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2025.07.14

#380 「群馬県下仁田町で制定された『こんにゃく』に関する条例に迫る!」の巻

あなたは最近、こんにゃくを食べましたか?

「こんにゃく」と聞いて、真っ先に浮かぶのは「おでん」ですかね。鍋の具材として入っている「しらたき」とか。僕は「こんにゃくゼリー」を時々食べます。

そもそも「こんにゃく」は、何から出来ているかご存知ですか?「こんにゃく」は「こんにゃく芋」というサトイモ科の植物から作られる加工食品です。この「こんにゃく芋」の原産は、東南アジアのインドシナ半島と言われています。日本へ渡ってきたのはハッキリとしたところはわかっていないのですが

・植物としてはサトイモなどと一緒に、縄文時代には伝来していた。

・6世紀頃、仏教とともに医薬品として中国から伝わっていた。

とも言われています。

そんな「こんにゃく芋」の栽培は結構難しいのです。まず日差しが強いのはダメ、でも日差しを避けて気温が低いのもダメ。そして雨が多いところがいいらしいのですが、水はけが悪いのはダメ。水はけが悪いと病気になったり腐ったりするという、まあ~デリケートです。安定した栽培法が確立されたのは昭和30年頃で、それまではとにかく栽培が難しいから、「運」の「玉」と書いて「運玉」と呼ばれていたのだとか。

今回はそんな「こんにゃく」にまつわる話題!舞台は、群馬県の下仁田町

下仁田町(しもにたまち)は、群馬県の南西部にある町。甘楽郡に属し、下仁田ネギ、下仁田こんにゃくの産地でも有名。
地球科学的に貴重な資源が多く存在すること、それを活かした活動が行われていることなどから、2011年9月に全域が下仁田ジオパークとして日本ジオパークネットワークに加盟認定されている。wikiより引用

ここで先月「こんにゃくに関するある条例」が制定されたということで、注目を集めています。「こんにゃくに関するある条例」とは、どんな条例なのでしょうか?

下仁田町役場・商工観光課の岩井実さんにお話しを伺います。

 

晴の輔 下仁田町でこんにゃくに関する条例が制定されたということなのですけど、どんな条例なのですか?

岩井「制定させていただいたのは『下仁田町こんにゃく食べよう健康増進条例』です。健康に良いとされるこんにゃくをもっと食べていただいて、消費拡大を目指していきたいという思いから作った条例です。」

岩井 「そうですね。こんにゃくは低カロリーというのはよく知られていますが、それ以外にも食物繊維が豊富で、腸の中をきれいにしてくれると言われています。便秘にも良いですし、最近では尿路感染症の予防にも効果があると言われる『マンノース』という成分が含まれていて、これも注目されています。」

 

晴の輔 食物繊維が豊富っていうのは知っていましたけど、他にもいろんな効果があるのですね。下仁田と聞くと、正直「下仁田ネギ」が有名だと思うのですけど、こんにゃくも盛んに栽培されているのですか?

下仁田ネギ

岩井「ええ、もともと江戸時代に茨城で栽培されていたこんにゃくが群馬に持ち込まれたのです。下仁田は土の質や排水性、山間地特有の落差のある気候がこんにゃく栽培にとても適していて、こんにゃく産業が発展しました。今でもこんにゃく芋の製粉生産は全国の約6割弱を群馬県が占め日本一です。その中でも下仁田町が中心的な役割を担っています。」

下仁田のこんにゃく畑

岩井「コンニャクイモの価格低下や製粉在庫の増加など、こんにゃくを取り巻く産業は危機的状況にあります。その中で、こんにゃくの町である下仁田町が旗振り役となって、こんにゃくの良さを県内、国内、そして世界に広めていきたいという強い思いで、この条例を制定しました。」

刺身こんにゃくと下仁田ネギ

晴の輔 なるほど!ちなみに、下仁田でこんにゃくを使った美味しい食べ方はありますか?

 

岩井「そうですね、こんにゃくと言えば『板こんにゃく』『刺身こんにゃく』『しらたき』を思い浮かべるかと思います。下仁田はこんにゃくの町ですから変わり種もあります。おつまみに最適な乾燥させて味を付けた『こんにゃくジャーキー』はとても美味しいお酒のお供になりますし『梅風味の酸っぱいこんにゃく』などもあります。最近では『婚活』とかけて、こんにゃくのカツを提供するお店もあります。道の駅でも取り扱っておりますので、ぜひお越しの際はお試しください。」

こんにゃくジャーキー

梅風味の酸っぱいこんにゃく

晴の輔 「婚活にかけて、こんにゃくのカツとは面白いですね。

 

岩井「彼氏彼女を見つけていただけたらと思います」

岩井「そうですね。こんにゃくは割と脇役的なイメージがあるかもしれませんが、メインの食材にもなれる万能食材です」

晴の輔 こんにゃくを主役に!「下仁田町こんにゃく食べよう健康増進条例」を通じてどんな取り組みをされているのでしょう?

岩井「町内の飲食店や旅館等でも『お通し』などで提供いただけるように出来ればと考えております。また、すでに町内の小中学校の給食ではこんにゃくを使用したメニューの提供を行っていますが、これを県内の小中学校の給食で、さらには全国の給食に提供できればと考えています」

 

【どっちだ!?晴の輔】

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。

晴の輔さんが、今、食べたいこんにゃくは・・・

・すき焼きに入ったしらたきが食べたい。

それとも

・梅の風味の酸っぱこんにゃくが食べたい

どっちだ!?晴の輔

 

あぁ、すき焼きに入ったしらたきは大好き!こんにゃくでしょ?ヘルシー、プルンプルン…弾力がある。弾力…あ!決めました!

 

 

「ウソです、まだ決められません!」

 

今日は「群馬県下仁田町で制定された『こんにゃく』に関する条例に迫る!」というトピックスでお届けしました。「下仁田町こんにゃく食べよう健康増進条例」ネギで有名な下仁田町はこんにゃくの町でもあったのですね。こんにゃくはとにかくヘルシーですから、心おきなく食べられます。僕は、こんにゃくに下仁田ネギを使ったねぎ味噌をかけて食べてみたいです

そんな「下仁田町のこんにゃく食べよう健康増進条例」に

それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。

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    パーソナリティ
    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。