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2023.01.23

#251「岩手県奥州市の楽器ブランドが南部鉄器と音を融合させる!新しいアイテムを製作!その正体とは?」の巻

あなたは、岩手の伝統工芸品「南部鉄器」と聞いてどんなイメージがありますか?

岩手県が誇る伝統工芸品の「南部鉄器」。

有名なのが「南部鉄瓶」= お湯を沸かす器具です。その他にも鍋や釜など様々な製品が作られています。

「南部鉄瓶」と言えば、去年のサッカー・ワールドカップで活躍した日本代表の田中碧選手が、ドイツに移籍した時、鉄分を摂取するため「南部鉄瓶」を愛用していたそうで、それが紹介されてSNSで話題になり岩手県知事から「魅力の発信に貢献した」と感謝状が贈られたというニュースを見ました。「南部鉄瓶」は、内側の鉄がむき出しになっているから、お湯を沸かすと鉄分が溶けて、鉄分補給ができるという…つまり、田中選手は鉄の男=アイアンマンってことですかね?歴史ある南部鉄器。今では、その芸術性の高さも評価されていて海外でも人気があるのだとか。

今回は、そんな岩手県の伝統工芸品「南部鉄器」にまつわる話題!岩手県奥州市にある「KGR HARMONY」という楽器ブランドが、南部鉄器を使った楽器にまつわるあるアイテムを作って、話題になっているのです。一体どんなアイテムなのか?

奥州市(おうしゅうし)は、東北地方の中部、岩手県の内陸南部に位置する県内第二の人口を擁する市。
岩手県の県南地方を管轄する出先機関である県南広域振興局の所在地。
2006年に水沢市・江刺市、胆沢郡前沢町・胆沢町・衣川村が新設合併して誕生した。wikiより引用

株式会社KGR HARMONY 代表、福嶋圭次郎さんにお話しを伺います。

福嶋 圭次郎さん

晴の輔 福嶋さんのところで作られた、楽器に関わる南部鉄器のアイテムとはズバリ何ですか?

 

福嶋「エフェクターです。」

福嶋「そうです。エフェクターの箱の部分、普通はアルミなどの金属で作られている筺体に南部鉄器を使っています。」

 

晴の輔 普通のエフェクターと、南部鉄器で出来たエフェクターは、どのようなところに違いが出るのですか?

 

福嶋「近年の多くのエフェクターは、アルミ素材の筺体を採用しているのですが、それに比べて鋳鉄が素材の南部鉄器では、音色がよりどっしりと重さのあるような音色がより感じられると思っています。」

黒船 “KUROFUNE” ファズ《南部鉄器エフェクター》

“しずく” Booster / Overdrive 《南部鉄器エフェクター》

晴の輔 実際に使われている方の反響はいかがですか?

 

福嶋「『芯のあるサウンドが出る』『唯一無二のサウンドだよね』などと言っていただけております。」

福嶋「(笑)分からないのですけど、筐体が南部鉄器だと音色が変わっているように思います。」

晴の輔 音に血が通う!

 

福嶋「(笑)」

 

晴の輔 南部鉄器自体はいろんな形で使われていますが、ギターのエフェクターに使おうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

 

福嶋「私は長年エフェクターが好きで、サウンドを研究しており、筺体も音色に影響を与えると気付き、そこで何か個性が出せないかと考えていた時に、南部鉄器に出会い興味を持ち始めました。」

晴の輔 音楽にも南部鉄器はいける!

福嶋「最初から良い結果が得られるとは思っていませんでしたが、南部鉄器の箱で試しにエフェクターを作ってみて、重厚感のある音色が出てきたとき『これは面白い』と思いました。」

福嶋「南部鉄器の講習会の方たちにお話を聞いてみた時に、今までお茶の世界、急須・鉄瓶などが一番有名なのですけど『全く別の市場・別のものと結びついて商品ができることで、多くの方々に知ってもらえるきっかけになっている』と言ってくれています。」

 

晴の輔 南部鉄器はお湯を沸かすイメージです。全く違う音楽の世界に持ってきた!南部鉄器は海外でも人気だと聞きます。これも海外でも話題になりそうです。

1st Anniversary “あられ” 白金 Overdrive《南部鉄器エフェクター》

福嶋「まさにその通りで、海外の方たちに注目していただいております。海外の大手楽器ブランドから『一緒に作ろう』と言ってくださっていて、コラボを進めている最中です。」

福嶋「音色もそうですし、見た目のデザイン的な『和の質感』も興味持ってもらっていますね。」

“しずく” 瑠璃色 Booster / Overdrive《南部鉄器エフェクター》

晴の輔 エフェクターに「和」のイメージはありませんでした!南部鉄器の良さが、音楽を通じて世界に響き渡る!夢を感じます。

 

福嶋「まさにそうです!」

 

 

「どっちだ!?晴の輔」

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。

晴の輔さんが落語界で使うアイテムを南部鉄器で作ってもらうなら・・・

「マイクを作ってもらう」 

それとも

「マイクスタンドを作ってもらう」

どっちだ!?晴の輔

 

ああ、南部鉄器のマイク…いいねえ…これはもう、決めました!

 

 

「マイクを作ってもらう」

 

 

今日は「岩手県奥州市の楽器ブランドが南部鉄器と音を融合させる!新しいアイテムを製作!その正体とは?」というトピックスでお届けしました。まさか南部鉄器を使ったギターのエフェクターとは驚きです!音色に重みを感じられる。まさに日本の伝統工芸品の重みが滲み出ているのかもしれません。生音を聞いてみたい!

そんな「南部鉄器を使ったギターのエフェクター」に

それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。

 

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      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。