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2025.07.21

#381 「長野県岡谷市で、夏の風物詩として毎年開催されている奇祭『岡谷きつね祭』とは?」

あなたは「きつね」と聞いて、何を思い浮かべますか?

「きつね」と聞いて、僕が思い浮かべるのは大きな油揚げが乗った「きつねうどん」。

なんでも「きつねの大好物が油揚げ」なんて話しもありますが、その事について、ちょっと調べてみました。「きつねの像」が鎮座する稲荷神社は全国にあります。稲荷神社の御利益は「五穀豊穣」や「商売繁盛」です。「きつね」は、その「お稲荷様の使い」。要は「神様の使い」とされています。

諸説あるのですが、その昔「きつね」は、穀物を荒らすねずみを捕ってくれて、人々からとても感謝されていたのです。あるときから「ねずみを揚げたもの」をお供えするようになりました。その後、仏教が伝来して「殺生は良くない」という風潮が広まって「ねずみを揚げたもの」の代わりに「豆腐を使った油揚げ」を供えるようになったのだとか。そこから「きつねの大好物は油揚げ」というイメージが定着したのではないかという説です。「きつね」は、日本の文化・信仰においてとても親密な存在ですよ。

今回はそんな「きつね」にまつわる話題!舞台は、長野県岡谷市

岡谷市(おかやし)は、長野県の南信地方にある市で、諏訪湖に隣接する工業都市である計量特定市。 諏訪地域の3市2町1村からなる諏訪広域連合の構成地方公共団体である。1936年(昭和11年)市制施行。
面積は長野県内の市のなかで最小であり、人口密度は県内の全市町村のなかで最も高い。wikiより引用。

ここで、7月26日(土)に「岡谷きつね祭」というちょっと珍しいお祭りが実施されるというので、話題になっているのです。どんなお祭りなのですかね?

このお祭りを主催する岡谷商工会議所の花岡太一さんにお話しを伺います。

 

晴の輔 「奇祭」とも言われる「岡谷きつね祭」ですが、どんなお祭りなのですか?

花岡「商店街にある二つの稲荷社に由来するお祭りで、歴史の中では縁結びや恋愛成就をテーマにしてきたのです」

花岡「縁結びや恋愛成就をテーマとした企画として、二つの稲荷社で行う神事があります。そこでは祈祷していただいた「木札」に願いごとを書く企画や、恋みくじなどを行う予定です。また、4つの商店街にて行う、お子様がお楽しみいただける縁日やキッチンカーなどによるおいしい料理の提供もございます。そのほか、キッズダンスやパフォーマーによるステージ発表や、カラオケ大会なども予定しています。」

晴の輔 なるほど。町のイベントみたいなお祭りと、縁結びや恋愛成就が全部ミックスされている感じですね。

花岡「(笑)どうでしょう。でも地元の子どもたちが参加して、発表する場になっております」

晴の輔 「岡谷きつね祭」の歴史は古いのですか?

 

花岡「そうですね。今回で73回目の開催です。由来は約200年以上前にさかのぼると伝えられています。商店街にある男狐社とされている『長塚稲荷』と女狐社とされている『お福稲荷』二つの稲荷社から、狐に扮した人たちが花嫁花婿を守って練り歩き、通りの大辻で挙式を行うしきたりとなっていました」

長塚稲荷での神事

お福稲荷での神事

晴の輔 昔からそういうことをやっていたのですね。いわゆる「狐の嫁入り」ですね?

花岡「そうです。以前はカップルや新婚夫婦が参加して、商店街を練り歩いていました。ただ、今はコロナ禍の影響もあり、その行事はお休みしています。その代わりに、縁結びや恋愛成就といったテーマに、子どもから大人まで楽しめるイベントにしております」

晴の輔 世代を問わない楽しいお祭りになっているのですね。

花岡「はい、歴史が長いので、当時の様子を知っている方から復活しないの?という声はあります。でも商店街のお祭りとしての側面も大事にしたいので、そのバランスを考えて続けています」

晴の輔 昔から大事にしている伝統の行事と、今の地域の人たちが楽しめるイベントをうまくミックスしている感じなのですね。

 

花岡「お店を取り巻く環境も変わってきていると思うので、その中で地元に根付いたお祭りを続けられたらと思います」

花岡「歴史を継続していければと思います」

 

【どっちだ!?晴の輔】

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。

晴の輔さんが、岡谷きつね祭へ行ったら・・・

・商店街の中にある男狐社とされている「長塚稲荷」をお参りする

それとも

・女狐社とされる「お福稲荷」をお参りする

どっちだ!?晴の輔

 

えぇ、これは両方ともお参りするでしょう…え、これは選べない…きつね…じゃあ!決めました!

 

 

「長塚稲荷、お福稲荷、両方お参りする」

 

両方お参りしたあと、きつねうどんを食べに行きます。

今日は「長野県岡谷市で、夏の風物詩として毎年開催されている奇祭『岡谷きつね祭』とは?」というトピックスでお届けしました。狐に扮したり、油揚げを食べるお祭りなのかなと思っていたら違いましたね。およそ200年前、地元のお稲荷様から、花嫁花婿を守りながら練り歩く「狐の嫁入り」がルーツだったのですね。現在は、縁結び・恋愛成就をテーマにしたお祭りとして続いています。地元のお祭りってルーツを辿ると深いですよ

そんな「岡谷きつね祭」に

それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。

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    パーソナリティ
    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。