あなたは子どもの頃、クレヨンを使って絵を描くのが好きでしたか?

保育園や幼稚園に通っていた頃、クレヨンでお絵かきや塗り絵をした記憶は、誰しもあるのではないでしょうか?そもそもクレヨンは何で出来ているのか?クレヨンは、色の着色剤となる顔料に、ワックス、オイルなどから出来ているのです。ワックスが多く含まれているので、ツルツルしたペットボトルなんかにも書くことができるのです。
幼い頃にクレヨンを使う事は、とてもいい事なのです。まずは、色や色の名前を覚えます。そして自由に描く楽しさも覚えて、観察力、想像力、表現力が養われる。あと、お絵描きで手を動かすことが脳の発達にもいいのだとか。指先の神経って直接脳に繋がっているので「手は第二の脳」と呼ばれているのだそうです。子どもの頃のクレヨン遊びって、とても意味があるのです。
今回は、そんな「クレヨン」にまつわる話題!舞台は青森県青森市。

青森市(あおもりし)は、青森県の津軽地方・東青地域にある市。青森県の県庁所在地及び人口が最多の都市であり、中核市に指定されている。青森湾に臨む交通の要地。江戸初期に港町として発展。三内丸山遺跡や青森ねぶた祭が知られる。wikiより引用
青森を拠点にしている「mizuiro(ミズイロ)」という会社が、ある材料を使ったクレヨンを作っていて話題になっているのです。なんでも、その材料は環境に優しいものなのだとか。一体どんなクレヨンなのでしょうか?
「mizuiro株式会社」の代表、木村尚子さんにお話しを伺います。
晴の輔 木村さんの会社で作られている環境に優しいクレヨンですが、どんなクレヨンなのですか?
木村「『おやさいクレヨン』という商品です」

晴の輔 野菜で出来ているってことですか?
木村「そうなのです。実はお米の油と野菜からできたクレヨンなのです」

木村「普通のクレヨンは石油系のワックスが主原料なのですけども、この『おやさいクレヨン』は米ぬかを絞った米の油、食用のものが主原料でして、そこに野菜の皮や果物の端材などを粉末にして配合して作られているのですよ」

液体状の米油



晴の輔 処分するようなものを使用されている。
木村「捨てるにはもったいない部分を再利用することも目的に入っています」
晴の輔 なるほど!どのような色合いなのでしょう?
木村「いわゆる緑や青といった表現ではなく、野菜や果物が色の名前になります。例えばほうれん草、ねぎ、パプリカ、にんじん色などと書いてあります」



木村「そうなんですよ」
晴の輔 色の種類は?
木村「ほうれん草、ねぎ、パプリカ、にんじん、ごぼう、りんご、赤ビーツ、むらさきいも、日本藍、たけすみの10色セットです」


木村「そうです。故郷のものを入れたくて、りんごの皮を農家さんからいただいて使っています」
晴の輔 いいですね、子どもたちの会話が「赤色使おう」ではなくて「りんご使おう」「ねぎ使おう」となるのですね。
木村「遊びを通じて野菜に親しんでもらいます」

晴の輔 色んな野菜がある美味しそうなクレヨン!
木村「子どもたちも必ず匂いを嗅ぎます。そんなに強い香りではないのですがイマジネーションが豊かになるようで『色んな香りがする~!』『僕はねぎ食べられないけど、この色は好き』そんな会話をしながら遊んでいます」
晴の輔 クレヨンは描くものですけど、嗅覚も発達する。
木村「五感で体感して遊べるのがこの商品の特徴です」
晴の輔 こんなこと木村さんにお伺いしていいのか分かりませんけど「おやさいクレヨン」の原料となる「売りに出せない野菜」は僕たちが想像するより多いのですか?


木村「実際に開発をしてから、私が想像するより遥かに膨大な量が日々『野菜工場』などから出ていることを知ることになりました」
晴の輔 そうでしたか。美味しい部分とカットしてしまう部分がありますけど、食べられるものですよね?

