あなたの町に「色・カラー」を付けるとしたら、何色になりますか?
今回は色。日本には「春夏秋冬」四季があります。街にあふれる色で、季節を感じることが多い。色を意識し始めたのは何歳ぐらいだったのか。クレヨンや、色鉛筆を使い始めた頃の3歳、4歳ぐらいか。色鉛筆のセット、僕が持っていたのは、12色でした。皆さんもそうですか? 24色セットを持っている友だちのことを、羨ましいと子供心に思った記憶があります。学習用の色鉛筆セット、 JIS = 日本産業規格が定めた色は、全部で48色。定められていない色も、あるということ。そもそも色はたくさんあります。無限にあるとも。一色一色に名前があるのです。例えば緑でも「黄緑」「深緑」「抹茶色」「若草色」いいだしたらキリがないです。今もどこかで、新しい色が生まれているかも。先月、岩手県盛岡市に「地域色」という色を伝えようと活動する「一般社団法人 日本地域色協会」が設立されました。「地方色」「郷土色」という言葉はありますが、「地域色」とは具体的にどんなものなのか?
「日本地域色協会」の代表理事、竹村育貴(たけむらなるき)さんにお話し伺います。
晴の輔 「日本地域色協会」は、先月できたばかりなのですよね。
竹村「11月16日、『いい(11)いろ(16)の日』ということで本格的な活動を始めました。」
晴の輔 早速お話に「色」が出てきていますね。(笑)どのような目的で設立されたのですか。
竹村「自然や伝統文化など、様々な「地域資源」の魅力を、色と物語を通じて、日本全国に伝えていくために設立しました。」
竹村「地域資源を『色』『色名称』と『物語』で定義したもので、『地域ブランド』の種です。
晴の輔 地域には、物語が絶対ありますものね。そもそもその設立のきっかけは何だったのですか?
竹村「東日本大震災の後、2014年に復興庁の『新しい東北』先導モデル事業で『いわてのいいイロ発信プロジェクト』というのをスタートしました。任意団体で活動してきましたが、昨年2019年に「いわてのいいイロColorINK」として、岩手で初めての万年筆の「ご当地インク」として商品化されたことにより、たくさんの反響をもらいました。地域の魅力がファンに届いている実感を得て、この取組を全国に広げる決心を仲間としました。」
晴の輔 「いわての地域色・いいイロ」は、何色あるのですか?
竹村「12色あります。」
晴の輔 どのような色?
竹村「自然や伝統文化などの古くから親しまれる資源の色。例えば、岩手県の伝統工芸である人気の高い『南部鉄器』これを伝える『南部 くろがね』。くろがね色でもちょっとマットな黒。
同じく、伝統工芸品でいいますと『浄法寺』という地域があり、『国産漆の最後の砦』と言われております。その文化を伝える『浄法寺 うるわしレッド』
晴の輔 岩手県内、地域地域の色「チームカラー的」なものが、浮き出てくる。印象に残っていることはあります?
竹村「ファンの皆さんの反応で『岩手の色』を応援したいという県外の企業様がいらして、そちらの社長が『いわてのいいイロ』の取り組みは『なんて素晴らしいのだ』ということでご自身の会社の名刺に12色使っていただいています。お名刺交換する時に12枚並べて『どの色がいいですか』(笑)我々も吃驚しました。色を作ってみたら、活用していただき、熱烈な応援をしていただきました。これこそが『色の力』『ストーリーの力』です。取り組みは、本当に広がっていくのだなと思いました。」
晴の輔 単なる色だけではなくて、その色の奥にあるストーリー・物語ということを重視されているところが、伝わっている。
竹村「まさにその通りです。上手いです!(笑)」
晴の輔 ほんとにそう思います。これからもどんな活動をされていきたいですか?
竹村「岩手からスタートした取り組みですが、日本全国各地の皆さんと地域色を作っていきたいです。1700以上、自治体がありますが『いいイロ』にちなんで、まずは1116色が目標です。」
晴の輔 大きな夢ですが、実現しそうです。
竹村「皆さんの身近にも『いいイロ』ある状態になるのではないかと思っています。この盛り上がりを全国に作ってまいりたいです。
晴の輔 あの社長さんの名刺が、1116枚必要になりますね。
竹村「(笑)」
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「晴の輔さんが、この番組『週刊なるほど!ニッポン』に番組カラーを付けるなら・・・
『晴の輔さんは太っ腹だから【バラ色】』
それとも
『晴の輔さんは腹黒いから【ブラック】』
どっちだ!?晴の輔」
おいおい、僕、腹黒キャラ?それは円楽師匠でしょう?
決めました!
「番組カラーを付けるなら【バラ色】」
なぜかと言うとね、この番組全国放送だけど、放送時間が全国バラバラだから…
今日は「岩手県盛岡市から全国へ!地域文化を『色と物語』で伝える「日本地域色協会」の活動とは??」というトピックスでお届けしました。それぞれの地域での、歴史や物語から色が滲みでてくる。それが「地域色」なのでしょうね。目指すは1116色。日本中が「いいイロ」に染まったら、それこそどんな色になるのだろう?
そんな「日本地域色協会」に
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
竹村「他にも、東日本大震災で津波の被害が大きかった街の一つ『陸前高田市』で、津波の到達ラインに桜並木を植え、後世に教訓を遺す取り組みをされている『桜ライン311』さんの地域色『陸前高田ゆめブロッサム』という、桜をイメージしたピンク色があります。
晴の輔 イベントの名前のようです。
竹村「名前から『想起』する色があり『ネーミング』が凄く大事です。」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 竹村さんがお好きな色は?
竹村「これは、いつも…困るのですけど『まあ、色々です』と申し上げています。」
晴の輔 誰も傷つかない「色々」。竹村さんは「地域に彩りを出す大使」ですね。
竹村「ありがとうございます。『地域の皆さん』『地域の産業に携わる方々』の好きな色をいただき、形にしてまいりたいと思います。『自分たちもやってみたい』という反応をいただけると嬉しいので、是非とも一緒に色作りをしたいです。」
2024.12.02
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