大型連休も終わり、今日からお仕事という方も多いと思いますが、
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
私は、先日から産前休暇に入り、これから必要なものの買い出しをしたり、
先輩方に子育てのアドバイスを伺いにいったりして過ごしています。
(部屋の片付けもしないといけないのですが、なかなか進みません・・・。)
初めての出産が近づいて、不安も大きくなってきているのですが、
皆さまからお便りでお寄せいただいた
たくさんのあたたかい励ましのお言葉やアドバイスを胸に、頑張ってきます!
そして、仕事に復帰した際には、
新しい経験を通して、少しでも成長したところをお聞きいただけると嬉しいです。
しばらくお休みをいただきますが、
これからも、どうぞよろしくお願いします!
ところで、今日は、お休みに入る前に試写会で観てきた、
今月末から来月にかけて公開される映画、2本をご紹介します。
まず、5月27日公開のベルギー映画
「神様メール」。
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主人公は、神様の娘、10歳のエア。
ブリュッセルのアパートに家族とともに住んでいる神様は、
実は、気まぐれで戦争や天災を起こし、家族にも暴力的な態度を取る嫌な奴で、
父の言動に反発した神様の娘が、人間界を変えていくという物語です。
「神様メール」は、ユーモアにあふれていて、上映中、ずっとくすくす笑えます。
神様の娘、エアを演じるピリ・グロワーヌの可愛らしさや、
ファンタジックな映像も、とても魅力的です。
![サブ1.jpg](../04/27/サブ1.jpg)
私は、冒頭から語られる「神様が嫌な奴」という設定をはじめ、
神様を聖書のパロディを交えつつ、徹底的に笑い飛ばそうという姿勢に驚かされました。
先日、映画の舞台であるブリュッセルで、大きなテロ事件が起きてしまいましたが、
こういった宗教観を問い直すようなコメディ映画が生まれるのは、
ヨーロッパの文化的な懐の深さを表しているように思います。
笑えて楽しく、観終わった後に、幸せな気持ちになれる映画です。
ご覧になるときは、エンドロールの後まで、席を立たないようにしてくださいね。
そして、6月17日公開のドイツ映画
「帰ってきたヒトラー」。
タイトル通り、本物のヒトラーが現代にタイムスリップするお話です。
ただ、現代に突如蘇ったヒトラーは、
本人であると信じてもらえず、ヒトラーのモノマネ芸人だと誤解され、
コメディアンとして、テレビとネットを舞台に大活躍することになります。
最初は、時代錯誤なヒトラーの様子や、周囲の誤解を笑って観ていたはずが、
セミ・ドキュメンタリーの手法で撮られた、ヒトラーがドイツを旅するシーンや、
実在の政治家との対話、バラエティ番組での演説などを観ているうちに、
いつの間にか、じわじわと背筋が寒くなってきます。
過去、どうしてヒトラーが台頭したのか、あれほど凄惨なことが起きたのか、
そして、当時と同じ主張をするヒトラーに、なぜ人は魅かれてしまいかねないのか、
現在の問題に関しても、考えるよすがになる映画です。
観ている間、大いに笑える映画ですので、
笑えるだけでは済まないのですが、ぜひご覧になってみてください。
ちなみに、私は、あまりに映画が面白く、そして怖かったので、
原作の小説もすぐに読みました。
映画と小説と、結末は違うのですが、
両方とも、ドイツで大ヒット、大ベストセラーになり、
世界でも多くの国で翻訳されているそうです。