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2024.06.24

#325「群馬県中之条町に食べられるバラがあるって本当?」の巻

あなたは、バラの花と聞いて何をイメージしますか?

先月「父の日」がありました。普段頑張っているお父さんに、何かプレゼントを贈りましたか?

「母の日」は「カーネーションを贈る」というのが定番ですが、父の日は「黄色いバラを贈る」というのが定番になっているような?いないような?

これは1981年に設立された「日本ファーザーズ・デイ委員会」が開催した「父の日 黄色いリボンキャンペーン」がきっかけとなり、黄色いバラを贈るというのが流れになっているようです。

バラと言えば、真っ赤なバラをイメージする人が多いと思います。2004年に様々な品種改良しても不可能とされていた「青いバラ」を、あのサントリーが誕生させたというニュース、覚えていますでしょうか?その名も「サントリーブルーローズ アプローズ」。バイオテクノロジーによって不可能を可能にしたのです。青いバラの花言葉は、それまで「不可能」「存在しない」というものが「夢 かなう」「奇跡」に変わったのだそうです。

今回はそんな「バラ」にまつわる話題!舞台は、群馬県中之条町

中之条町(なかのじょうまち)は、群馬県北西部、吾妻郡にある町。吾妻郡の観光の中心地。郡内で最多の人口を有する。
1,000 mを超える山々が広く分布し、山地が広い面積を占める。 四万川が町の東部を北から南に流れ、吾妻川に合流する。吾妻川は南部を西から東へ流れている。 中之条の市街地は吾妻川北側(左岸)の河岸段丘に形成されている。wikiより引用

その町にある「登坂園芸」が生産しているバラがなんでも「食べられるバラ」で、6月いっぱい町内の飲食店で、オリジナル料理やドリンクが楽しめるのだとか。バラを食べるってね…いろいろと気になります!

登坂園芸」の登坂哲也さんにお話しを伺います。

晴の輔 「食べられるバラ」を作っているという事ですが、どのようなバラなのでしょう?

 

登坂「元々中国で中医薬、日本でいうところの漢方薬の原料として生産されてきたバラなのですね。ヨーロッパで観賞用に改良されてきたものとは違い、食べることに重点を置いて改良されたものを日本へ導入し、食香バラと名前をつけて苗の販売を行っています」

晴の輔 「食香バラ」!

登坂「食べる香りのバラって書いて『食香バラ』といいます」

晴の輔 食べるって花びらを食べるのですか?

 

登坂「中国の方では花びらだけにして『醤』という砂糖漬けのようなものを食べているのですが、中之条町では中之条町花ブランド化協議会という花生産者の団体を作りまして『食香バラ乾燥花』として町内事業者へ販売しております」

登坂「煮出していただくと紅茶のような風味もありますが、味というよりは、お湯などに入れて香りを楽しんでいただくものです」

 

 

晴の輔 まさに食べるに香で「食香バラ」!これを料理に使う時どんな風に使われます?

 

登坂「花びらだけにして、タルトやケーキの彩りや香り付けに使用していただいています。またバラの花から酵母が取れるのでパンを焼いていただいているお店もありますし、変わったところでは『バラの香りのクラフトビール』も販売しています」

晴の輔 バラの香りのクラフトビール!いいですね。「登坂園芸」さんは「食香バラ」の生産をいつ頃から始めたのですか?

 

登坂「10年ほど前から苗の生産を行っております」

晴の輔 「食香バラ」を使用したお料理を味わえる企画は、実施されているのでしょうか?

 

登坂「中之条町の町内14の飲食店で、それぞれのお店が趣向を凝らした『食香バラ料理』をご提供していただいています」

 

晴の輔 その企画は登坂さんが考えられた?

 

登坂「私が考えたのではなく、2月から50日間ほど大学生のインターンを受け入れまして、その3名が『ばらもぐ』という『食香バラを調理普及させるグループ』を作り、町内業者に飛び込み営業をして、14店舗の飲食店にご協力いただけることになりました。」

ばらもぐの三人@中之条町四万温泉

登坂「(笑)そうです」

 

晴の輔 その名前もいいですね。中之条町は元々バラを食べる文化が根付いているのですか?

登坂「私も食香バラを始めてから10年近く経つのですけど、現実問題とすると全く根付いていないです。(笑)学生たちが町内飲食店を訪問した際も『そんなことしていたの?』との声が結構多かったと聞いています」

 

晴の輔 (笑)それで学生さんが飛び込んでして協力いただけることになった。なるほど!それは楽しみです。

登坂「バラの咲く時期が6月なので、現在そのマップを作って町内外の方にPRしています」

登坂「現在、農業の6次産業化が盛んに取り上げられていますが、そのためには地元にきちんとした『バラを食べる文化』があった上で、産業化していくことが大切です。『バラを食べる』という話題性だけで取り組むとみんなすぐに飽きてしまうと思うので、ここは根気強く『3月桜餅、5月は柏餅、中之条では6月バラ饅頭』と言っていただけるように、中之条町独自の文化にして行けたらなと思っています。」

 

晴の輔 なるほど!6月にバラまんじゅう!実際にあるのですか?

 

登坂「はい、あります」

 

晴の輔 あとは根付くように頑張るだけ。

登坂「(笑)そうですね」

 

「どっちだ!?晴の輔」。

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。

晴の輔さんが、中之条町へ行って、食香バラを楽しむなら・・・・

 

・食香バラで香り付けしたケーキを食べたい。

それとも

・バラの香りのクラフトビールを飲みたい。

どっちだ!?晴の輔

 

はぁ、ケーキか?クラフトビールか?バラの香りのクラフトビールには惹かれるんだけど、えー、あ、決めました!

 

「食香バラで香り付けしたケーキを食べたい」

 

今日は「群馬県中之条町に食べられるバラがあるって本当?」というトピックスでお届けしました。食べられるバラは食香バラと言うのですね。インターンの学生さんが発案して食香バラを使ったグルメが6月いっぱい中之条町で楽しめるそうです。バラは鑑賞用だけじゃないのですね。新たな魅力を発見しました!

そんな「食香バラ」に

それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。

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    パーソナリティ
    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。