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2025.06.02

#374 「兵庫県西宮市の子どもたちに大人気の『ようかいカード』とは?」の巻

あなたは「妖怪」と聞いて、何を思い浮かべますか?

編集長の立川晴の輔です。「妖怪」という言葉を辞書で引くと「人の理解を超えた不思議な現象や不気味な物体」とあります。代表的なのは、鬼、天狗、河童ですかね?

江戸時代に妖怪ブームがあったのです。浮世絵師の葛飾北斎や歌川国芳などが「妖怪」をより具体的なイメージで描くようになって、それまでは「脅威の象徴」的な存在だったのが、江戸時代以降は、親しみのある「キャラクター」のように変化していったのだとか。僕は「妖怪」と聞いて、真っ先に浮かぶのは…もう「ゲゲゲの鬼太郎」ですよ。「ねずみ男」とか「ぬりかべ」とか。ついこの間も「妖怪ウォッチ」なんていうのがブームになりました。ものすごい人気でした。「妖怪」は、なんか定期的にブームの波が来るのですかね?

今回はそんな「妖怪」にまつわる話題!舞台は、甲子園球場でお馴染みの兵庫県西宮市

西宮市(にしのみやし)は、大阪市と神戸市の中間(阪神間)に位置し、推計人口で神戸市、姫路市に次ぐ兵庫県第三の都市である。
プロ野球チーム・阪神タイガースの本拠地であり、春夏の高校野球全国大会が開催される阪神甲子園球場や、毎年1月9日から11日の十日戎で「福男選び」でも知られる西宮神社、また日本三大厄神の一つ門戸厄神東光寺が所在している。えびす神社の総本社である西宮神社の鳥居前町として長い歴史を持つほか、江戸時代には西国街道の宿駅が設置された。wikiより引用

西宮市の観光協会が「ようかいカード」を企画して、去年100体目の「ようかい」を一般募集したところ、たくさんの反響があって、特に子どもたちを中心に人気なのです!100体ってすごい数ですが、そもそも「西宮市は妖怪が有名」なんて聞いたことないですよね?一体どんな関係があるのでしょうか?

にしのみや観光協会の大野穣一さんにお話しを伺います。

 

晴の輔 西宮市に、妖怪のイメージは全くないのですけど、西宮と妖怪とは、どのような関係があるのですか?

 

大野「10数年前に西宮市のキャラクターを作ろうと市内在住の『たかいよしかず』さんという絵本作家さんがいまして、その方にキャラクター制作を依頼したのです。そのキャラクターが今では、西宮市の子どもたちに大人気です。その作家さんは、絵本をどんどん発表していて、最近では『妖怪村』というテーマで、妖怪を熱心に描かれています。それがきっかけで『一緒に何かイベントをやりませんか?』という話になったのです」

 

晴の輔 なるほど!そのキャラクターを作られた“先生”が、妖怪カードの世界に関わっているのですね。

Ⓒにしのみや観光協会

大野「そうなのです。5年ほどやっていて人気を集めていて、スタンプラリーが特に盛り上がっています。スマホを使ってスタンプを集めていく仕組みで、集めると妖怪カードがもらえるスポットもあります。スマホはだいたいお父さんお母さんが持っていて、親子で一緒に回って楽しめる仕組みです。子どもたちは、カードをお土産として持ち帰れるのですよ」

Ⓒにしのみや観光協会

大野「はい、そうです」

 

晴の輔 その妖怪は、作家さんがすべて描かれているのですか?

Ⓒにしのみや観光協会

大野「基本的にはそうです。今年は100周年記念もあって『99体目』『100体目』といった節目の妖怪がおり、去年の夏の終わりごろから半年かけて、新しい妖怪を公募したのですが、たまたま西宮市の小学生2人の作品が採用されました。今年はその子たちの妖怪もカードになるので、ご家族にもとても喜ばれていました」

Ⓒにしのみや観光協会

晴の輔 その子たちは西宮の“福男”!

 

大野「カードは先にお渡ししていたので『お友達にも広めてね』とお願いして、ちょっとした宣伝にもなりました(笑)」

大野「実はその前からあって、夏休み情報を子ども向けにまとめて、冊子にして6万部ほど市内の小学校に配っていました。『平日のお昼、親は仕事でも子どもはヒマしている』という家庭も多くて、そういうときに行けるイベントを紹介していたら、すごく好評なので、それなら期間限定のイベントだけじゃなく、いつでも行ける常設のものがあればいいなと思って始めたのが、ようかいスタンプラリーだったのです」

Ⓒにしのみや観光協会

晴の輔 なるほど!西宮市として、夏休みに子どもたちが楽しめるものを用意したかったのですね。それが妖怪カードという形になって、親子で楽しめる企画になって化けました!

大野「あります。今年もスタンプラリーは125ヶ所ほどになっていて、まだまだ増えそうな勢いです。西宮市内にとどまらず、加古川や福崎町といった兵庫県西部のエリアにも広がってきています」

Ⓒにしのみや観光協会

 

大野「そうなのです!」

 

晴の輔 大野さんが思われるようかいカードの人気の秘密は?

 

大野「作品がけっこう変わっておりまして、妖怪は一般にはちょっと怖かったりドロドロしていたりするのですけど、この妖怪のキャラ設定がユニークで、どれも面白いのですよ。おっちょこちょいな妖怪とか(笑)。子どもたちはよく読んでいて、妖怪カードもすごく人気です。それが成功の秘密かもしれません」

 

【どっちだ!?晴の輔】

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。

晴の輔さんが、西宮市をモチーフにした妖怪を作るなら・・・

・甲子園球場をモチーフにした妖怪を描く

それとも

・えびす様でお馴染み、西宮神社の福男をモチーフにした妖怪を描く

どっちだ!?晴の輔

おーン、福男選びはね新年の恒例です!開門と同時に境内を駆け抜ける…でも妖怪でしょ?え~、あ!決めました!

 

 

「甲子園球場をモチーフにした妖怪を描く」

 

野球といえば甲子園。

今日は「兵庫県西宮市の子どもたちに大人気の『ようかいカード』とは?」というトピックスでお届けしました。西宮市のキャラクターを生んだ絵本作家さんが描く妖怪が、今や子どもたちに大人気のカードになっているのですね。市内だけでは収まりきれないイベントに、今年の夏も多くの子どもたちが参加して、コンプリートを目指して楽しむことでしょう。

そんな「西宮市のようかいカード」に

それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。

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    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。