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2021.09.13

#180「岩手県九戸村の特産を全国へ!お茶はお茶でも甘~い『甘茶』とは?」

あなたが、日頃よく飲むお茶は何茶ですか?

よく立ち寄るコンビニの飲み物コーナーを見ると、今、お茶の種類が豊富にあります。「お茶の種類は?」と聞かれたらどれくらい思いつきます?まずは緑茶、烏龍茶と麦茶、抹茶、煎茶、玉露。ほうじ茶、玄米茶、蕎麦茶にジャスミン茶!いろんなお茶があるわけですが、実は「お茶」は大きく分けて3種類。その3種類は「緑茶」「烏龍茶」「紅茶」。この3つは全て同じツバキ科の茶の葉から作られていて、加工方法の違いによって分けられます。ちなみに、緑茶と同じくらいおなじみの「麦茶」はもちろん茶葉は使われておりません。焙煎した大麦の種子を、お湯や水で煮出したものが麦茶です。お茶の話をぺちゃくちゃしていますが、今回は、注目を集めつつある「お茶」をピックアップ。岩手県九戸村にある「九戸村総合公社」が、村の特産「甘茶」の新商品として「早摘みプレミアム甘茶」を販売して話題になっています。

北上山系の最北端、岩手県の北部に位置する九戸村は、人口約6,500人、面積は134平方キロ、面積の70%以上が山林原野で占められ、 岩手県立自然公園折爪岳を抱えた、季節の移り変わりの美しい自然豊かなふるさとです。

「甘茶」は聞いたことありそうですが、実際に飲んだことないですよね?一体、どんなお茶なのか?

このお茶を販売している「株式会社 九戸村総合公社」の専務取締役、伊藤仁さんにお話し伺います。

 

晴の輔 「早摘みプレミアム甘茶」とは、どのようなお茶でしょう。

 

伊藤「普通『甘茶』とは秋以降の収穫ですので、それ以降の販売になるのですけども『甘茶』が開花する前の、6月末から7月に若葉を摘み取りまして作った『限定の甘茶』です。普通の甘茶以上に「スッキリとした、えぐみのないお茶」であると、評価いただいております」

 

晴の輔 正直なところ「甘茶」と聞くと一瞬「あ、知っている」と錯覚してしまうのですが、考えてみたら飲んだことがなくて。甘茶の特徴はどんなところなのでしょう。

伊藤「お釈迦様の『花祭り』の時に甘茶をかける儀式など昔からあったそうです。日本の山にも自生しており、アジサイ科の落葉低木のアジサイ(学名:Hydrangea macrophylla)の一種です。花もアジサイの花そっくりです。それの葉を乾燥、発酵させて火入れという工程で作るお茶になります。」

 

-カロリーも糖質もゼロ-

 

晴の輔 お味は?

 

伊藤「甘いです。ただ『砂糖』のような甘さではなく、どちらかと言うと『ほっこりとした』自然の甘さですね。」

伊藤「そうです。実際に調べると、カロリーも糖質もゼロです。甘味は砂糖の200倍と言われています。」

晴の輔 糖質ゼロで砂糖の200倍!甘茶という響きはすごく分かりやすい!糖質ゼロ、カロリーゼロは、世間が求めています。

 

伊藤「そうですね。天然の添加物としての可能性も、お話しいただいております。ただ技術的に簡単ではなくて『無添加シロップ』みたいなの作ろうとしたのですが、値段が高くなってしまうのですね。」

 

晴の輔 その辺は甘くないという感じですか!

 

伊藤「(笑)そうです。さすがです(笑)。」

伊藤「『あまちゃん』の久慈市までは、車で30分ちょっとで行けます。」

 

晴の輔 お隣じゃないですか!コレはいけます!でもやっていることは「アマ」ではなくて「プロ」!九戸村の方は皆さん、甘茶を飲まれている?

 

伊藤「いえ、実はそれほどでもないです。元々、漢方薬メーカーからの要望によって産地化したという経緯があり、これまではどちらかというと『業務用』として生産、出荷していたのがほとんどでした。個人向けの商品としたのは、10年前の震災で福島原発の風評被害で取引が止まり、そこから消費者向けを増やしだしました。今でも業務用の出荷は多いのですが、何故『早摘みプレミアム甘茶』で作ったかといいますと、多くの方に知っていただき、消費者を増やしたいのが一番の目標です。」

伊藤「ただ高齢化も進み、生産者も減少して危機感を感じています。一般消費者を増やして、利益を生産者に還元していきたいと考えています。」

 

 

 

 

 

 

「どっちだ!?晴の輔」。

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。

 

「晴の輔さんが、甘茶を飲みたいときは・・・

『落語の稽古で一息つきたいときに飲む』

それとも

『夜寝る前にリラックスしたいときに飲む』 どっちだ!?晴の輔」

 

稽古で一息か、寝る前のリラックスか、うーん、ちゃっちゃっと決めないとね…よし…

 

 

決めました!

 

 

 

 

『落語の稽古で一息つきたいときに飲む』

 

 

本番に向けての稽古だからね。甘茶で一息ついて

 

今日は「岩手県九戸村の特産を全国へ!お茶はお茶でも甘~い『甘茶』とは?」というトピックスでお届けしました。甘茶は砂糖の200倍の甘さがあると言われているのに、糖質・カロリーが0!凄い!これを機会に広がると「抹茶ブーム」のように「甘茶ブーム」「甘茶スイーツブーム」が来るかもしれませんね。

そんな「九戸村の早摘みプレミアム甘茶」に

それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

 

 

-WEB版こぼれ話し1-

晴の輔 抹茶のスイーツが大流行りです。甘茶も使われたりするのですか?

伊藤「昔から『甘茶でかっぽれ』というお菓子を作っておりまして、九戸村の名産品となっています。今回、初めて盛岡のお菓子屋さんにお願いして『甘茶のシフォンケーキ』を作りました。」

晴の輔 いいですね。

伊藤「『わらび餅』『甘茶プリン』などを試作しています。これからは天ぷらや刺身に合う『甘茶塩』を作っていきたいと計画しています。」

 

-WEB版こぼれ話し2-

晴の輔 伊藤さんは、副村長さんでいらっしゃいます。

伊藤「そうです。」

晴の輔 村の未来を考えると「甘茶」という武器があります。

伊藤「生産量が減少している、高齢化している、担い手も減っている。どうするの?といった生産者対策として始まりました。知名度を上げて消費を増やして『利益を還元できる』仕組みを作りたいと始めた取り組みです。村の将来をかけていますね。」

晴の輔 甘茶はネット販売などしているのですか?

伊藤「九戸村のHPより購入可能です。また『株式会社 九戸村総合公社』にお電話いただいても対応させていただきます。」

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    • 立川晴の輔
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      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。