あなたは「ファンシー」という洋菓子、聞いたことがありますか?

ケーキの定番と言えば「ショートケーキ」ですかね?スポンジ生地に生クリームとイチゴが乗ったケーキ。これは日本独自のもの。アメリカの「ショートケーキ」はスポンジ生地じゃなくて「ビスケット」と呼ばれるパンとケーキの中間のような生地です。ケーキの定番でもう1つ浮かぶのはモンブラン。僕が大好きなのはミルクレープ。あのクレープとクリームが何層にも重なった、ミルクとクレープで「ミルクレープ」。…と思っていたのですが違いました。「ミル」はフランス語で「1,000」=「1,000枚のクレープ」という意味なのです。そしてフランスのケーキかと思ったら、ミルクレープは日本発祥のケーキだって知っていました?

今回は「日本発祥のスイーツ」それも「愛知県発祥のあるスイーツ」にまつわる話題!
愛知県の一宮市発祥の「ファンシー」。今もう食べられないということで「幻のスイーツ」と呼ばれているのです。その「ファンシー」を復活させようと取り組んでいる方がいらっしゃいます。「ファンシー」とはどのようなスイーツなのでしょうか?

一宮市(いちのみやし)は、愛知県北西部の尾張地方に位置する都市。中核市に指定されている。1921年(大正10年)市制施行。
現在の区域は、旧中島郡北部、旧葉栗郡西部、旧丹羽郡西部にあたる。
ウールの世界三大産地「尾州」の中心地で、繊維の街として著名。一宮市を擁する愛知県は、テキスタイルの全国シェア約70%を占めており、尾州ウールは国内外のハイブランドのアパレル製品に服地として採用されている。
「元祖ファンシー株式会社」の代表、徳田慎一さんにお話しを伺います。

徳田慎一さん
晴の輔 今は「幻とスイーツ」という「ファンシー」とは?
徳田「形は座布団を四隅から中心に向かって折りたたんだ形状で、中に生クリームが入っています。おやつ感覚で真ん中から割って、サクッと食べる事ができるケーキですね」

晴の輔 なるほど。すいません僕、落語家なので座布団に反応してしまいました!
徳田「(笑)」

徳田「馴染みがあると思います。というのは、愛知県の様々なお店で、形状としては同じで、どのケーキにもコアなファンの方がついており、作っている『お店の名称』がついているケーキがたくさんあるのです」
晴の輔 同じような形で名前が違ったりするわけなのですね?
徳田「そういうことですね」
晴の輔 なるほど!ファンシーという名前がすごく女性が喜びそうなカワイらしい響きです。
徳田「その通りだと思います」
晴の輔 「ファンシー発祥店」の味を復活させようとしているのですね?
徳田「はい、ファンシーは愛知県一宮発祥なのに、現在はなくなってしまっているので、私が元祖ファンシーを復活させようと頑張っています」




晴の輔 そうでしたか。一宮ってごめんなさい僕は「カレーハウスCoCo壱番屋」をイメージしちゃうのですけど。
徳田「(笑)一宮には本社があります」
晴の輔 ファンシーを復活させようとされています。元々徳田さんはスイーツのお店をやっていたりパティシエをされていたのですか?
徳田「いえ、元々私は愛知県の豊川にある自動車部品メーカーに勤めていたので、全くパティシエの経験はありません。愛知県ならではの自動車関係の仕事をやっていました」

徳田「そうです。一宮で頑張ろうと家族で移住してきました」
晴の輔 家族にも理解してもらい、サラリーマンを辞めて取り組んでいる!
徳田「そうです。脱サラ・ケーキ職人といったところでしょうかね」
晴の輔 (笑)脱サラケーキ職人、それはもうスイーツだけど甘くないでしょうね。
徳田「本当ですね。初めてのことばかりで、厳しい部分もいろいろありますね」

徳田「豊川の自動車会社で19年働いていました。ここでは管理職までやらせていただきましたけど、何か物足りなさを感じて、自分の父親を超えられるような存在になりたいという想いが根底にあったかもしれません」
晴の輔 お父様はパティシエではないですよね?
徳田「自動車関係の役職が僕より上のポジションの人です」
晴の輔 そうでしたか。ファンシー復活への手応えはいかがですか?
徳田「私1人だけでは何もできないのですが、周りの方々にサポートしていただいており、もちろん手応えはあります」
晴の輔 ご家族の理解も含めて周りの方にサポートしてもらえるのは「想いが熱い」ということだと思います。ファンシーが復活したらどんな方に食べてもらいたいですか?
徳田「多くの方々にクラウドファンディングでご支援いただきました。私を応援してくださるサポーターの皆様にお届けするのが最優先です。それが終わったら一宮の皆さんに食べていただけるようにしたいですね。『昔食べたことがあるよ』と懐かしい思い出に浸っていただき『まだ食べたことないよ』という方にはこれから食べていただいて『新しい思い出』を作っていただければと思います」

晴の輔 サポートしてくれる方は一宮出身の人が多いのですか?
徳田「多いですね」
晴の輔 子供の頃食べたあの味をみたいな?
徳田「おっしゃる通りです」
晴の輔 ファンシーっていう名前じゃないですけど、この先「いろんな想像」が膨らみます。

徳田「本当にいろんなことができるかもしれません」
晴の輔 復活して喜んでいる方も多いでしょうね
徳田「一宮の方も、一宮から離れてしまって関東や関西圏にいる方々からも『楽しみにしています』と声をいただいているので頑張らないといけないと思います」
晴の輔 一般の人が食べられるまでにはもうちょっと。
徳田「そうですねもう少々お時間いただきたいです」



徳田「そうなると嬉しいです」
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
晴の輔さんが愛知県一宮市へ行ったら・・・
・復活したファンシーが食べたい。
それとも
・有名なCoco壱のカレーが食べたい。
どっちだ!?晴の輔
ンふふっ、それはねカレーを食べて、食後にファンシーを食べたいですよ。徳田さんが復活させようとしているのですから…これね、あ、決めました。
「徳田さんとCoco壱のカレーが食べたい」

今日は「愛知県一宮市発祥の幻のスイーツ『ファンシー』が復活する??」というトピックスでお届けしました。座布団を四隅から中心に向かって折りたたんだ形で中に生クリームが入っているファンシー。これを聞いて「ああ、あれね!」と思っている愛知県民の方どれくらいいるのでしょうか?何だろうファンシーを知らない僕でも一口食べたら懐かしいって言いそうです。食べてみたい!
そんな「ファンシー復活に取り組む徳田さん」に

それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。

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