あなたは「さるなし」と聞いて、何をイメージしますか?
僕は東京農業大学出身です。農大の売店には農業大学ならではのものが売っているのです。例えば「農大いちごジャム」「農大ワイン」「農大日本酒」なんていうのも。そんな中に「カムカムドリンク」というものも売っていまして。この「カムカム」という果物は、南米ペルー・アマゾン川流域原産の果実なのです。「カムカム」は、果汁100gあたりのビタミンCが、なんとレモンの約60倍!世界には知らない果物や野菜がまだまだたくさんありますね~
今回は、そんな珍しい果物に関する話題!
その果物は「さるなし」…あなたは知っていますか?動物の「猿」に、果物の「梨」で「猿梨」。「猿が我を忘れて食べて無くなってしまうから、猿梨になった」という説があります。それだけ美味しいのでしょうね。そんな「さるなし」が特産の町、岩手県の軽米町。
軽米町は、青森県との県境にあり農林と畜産業が盛んな町で「さるなし」を使った新しいお菓子!その名も「さるなしもっち」というものが発売されており、話題になっているのです。一体、どんなお菓子なのでしょうか?
このお菓子を発売した「株式会社 軽米町産業開発」の戸田沢雅人さんにお話しを伺います。
晴の輔 まず、特産の「さるなし」について、あまり聞いたことがないのですが、どんな果物なのですか?
戸田沢「キウイフルーツの仲間でして、植物的には『マタタビ科』に属するつる性の植物でして、大きさが大体2~3cmぐらいの果実がなるのです。ある程度標高高い山の中であれば、全国的にほぼ自生している植物なのだそうです。昔から軽米町の山の中にも豊富に自生していたものですから、我々にとってはなじみ深い果実なのです」
戸田沢「そうですね。果実を切ってみるとキウイフルーツのような緑色の果肉と黒っぽい種が入っているところまでそっくりです。ただ小さいっていうだけで」
晴の輔 ちょっと見方を変えるとマスカットにも見えたり?
戸田沢「マスカットみたいな形でちょっと楕円形のような感じはします。見た目はマスカットみたいで、割ってみるとキウイ。そんなイメージですかね」
晴の輔 さるなしを食べるときは、スプーンはいらない?
戸田沢「これ小さいので、もう皮まで食べちゃいます」
戸田沢「これは冷凍の『餅菓子』です。大きさは3~4cmぐらいの大福を小さくしたようお菓子で、お餅ですからモッチモチの餅生地の中に、とろーりとした『さるなし』のペーストが入っています。非常に透明に近い黄緑色で、中のペーストが垂れちゃうので一口でパクッと食べていただくことをおススメしています。食べる前は『フルーティー』さを感じ、パクッとほおばってからは『さるなしの甘酸っぱい風味』が口の中いっぱいに広がるお菓子です」
晴の輔 餅で「さるなしもっち」という名前なのですね。
戸田沢「そうなんですよ」
晴の輔 なるほど!フルーツ餅は流行っています。
戸田沢「『さるなし』もフルーツなので、洋菓子のような和菓子を目指したいと思っております。洋菓子も和菓子も好きな方に、ぜひ食べていただきたいと思って開発しました」
戸田沢「プチっとした食感があって『さるなし』の香りが強く出ていて非常に美味しいってと言っていただいております」
晴の輔 こだわりの部分はありますか?
戸田沢「パッケージとネーミングもかなりこだわりました。若い方たちへのアピールとして、昔の町長さんの発案で地元の小学生が考えてくれて町の方に愛されている公式キャラクター『さるなっし~』を起用しています。」
晴の輔 今後「さるなしもっち」を使ってどんなことを発信していきたいですか?
戸田沢「まだまだ認知度は低くマイナーな果実であると思っています。生産者さんも後継者不足などの問題があって減り続けています。『さるなし』という果実を美味しく食べていただいてより多くの人たちに、その存在を知っていただきたい。生産者さんの励みになってこれからもずっと『さるなし』の生産が続いていければいいなと思います」
晴の輔 美味しく食べていただきたい!
「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
晴の輔さんが、軽米町の「さるなしもっち」をPRするなら・・・
「さるなしもっちを食べる動画を録ってSNSにアップする」
それとも
「さるなしもっちの新作落語を作って披露する」
どっちだ!?晴の輔
うン、PRでしょ?「さるなし」だからね、えっとね…あ!決めました!
「さるなしもっちを食べる動画を録ってSNSにアップする」
今日は「岩手県軽米町の特産を使った新商品!『さるなしもっち』とは?」というトピックスでお届けしました。「さるなしもっち」は餅菓子でしたね。口に頬張ると「さるなし」のフルーティなペーストがとろーり!食べてみたいな。これを機会に「さるなしもっち」が軽米町の名物になるといいですね。
そんな「さるなしもっち」に
それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。
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