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2022.07.11

#223 「日本の棚田百選の1つ!長野県飯田市の「よこね田んぼ」で行われる案山子コンテストに迫る!」

あなたは、田んぼの「棚田」を見たことがありますか?

「日本の原風景」と聞いて、あなたはどんな景色を思い浮かべますか?

山深いところにかやぶき屋根の民家が集まっている集落とか、青々と茂った田んぼが遠くの方まで広大に広がっている景色とか。特に「田んぼ」は、季節によってハッキリ色が違うでしょ?今は田植えシーズンが終わり、これからは稲の成長と共に、緑の絨毯が出来上がっていく。秋になり収穫の時期が近づくと、金色の絨毯へと変化していく…。険しい斜面を段々に切り開いて作られた「棚田」。「棚田の景色」が僕は好きでね、田んぼとしての景色はもちろんですが、段々になっているので、下の方から見上げると、地層のように見えたり、逆に高台から見下ろすと「魚のうろこ」のように見えたり。あの独特な景色がいいのですよ!

今回はそんな「棚田」にまつわる話題をピックアップ!

飯田市(いいだし)は、長野県南部に位置する市である。人口順で長野市、松本市、上田市、佐久市に次ぐ長野県内第5位の都市である。県内の市の中で最も南に位置しており経済的には愛知県の主要都市と結びつきが強い。wikiより引用

舞台は長野県。農林水産省が認定する「日本の棚田百選」で長野県は16ヵ所も選ばれているのです。その中の1つ、飯田市千代地区に「よこね田んぼ」と呼ばれる棚田があるのですが、ここで毎年この時期「案山子コンテスト」が行われていて、話題になっているのです。一体どんな案山子コンテストなのか?

「よこね田んぼ保全委員会」の委員長、関口俊博さんにお話しを伺います。

 

晴の輔 「案山子コンテスト」とはどのようなコンテストなのでしょうか?

 

関口「『よこね田んぼ』を訪れた方に棚田に並ぶ案山子の中から『お気に入りの案山子』『棚田の景観にマッチしている案山子』『アイディアや工夫が素晴らしい案山子』を選んでいただき、投票してもらうコンテストです。」

晴の輔 来ていただいた方に投票してもらうのですね。

関口「はい。」

 

晴の輔 デザインなどは皆さん工夫すると思います。傾向とかあります?

 

関口「その年、話題になったものが出展されることが多いですね。昨年ですとオリンピックやコロナ関連の作品がありました。」

関口「そうですね、バイキンマンとかありました。」

 

晴の輔 金メダルをかじっているとかありました?

 

関口「そういった形のものもありましたね。」

 

晴の輔 今年で何年目なのでしょう?

 

関口「平成11年から行なっておりまして、今年で23回目になります。」

晴の輔 コンテストを始められたきっかけは?

 

関口「棚田の保全活動への関心を高めようということ、鳥獣から家を守ること、農村のPRや地域の活性化を目的に始めました。」

 

晴の輔 「よこね田んぼ」は棚田100選に選ばれています。どのような棚田なのでしょう。

 

関口「広さ約3haあります。そこに110枚の田んぼが並ぶ棚田です。」

関口「戦国時代から江戸時代の近世に誕生したといわれています。棚田が横に長く曲がりくねっており、これが「よこね(横畝)」の由来となったという説もあります。※正確なよこねの由来はわかっていません。」

関口「よこね田んぼは、千代地区の文化遺産財産という位置付けで、地域が活性化するために必要不可欠なものだと感じています。そのため、今後も保全活動を継続し、棚田を後世に受け継いでいきたいと思います。」

 

晴の輔 地域の宝ですね。案山子コンテストをやり始めてから何か変わったことあります?

 

関口「棚田を見に来る方、写真を撮りにくるカメラマンさんの方など多いですね。」

地元の方がいつも見ている景色が、他の地域から見ると素晴らしい景色になります。携わってからそんなことに気付かれました?」

 

関口「私もよく思うのですけども、地元の人は、そこの景色ってそんなに感動することはないのです。それが当たり前ですから、よく都会の人が来られて『こんなにも素晴らしい景色は普通ありません』と言われるのですね。」

晴の輔 なるほど。

 

関口「それも自分もよく理解できないのですよ(笑)。でもいらっしゃった方たちに、そう言っていただけることをありがたいと最近よく思うようになりました。」

 

晴の輔 関口さんが思う「よこね田んぼ」の魅力とは?

 

関口「素晴らしい景観も魅力の1つですが、1番の魅力は、大人から子ども、そしてさまざまな地域の方が泥だらけになりながら、共に汗を流し田んぼ作業を行い、お互いに労をねぎらったり、喜びを分かちあったりと『感動を共有できる場所』であるところだと思います。」

晴の輔 お子さんから大人、おじいちゃんやおばあちゃんまで一緒に田植えをして、一緒にお米を作る!そんな共有の感動なのですね!

 

 

【どっちだ!?晴の輔】

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。

晴の輔さんが、案山子コンテストに案山子を出品するなら・・・

「落語家のような着物を着た案山子を出品する」

それとも 

「カジュアルなジーンズを履いた案山子を出品する」 

どっちだ!?晴の輔」

 

案山子に着物は似合うでしょ?扇子を持たせてね…でも待てよ…よし、決めました!

 

 

「カジュアルなジーンズを履いた案山子を出品する」

 

 

なぜかと言うと棚田はお米を作っている場所でしょ?ジーンズといえばアメリカ。

 

 

今日は「日本の棚田百選の1つ!長野県飯田市の「よこね田んぼ」で行われる案山子コンテストに迫る!」というトピックスでお届けしました。23回目を迎える案山子コンテスト。この地域にとって「棚田は感動を共有する場所です」という言葉が印象的でした。そんな場所で今年はどんな案山子が並ぶのでしょうか?楽しみです。

そんな「よこね田んぼの案山子コンテスト」に

それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

 

 

-WEB版こぼれ話し1-

晴の輔 「案山子コンテスト」開催はいつまで?

関口「現在、出展作品を募集しており、締め切りは7月17日です。そして投票期間は8月1日~9月19日を計画しています。

晴の輔 投票した方に何か当たるのですか?

関口「投票参加者の中から5名に『よこね米』3㎏をプレゼントする企画もあります。」

晴の輔 いいですね~

 

-WEB版こぼれ話し2-

晴の輔 子どもたちの参加は募集される?

関口「いえ、未就学児童や小中学生は、田植え・稲刈り体験などが授業の中に組み込まれているので毎年参加しています。」

晴の輔 子どもたちは何に喜んでいます?

関口「田んぼに水を入れ、土を砕いて均平にしていく代掻きという状態があるのですが、そこで特に未就学児童は『泥んこ遊び』するのが一番喜んでいます。」

晴の輔 泥だらけになって泳いだりもしている?

関口「そうです。」

晴の輔 泥だらけで笑顔!子どもたちも案山子を見て喜ぶ?

関口「喜んでいます。投票もしますし、作ることもします。もちろん稲刈りもします!」

 

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    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。