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2023.03.06

#257「京都府京丹波町が実施した町のイメージアンケートが話題に!そのキーワードは…本音?」の巻

あなたは最近、何かのアンケートに答えましたか?

僕は落語家ですから、独演会を定期的に開催しています。

その時に必ず客席に置くのが、アンケート用紙。書く書かないはお客様の自由です。そのアンケートから知りたいのは、来た方が、初めてなのか?リピーターなのか?遠くからお見えになったのか?ご近所さんなのか?あと年齢層、そして、その日の落語はどうだったのか?素直な意見が欲しいのです。時にはチクリとする意見もありますが、まあ~励みになりますよ。

アンケートはチェックマークや〇で囲むような簡単なものもあれば、具体的にしっかり書いて答えるものもあります。その時に、素直な意見を書こうと思いつつ「ま、あまりマイナスな事を書くのもな~」と気を遣ったり「自分が書かなくても他の人が答えるだろうから」と遠慮してあまり書かなかったりという経験はないですか?自分のイチ意見を述べたところでね、何か変わる事じゃないし~なんてね。

ちなみに「アンケート」という言葉、僕は英語だと思っていました。和製英語なのです。語源はフランス語なのだとか。

今回は、そんな「アンケート」にまつわる話題!

京都府京丹波町が「町の魅力やイメージ」についてのアンケートを町の内外から集めたことが、密かに話題になっています!なんでも「良いことも悪いことも本音で答えて欲しい」と募集したらしいです。一体どんなアンケート内容だったのか?

京丹波町(きょうたんばちょう)は、京都府の中部に位置し、船井郡に属する町。
古来より京都と山陰を結ぶ山陰道および綾部街道へ抜ける街道沿いに宿場町が栄えた。京都府の中央部にあたり、丹波高地に囲まれた旧3町を中心部に住宅等がまとまり、現在でも京都縦貫自動車道や山陰本線、国道9号、国道27号、国道173号などが交わる交通の要所でもある。wikiより引用

京丹波町・商工観光課プロモーション戦略室の一瀬紳司さんにお話しを伺います。

 

晴の輔 今回募集したアンケートですが、具体的にどんな内容だったのですか?

 

一瀬「具体的な質問項目としては、町に対しての愛着、今後も暮らしていきたいか?町に対して感じる不安要素、これがあったら嬉しいというもの、反対にここは変えてほしくないというものなど一般的(?)なアンケートより少し踏み込んだ内容のアンケートを実施しました。」

晴の輔 少しどころか思い切って踏み込んだのですね。そのアンケートの目的は何ですか?

 

一瀬「町の『魅力』『イメージ』を明らかにするために実施したものであります。町にどのような資源があり、その資源を町民の皆様がどのように捉えているのか、また町民の皆様がどのような町になっていくことを望んでいるのかを可視化したく実施しました。」

晴の輔 町民の本音や想いなどは意外と浮き上がって来ないものですよね?「良いこと」だけではなくて本音の「悪い部分」などがあると思います。実際には良いと悪い、どちらの意見が多かったのでしょう?

 

一瀬「いろんな意味で『覚悟』していましたが、我々の想定以上に皆様に熱心に回答していただきとてもうれしかったです。もちろん『良い』意見も『厳しい』ご意見も頂戴しましたが、同じ事象でも『良い』『悪い』の両面の意見があり、このアンケートを実施した意義を感じることができました。」

一瀬「良い部分では食の豊かさや、自然の多さ、人の温かさといった回答が多かったです。嬉しいことにこのアンケートを実施したこと自体がいいというご意見もいただきました。悪い部分はやはり社会問題である少子高齢化、過疎化への不安やその対策への意見、スーパーが少ない、繁華街にあるような施設がないなど、インフラへの要望や意見が多かったです。」

晴の輔 貴重な宝のようなご意見です。

 

一瀬「一つ一つしっかり目を通して、今後の政策に反映できるようにしたいと思います。公表の仕方はまだ決めていないのですが、数的な公表だけでなく『大まかな町のイメージってこうなんだ!』と子どもから大人まで一目見てわかるようなマップのようなものを作りたいと思っています。」

一瀬「自分の回答したアンケートの結果が数字だけになって、文章で羅列しているとなかなかイメージしにくいのですけど、皆が思っていることを一目見て分かるようなものにしたいですね。」

 

晴の輔 このアンケートを今後どのように活かしていきたいですか?

 

一瀬「主目的は町のプロモーション戦略として秋に策定予定です。魅力とか大事にしていることが、正しく町のプロモーションをするにあたって必要な要素です。実効性のある戦略をつくるためにもこのアンケートを使ってまいります。」

一瀬「京丹波町は京都府の中心部に位置する自然豊かな町です。特に秋の味覚が有名でして、丹波黒豆、丹波くり丹波マツタケ大黒本シメジなど食材の宝庫です。また畜産業も盛んで、牛、豚、牛乳、チーズなどもあります。地酒やワイナリーもあり、あらゆる食の魅力が提供できる町です。」

晴の輔 黒豆やマツタケから、牛肉・豚肉・鶏肉、地酒にワイナリーも!!すごく美味しい町じゃないですか!丹波と聞くと黒豆ってイメージが東京にいるとあるのです。丹波も広いと思うのですけど、いろんなことをマメにやって行く!みたいな感じです。

 

一瀬「(笑)そうですね。上手いです。(笑)」

 

 

「どっちだ!?晴の輔」

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。

晴の輔さんが、落語界のアンケートに望むものは・・・

「厳しく本音を書いてほしい」 

それとも

「優しく褒め称えて欲しい」

どっちだ!?晴の輔

 

そりゃね、褒めてもらいたいに決まっているでしょ。厳しい意見は嫌。でも落語が上手くなるには…よし、ここは腹をくくって、これは…決めました!

 

 

「厳しく本音を書いてほしい」

 

 

厳しい本音でお客様がアンケートに答える。

 

今日は「京都府京丹波町が実施した町のイメージアンケートが話題に!そのキーワードは…本音?」というトピックスでお届けしました。本音の中に町作りのヒントが隠れている。本音で答えてくれたということは、町のことを本気で考えてくれているって事ですよね。このアンケートをきっかけに京丹波町がより魅力的になると思います!

そんな「京丹波町が実施した町のイメージアンケート」に

それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。

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      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。