あなたは、ジビエ料理を食べたことがありますか?
「ジビエ」とはフランス語で、狩猟で捕獲した野生鳥獣の肉や料理のこと。
ヨーロッパ、なかでもフランスでは、貴族の伝統料理として長い歴史の中で発展してきた食文化。イノシシ、シカの肉、カモやウサギも食べられています。実は日本でも古くから「ジビエ」を食べる習慣はありました。675年に天武天皇が肉食禁止令を出しました。これは全ての肉類が禁止になった、というわけではないのですが「肉食を禁止する」という事は、裏を返せば「それまで食べている人がいた」ということです。これにより日本人の中に「肉食=汚れ」というイメージが浸透していった…でも、バレないように食べている人がいたのですよ。そこから生まれたのが、隠し言葉「隠語」。 馬、馬肉のことを「さくら」、鹿肉のことを「もみじ」、猪の肉を「ぼたん」と呼んでいます。この隠語は、令和の時代の今でも残っていますからね。「ジビエ」、ここ最近は、とても食べやすくなって栄養価が高いと評価されています。
今回はそんな「ジビエ」にまつわる話題!
岩手県大槌町にある「MOMIJI」という会社が発売したジビエ料理が、岩手県主催の「岩手ぅんめぇ~もん!!グランプリ2023」で最優秀賞を受賞して、話題になっています。一体、どんなジビエなのでしょうか?
「MOMIJI株式会社」の広報、藤原悟美さんにお話しを伺います。
晴の輔 「岩手ぅんめぇ~もん!!グランプリ2023」で最優秀賞を受賞したというジビエとは?
藤原「『大槌町鹿』を、『寒麹』いわゆる『塩麹』に漬けた商品です。」
晴の輔 塩麹に漬けた鹿肉!その塩麹は地元のものなのですか?
藤原「これはご縁がありまして、秋田県の創業1853年、安藤醸造さんの人気商品の『寒麹』を使用しております。」
藤原「これについては鹿のロースを使っていまして、割と厚めにカットしているので、とても食べ応えがあります。麹によって大変お肉が柔らかくなるので、その柔らかさもより感じていただけると思います。」
晴の輔 なるほど!おすすめの食べ方は?
藤原「焼いて食べていただけるだけで、ご飯はもちろんなのですけど、グランプリの審査会で審査員の方に『どんなお酒にも合いそうだね』との評価もいただきました。日本酒、ビール、ハイボールなどのお酒のアテにもすごく重宝する商品だと思います。」
藤原「(笑)きっとそうだったのだと思います。」
晴の輔 ジビエというと以前は、ちょっと癖があるようなイメージを持っている人がいると思うのですけど、その辺りはいかがでしょうか?
藤原「イベントなどでお客様の対応をしていますと『鹿って臭いよね』とおっしゃる方は多いのですけど、臭みは処理や個体差によって生じてくると思うのです。私達は独自の基準を定めて、臭みがない柔らかい肉を提供するために、処理などを徹底しています。」
晴の輔 処理の仕方でだいぶ変わってくるってことですか?
藤原「かなり変わってきますね。」
晴の輔 なるほど!そもそもこのジビエを作るきっかけは何だったのでしょう?
藤原「日本各地で鹿による農作物の被害が多発しています。そうなるとどうしても駆除の対象となってしまいます。今までは、ほとんど焼却処分されてきたことに違和感があり、『MOMIJI株式会社』代表である『兼澤』が命ある鹿を『価値のあるもの』にしたい、という想いを同じにした仲間が集まって2020年にスタートしました。」
藤原「『感謝の気持ち』は忘れないようにやっています。」
晴の輔 鹿肉を食べる以外の活動もやられていますか?
藤原「メインは食肉の販売になるのですけど、角や皮の製品化、狩猟の現場を体験できる『ジビエツーリズム』をやっています。」
晴の輔 狩猟体験ですか!
藤原「そうなのです!」
藤原「家畜による環境問題も取り上げられていますが、ジビエについてはそういった環境破壊は考えにくいですし、捕って食べるという営みを考えるきっかけになると思います。また、鹿肉でいうと、高たんぱく・低脂質・高鉄分で栄養価の高い食材でもあります。」
晴の輔 やっていることが広がればいいですね。
藤原「『岩手ジビエ』として盛り上げて行くのも目標なのです。」
晴の輔 いいですね~。
「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
晴の輔さんが、大槌鹿の寒こうじ漬けを食べるなら・・・
「狩猟体験をしてから食べる」
それとも
「通販で取り寄せて食べる」
どっちだ!?晴の輔
うン、鹿の狩猟体験はしたいですよ。これはね…、決めました!
「狩猟体験をしてから食べる」
鹿の命をいただくという意味を感じてから食べるとね、味わい方も違うでしょう。
今日は「岩手ぅんめぇ~もん!!グランプリ』で最優秀賞を受賞!気になるそのジビエとは?」というトピックスでお届けしました。最優秀賞の賞品は「大槌鹿の寒こうじ漬け」でしたね。お話を伺っていると、もう昔のジビエイメージはないです。ジビエが名門グランプリを取るくらいですからね。ご飯のおかずにそしてお酒のあてにもよし。命をいただくという感謝の気持ちを込めて食べたいです。
そんな「大槌鹿の寒こうじ漬け」に
それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。
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