あなたは、食事の時、食べ残しに気をつけていますか?
子どもの頃「学校の給食やお家の食事を残さず食べましょう」とよく言われました。僕の場合は、落語家になってからも大師匠・立川談志が「食い物を粗末にするな!」と、よく弟子に怒っていました。
まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」が大きな問題になっています。農林水産省、及び、環境省の「令和2年度推計」によると、日本の「食品ロス」は、なんと年間522万トン!これを分かりやすく言うと、国民一人当たりが「お茶碗約1杯分の食べ物」を毎日捨てている。ということになるのです。いや~もったいないですね~。ただこの数値は、推計を開始した10年前、平成24年度以降、最小値なのです!これでも。だから昔はもっと食べられるものを捨てていたってこと。「食品ロス」は、2015年に国連で採択された「持続可能な開発と目標=SDGs」でも、世界中が解決すべき課題の一つとして取り上げられています。
今回は、そんな「食品ロス」にまつわる話題を!
長野県松本市が今「もったいないクッキンググランプリ」と題して、レシピを募集しています。「食品ロス」を減らす取り組みだとは思いますが、具体的にどんなグランプリなのでしょうか?
松本市(まつもとし)は、長野県の中信地方に位置する市。中核市、国際会議観光都市に指定されている。
国宝松本城を中心とする旧城下町。第二次世界大戦による戦災を免れたことから、旧開智学校(国宝)などの歴史的建造物が多く残る。wikiより引用
松本市 環境・地域エネルギー課の杵淵愛さんにお話し伺います。
晴の輔 募集している「もったいないクッキンググランプリ」とはどのような内容?
杵淵「食品ロスや生ごみの削減につながる「もったいないクッキングレシピ」を募集して、素敵なレシピを表彰するイベントです。」
晴の輔 具体的に「どんなものを使ったレシピ」がいいのでしょう?
杵淵「普段は捨ててしまうような野菜の茎や皮までまるごと使ったレシピや、あまりがちな料理をおいしくリメイクするレシピなどを募集しています。市民の皆さんに実際に作ってもらいたいので、一般家庭で簡単に再現できるものがいいですね。」
晴の輔 グランプリを開催することになったきっかけは?
杵淵「食品ロスの問題を知っている方は増えてきていると思いますが、実際に減らしていくには、日常の中で一人一人が実践し取組みを重ねていくことが重要です。そういった中で、家庭で楽しく実践するきっかけにしていただくために、グランプリを開催することとなりました。」
晴の輔 食材を無駄にしないのは大切。「もったいないクッキンググランプリ」略して M-1じゃないですか!(笑)
杵淵「松本市内にお住まいの方、通勤、通学をされている方がご応募いただけます。」
晴の輔 松本市は以前から「食品ロス」にまつわる取り組みを行っているのですか?
杵淵「はい、平成22年から「食べ物のもったいないを減らして行こう」と取り組みを進めています」
晴の輔 松本市は昔から率先して取り組んできた。
第1回食品ロス削減全国大会
杵淵「食品の数を減らす取り組みとして、外食時に最初の30分間と最後の10分間は自分のお席で料理を楽しむ30・10運動というものがありますが、これは松本市が発祥です。他にも環境教育やフードドライブ、フードシェアリングにも力を入れて取り組んでいます。」
晴の輔 松本市の皆さんは食品ロスに対する意識が高そうですね。
杵淵「そうなのです。」
杵淵「食品ロスは食べ物の生産、加工、小売、消費の様々な段階で発生していて、いろいろな原因がありますが、期限表示を間違って認識している人が多いことも一因だと思います。」
晴の輔 外食で出る食品ロスと、家庭内での食品ロス、どちらが多いのでしょうか?
杵淵「国によるデータがあるのですが、どちらが多いと思いますか?
晴の輔 それは正直、外食での食品ロスが多いのでは?
杵淵「そう思う方が多いのですけど、大体半分ずつというデータとなっております。」
杵淵「家庭が46%程度で、外食、製造生産小売卸などの事業者から出る食品ロスの数が53%ぐらいです。」
晴の輔 それはビックリです。
杵淵「私たち一人一人日頃の取り組みが重要です。」
晴の輔 「もったいないクッキンググランプリ」を通じてどんなことを発信していきたいですか。
杵淵「レシピを応募していただき、皆さんのお家のアイディアを共有していただく機会にしていただくこと、日頃の生活の中でちょっとずつ取り組みを重ねて、食べ物を捨てられてしまう『もったいない』をみんなで減らしていくことをお伝えしたいです。」
杵淵「ありがとうございます!(笑)」
「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
晴の輔さんが「食品ロス削減のために、今すぐ取り組みたいのは・・・
「賞味期限の日付が近い商品を買うようにする」
それとも
「野菜の茎や皮を使う料理をする」
どっちだ!?晴の輔
うン、これはね食品ロス削減だから、はい…決めました!
「賞味期限の日付が近い商品を買うようにする」
今日はね、パッと決めたでしょ?すぐ決めた
今日は「世界的な問題『食品ロス』に取り組む!長野県松本市が募集しているレシピグランプリ、その中身とは?」というトピックスでお届けしました。家庭で出る食品ロスを活用していこうというレシピグランプリ。お話を聞いていると松本市は食品ロス問題に早くから取り組んでいる町なのですね。僕も改めて食品ロスに対する意識を持とうと思いました。
そんな「松本市のもったいないクッキンググランプリ」に
それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 「30・10運動」は、宴会などでは最初の30分間と最後の10分間は自分のお席で料理を楽しむ時間として集中する。
杵淵「そうです。最近はコロナ禍であまり宴会の機会はないと思うのですが、おしゃべりに夢中になって食べ物が残されていることがありました。外食時のロスを減らすために『30・10運動』はあります。」
晴の輔 宴会が始まってすぐに食べることは、上司が目の前にいたらなかなかできません。
杵淵「そうですよね(笑)。」
晴の輔 僕は落語家ですから、師匠方とご一緒だと先輩が箸をつけるまでは、食べ始めないのが礼儀というか暗黙ルールでして…
杵淵「なるほど、それはありますよね。」
晴の輔 最後の10分間でもう一度食事を楽しむ。これはいいですよね。
杵淵「作っていただいた方に感謝の気持ちを伝えるためにも、美味しく食べきることは大事です。ですから幹事さんに音頭を取ってもらい取り組んでもらうようにしています。」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 レシピを応募して、入賞・グランプリに選ばれたら表彰などされるのですか?
杵淵「表彰式で賞状と副賞をお渡しします。副賞は、グランプリ1名に2万円分、準グランプリ2名に5,000円分の商品券です。」
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