木村「そうです野菜には変わりのない部分です」

木村「最初はもったいないものを使うほうがいいだろう、という気持ちだったのですが結果的にSDGs、アップサイクルという今の流れにつながりました。遊びを通じて子どもたちにも『食品ロス』『食糧問題』など地球規模のことですので、知るきっかけになればいいなと思っています」
晴の輔 色んなことを気付かされるクレヨンですね?
木村「単なるクレヨンなのですけど『されどクレヨン』で奥が深い商品となりました」

晴の輔 「おやさいクレヨン」で絵を描きたいし匂いも嗅いでみたいです。
木村「個人差あるのですけど強く紙に描きますとクレヨンから粉末が出てまいります。その粉末が香ります」

「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
晴の輔さんが、おやさいクレヨンでこの夏の風景を描くとしたら・・
・夏祭りを描きたい
それとも
・海水浴を描きたい
どっちだ!?晴の輔
あ~、海水浴行ってないからなあ…、えーっと、あ、うん決めました!
「夏祭りを描きたい」

今日は「青森市で生まれたクレヨンは環境に優しい○○で出来ている??」というトピックスでお届けしました。野菜とお米の油をベースに作ったクレヨンでしたね。色が面白いです。ほうれん草、ねぎ、にんじん、ごぼう、りんご!赤色をトマトではなくてりんごにしているところに地元愛を感じました。このクレヨン、描くことだけではなく色んなことを学べそうです。
そんな「おやさいクレヨン」に

それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。

同じ青森県のお話し
#32「ホントに!?青森県新郷村にキリストのお墓がある!?」の巻
#58 青森県 「青森県田舎館村の『田んぼアート』、令和元年なのに『おしん』!?」の巻
#85 青森県 「青森県むつ市へ観光ツアー!観光客は50体のロボット!?」の巻
#99 青森県 「4年に1度!2月29日は、青森県田子町でにんにく三昧!?」の巻
#116 青森県 「青森県が生んださくらんぼが全国デビュー!幸運のさくらんぼ『ジュノハート』とは?!」の巻
#235「青森県の若手おコメ農家がカードになった!目指すはコンプリート!?」の巻

2025.12.01
#400 「広島県呉市の老舗のヤスリメーカーが作ったお守りが話題に!気になるその正体に迫る!」
あなたは普段、お守りを身に付けていますか? 神社やお寺で見かける「お守り」。僕は新年初詣の時に、毎年必ず新しいお守りにします。 「お守り」は古くは縄文時代。魔除け...

2025.11.24
#399 「長崎県島原市でパパイヤを活用したある食べ物が完成!その食べ物とは?」
あなたは「パパイヤ」と聞いて、どんな料理をイメージしますか? 「パパイヤ」って「完熟したパパイヤ」と、果実が熟す前の「青パパイヤ」があります。熟し具合によって栄養成...

2025.11.17
#398 「新潟県佐渡市で行われている『島の推しごとグランプリ』に迫る!」
あなたは「推しごと」と聞いて何をイメージしますか? 「推し」という言葉。ここ数年でよく耳にするようになりました。「推し」とは自分が積極的に応援している人、応援してい...

2025.11.10
#397 「愛知県の豊橋市内を走るイベント電車!『おでんしゃ』とは?」
あなたは「鉄道イベント」と聞いて、どんなイベントをイメージしますか? 今から153年前、明治5年・1872年の10月14日に、東京の新橋と横浜の間で、日本で最初の鉄...

2025.11.03
#396 「岡山県倉敷市で芸術の秋を!『アートでふらっと倉敷』キャンペーンに迫る!」
「○○の秋」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか? 東京は秋が深まってきました。あなたの地域はいかがですか?「スポーツの秋」「読書の秋」「芸術の秋」…秋は、いろん...