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2022.03.21

#207 「古い地図を片手に洞窟探検!山口県美祢市にある日本屈指の鍾乳洞の内部とは?」

あなたは、「洞窟探検」に興味がありますか?

「洞窟探検」と聞いて、イメージするのは、昔テレビでよくやっていた「川口浩探検隊」、映画「インディージョーンズ」の世界でしょうか。

日本にも多くの洞窟が存在します。僕が行ったことある洞窟は、山梨県にある溶岩の洞窟で「鳴沢氷穴」と沖縄県本島にある「玉泉洞」。そして小学生の時に行った山口県の「秋芳洞」。そこが人生初めての洞窟体験だったので、今でも鮮明に覚えています。もう入り口から、薄暗い洞穴へ足を踏み入れると、なんとなく、コウモリが飛んで来るのじゃないか!という恐怖心。ところがです、奥へ進むと自然が作り出した神秘的な空間!ビックリしました。天井から「つらら」のようなものがたくさん垂れていて、環境にもよるのですが、あの「つらら」は1cm成長するのに約70年から100年かかるとか。もうとにかく「地球の中に潜った~」という感覚になりました。

今回は、その山口県美祢市にある「秋芳洞」をはじめとする洞窟の話題!

山口県のほぼ中心に位置する。四方を山が囲み、特に長門市・萩市との間は中国山地が横たわるため冬季は凍結や積雪などがある。さまざまな化石が産出することで知られており、土地は石灰質である所が多く、国道435号が通過する大嶺地区や豊田前地区では道路沿いに石灰層や石炭層を見ることが出来る。市の範囲が日本ジオパークであるMine秋吉台ジオパークとなっている。wikiより引用

美祢市には、日本三大鍾乳洞の1つ「秋芳洞」「大正洞」そして「景清洞」など、一般公開されていないものを合わせると、なんと450もの洞窟があるのです。この度、先ほどご紹介した3つの鍾乳洞の内部が描かれた、昔の古い地図のレプリカが作られて、話題になっています。古い地図を片手に洞窟に入ったらちょっと宝探しのような感じになりますよね。

実際にガイドを務めている「秋吉台アドベンチャーツアーズ」の村瀬健志さんにお話し伺います。

 

晴の輔 古い地図のレプリカを作った「秋芳洞、大正洞、景清洞」

村瀬「『秋芳洞』は日本で一番大きい鍾乳洞です。

秋芳洞

大正洞』は迷路状に立体的に入り組んだ構造をしている洞窟です。

大正洞

景清洞』は雨が降ると洪水になって川が流れるような洞窟で、上流に向かって続いている洞窟です。」

 

景清洞

 

晴の輔 自然なままなのですね。今回作られた古い地図のレプリカとは、具体的にはどのようになっているのでしょう。

 

村瀬「この古地図は、秋吉台科学博物館初代館長の恵藤一郎さんという、洞窟探検や調査の先駆けになっている人が、およそ100年前に作られた洞窟内の地図です。」

晴の輔 100年前に作られた地図!洞窟探検の地図って言うと、茶色い紙でインクが染みている。そんな地図をイメージしてしまいます。

 

村瀬「はい、そんな感じですね。現代で作る地図はプリンターで印刷していますが、当時はもちろん手書きのものになります。」

 

晴の輔 現代と比較して正確性は?」

村瀬「私たちが現代で作ったものとほとんど変わりません。そのぐらい正確な地図ですね。」

 

晴の輔 地図と聞いてイメージするのは、日本中を歩いて地図を作った伊能忠敬さん。その方が作られた地図も現代のものとあまり変わらないと聞いています。恵藤一郎さんはある意味「洞窟の地図の伊能忠敬」ってことですね。

 

村瀬「(笑)恵藤一郎さんが『秋芳洞』などの正確な地図を作られた最初の人になります。」

村瀬「そうですね過言ではないと思います。」

 

晴の輔 でも100年経過しているので、見比べると違いや変化は多少あるのですか?

