に生まれ、育ち、暮らして良かったな』と思ってもらえる街、市外の皆さんには三島市に行ってみたい、できれば住んでみたいと思っていただける街になればいいなと思っています。」
市紹介1 街中を流れる源兵衛川
市紹介2 まちのシンボル三嶋大社
市紹介3 中郷温水池
晴の輔 紙の本で見るのとブルーライトの画面で見るのは違いますよね?
塩﨑「何かめくる音も一つの『絵本の魅力』ではないかなと思っています」
晴の輔 そうですね。
塩﨑「紙の絵本の持つパワーは、何かあると思っています」
塩﨑「こういう話をするとホッとするというか、優しい気持ちになるような気がします」
晴の輔 そうですね~!
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
晴の輔さんが「絵本のまち三島」の父親向けの絵本読み聞かせ講座に協力するなら・・・・
・参加者として協力する
それとも
・講師として協力する
どっちだ!?晴の輔
うン、本の読み聞かせは得意かも、じゃあ、あ、決めました!
「講師として協力する」
今日は「静岡県三島市が『絵本のまち三島』を宣言!絵本を通じたまちづくりの未来に迫る!」というトピックスでお届けしました。三島市は絵本を通して商店街や観光・福祉・教育など町全体を盛り上げようとしています。いいですね。絵本の力!三島市は本気ですね。
そんな「絵本のまち三島」に
それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。
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