あなたは子どもの頃、クレヨンを使って絵を描くのが好きでしたか?
保育園や幼稚園に通っていた頃、クレヨンでお絵かきや塗り絵をした記憶は、誰しもあるのではないでしょうか?そもそもクレヨンは何で出来ているのか?クレヨンは、色の着色剤となる顔料に、ワックス、オイルなどから出来ているのです。ワックスが多く含まれているので、ツルツルしたペットボトルなんかにも書くことができるのです。
幼い頃にクレヨンを使う事は、とてもいい事なのです。まずは、色や色の名前を覚えます。そして自由に描く楽しさも覚えて、観察力、想像力、表現力が養われる。あと、お絵描きで手を動かすことが脳の発達にもいいのだとか。指先の神経って直接脳に繋がっているので「手は第二の脳」と呼ばれているのだそうです。子どもの頃のクレヨン遊びって、とても意味があるのです。
今回は、そんな「クレヨン」にまつわる話題!舞台は青森県青森市。
青森を拠点にしている「mizuiro(ミズイロ)」という会社が、ある材料を使ったクレヨンを作っていて話題になっているのです。なんでも、その材料は環境に優しいものなのだとか。一体どんなクレヨンなのでしょうか?
「mizuiro株式会社」の代表、木村尚子さんにお話しを伺います。
晴の輔 木村さんの会社で作られている環境に優しいクレヨンですが、どんなクレヨンなのですか?
木村「『おやさいクレヨン』という商品です」
晴の輔 野菜で出来ているってことですか?
木村「そうなのです。実はお米の油と野菜からできたクレヨンなのです」
木村「普通のクレヨンは石油系のワックスが主原料なのですけども、この『おやさいクレヨン』は米ぬかを絞った米の油、食用のものが主原料でして、そこに野菜の皮や果物の端材などを粉末にして配合して作られているのですよ」
晴の輔 処分するようなものを使用されている。
木村「捨てるにはもったいない部分を再利用することも目的に入っています」
晴の輔 なるほど!どのような色合いなのでしょう?
木村「いわゆる緑や青といった表現ではなく、野菜や果物が色の名前になります。例えばほうれん草、ねぎ、パプリカ、にんじん色などと書いてあります」
木村「そうなんですよ」
晴の輔 色の種類は?
木村「ほうれん草、ねぎ、パプリカ、にんじん、ごぼう、りんご、赤ビーツ、むらさきいも、日本藍、たけすみの10色セットです」
木村「そうです。故郷のものを入れたくて、りんごの皮を農家さんからいただいて使っています」
晴の輔 いいですね、子どもたちの会話が「赤色使おう」ではなくて「りんご使おう」「ねぎ使おう」となるのですね。
木村「遊びを通じて野菜に親しんでもらいます」
晴の輔 色んな野菜がある美味しそうなクレヨン!
木村「子どもたちも必ず匂いを嗅ぎます。そんなに強い香りではないのですがイマジネーションが豊かになるようで『色んな香りがする~!』『僕はねぎ食べられないけど、この色は好き』そんな会話をしながら遊んでいます」
晴の輔 クレヨンは描くものですけど、嗅覚も発達する。
木村「五感で体感して遊べるのがこの商品の特徴です」
晴の輔 こんなこと木村さんにお伺いしていいのか分かりませんけど「おやさいクレヨン」の原料となる「売りに出せない野菜」は僕たちが想像するより多いのですか?
木村「実際に開発をしてから、私が想像するより遥かに膨大な量が日々『野菜工場』などから出ていることを知ることになりました」
晴の輔 そうでしたか。美味しい部分とカットしてしまう部分がありますけど、食べられるものですよね?
木村「そうです野菜には変わりのない部分です」
木村「最初はもったいないものを使うほうがいいだろう、という気持ちだったのですが結果的にSDGs、アップサイクルという今の流れにつながりました。遊びを通じて子どもたちにも『食品ロス』『食糧問題』など地球規模のことですので、知るきっかけになればいいなと思っています」
晴の輔 色んなことを気付かされるクレヨンですね?
木村「単なるクレヨンなのですけど『されどクレヨン』で奥が深い商品となりました」
晴の輔 「おやさいクレヨン」で絵を描きたいし匂いも嗅いでみたいです。
木村「個人差あるのですけど強く紙に描きますとクレヨンから粉末が出てまいります。その粉末が香ります」
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
晴の輔さんが、おやさいクレヨンでこの夏の風景を描くとしたら・・
・夏祭りを描きたい
それとも
・海水浴を描きたい
どっちだ!?晴の輔
あ~、海水浴行ってないからなあ…、えーっと、あ、うん決めました!
「夏祭りを描きたい」
今日は「青森市で生まれたクレヨンは環境に優しい○○で出来ている??」というトピックスでお届けしました。野菜とお米の油をベースに作ったクレヨンでしたね。色が面白いです。ほうれん草、ねぎ、にんじん、ごぼう、りんご!赤色をトマトではなくてりんごにしているところに地元愛を感じました。このクレヨン、描くことだけではなく色んなことを学べそうです。
そんな「おやさいクレヨン」に
それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。
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