 

村瀬「当時は観光化されておりませんので、観光開発された部分に関してはちょっと違いがありますが、それ以外はもう全く変わりません。洞窟は変化するためのタイムスケールが千年とか1万年などの単位で変わっていきますので、100年ぐらいだと全く変わらないですね。」

晴の輔 そうですよね。何千年何万年かけて出来上がっている洞窟からすれば

村瀬「(笑)、はい、それぐらいの時間でしかないと思います」

 

晴の輔 レプリカの地図を作るきっかけは?

 

村瀬「現在『大正洞』では『観光洞窟以外の部分を探検する』ツアーをやっておりまして、その記念品に何かいいもの、ありきたりじゃないものがないかと考えて、作ったものですね。」

晴の輔 良いのを思い付きました!

 

村瀬「思い付いた時は『キタ!』と思いました(笑)。」

 

晴の輔 降りて来た!

 

村瀬「そうですね(笑)。」

村瀬「やっぱり『非日常に入れる』ことが一番です。空気感、気温、そして真っ暗な環境など、外の世界とは全く違いますので落ち着きますね。」

晴の輔 村瀬さんのお話の仕方が落ち着いています。

 

村瀬「(笑)」

 

晴の輔 村瀬さんおいくつですか?

 

村瀬「私は26歳です。」

 

晴の輔 えっ?…20代でガイドをやられている?40代の落ち着きがありますよ。

 

村瀬「(笑)顔はよく言われます(笑)。」

 

 

【どっちだ!?晴の輔】

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。

「晴の輔さんが、古い地図を片手に入りたい鍾乳洞は・・・

『秋芳洞』  

『大正洞』 

『景清洞』

どっちだ!?晴の輔」

 

三択じゃん!まあね、今のところ地図を配布しているのは大正洞のツアーらしいですけども、じゃあこれは…決めました!

 

 

古い地図を片手に入りたいのは「秋芳洞」

 

 

小学生の時に行ったことを忘れられないのが秋芳洞の中にある「百枚皿」と言う段々になっている棚田のような景色!あれをもう1回見たい。

 

 

今日は「古い地図を片手に洞窟探検!山口県美祢市にある日本屈指の鍾乳洞の内部とは?」というトピックスでお届けしました。100年前に恵藤一郎さんが作られた地図。それが現代の地図とほぼ一致するという、それだけでも凄いことです。その地図を片手に鍾乳洞へ入ると見え方、感じ方が間違いなく変わるはず。行ってみたい!

そんな「秋芳洞、大正洞、景清洞の古い地図」に

それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

 

 

-WEB版こぼれ話し1-

晴の輔 古い地図のレプリカは、どうすればいただけるのでしょう。

村瀬「基本的には『大正洞』でのツアーに参加された方には記念にお配りしております。」

晴の輔 数の限定や期間限定などは?

村瀬「今はツアーの方に配布しているのですが、これからは多くの方に渡せるようにしたいと考えています。」

晴の輔 お客様の反応は?

村瀬「お子さんには特に喜ばれております。」

晴の輔 子どもたちが知っている現代の地図とは違いますからね。味わい深いのでしょうね。

村瀬「大人でも子どもでも楽しめる地図になっております。

 

-WEB版こぼれ話し2-

晴の輔 鍾乳洞の楽しみ方は?

村瀬「手軽に皆さんが楽しめる方法としては、メインの通路を行くだけではなくて、高いところに延びているちょっとした脇道があるとそこを行くといいですね。高いところから見下ろすと洞窟のスケール感をより感じられますので楽しいと思います。」

晴の輔 洞窟は下から見上げるイメージがあります。高いところから見下ろす!

村瀬「その方が圧倒的に『スケール感』があります。」

晴の輔 それを聞いて行くとより楽しめますね。

 

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    パーソナリティ
    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。