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2024.03.19

#311「新たな自動車事故の被害者を生まないために!国土交通省と『ナスバ』が取り組む事故防止対策」の巻

あなたは日頃、交通事故を起こさないために、被害者にならないために、どんな注意を払っていますか?

あなたは、自動車を運転している時、または助手席や後ろの座席に乗っている時にヒヤッとした経験ありませんか?

僕は時々、自治体や警察署の『交通安全の集い』に呼ばれて落語を披露することがあるのです。その時に舞台袖で「交通安全の講話」を聞かせてもらうと最近は、横断歩道ではないところを歩行者が渡って起こる交通事故が多いのだそうです。なんらかの不注意で起こってしまう事故。事故が起こると、被害者と加害者が生まれてしまいます。交通事故は怖いです。そこで今回は、交通事故防止対策と被害者支援対策についての話題を!

「交通戦争」という言葉が生まれたのは昭和40年代。そこから国を挙げて、交通安全の対策に乗り出し、昭和48年に自動車事故対策センター法が制定されました。その法律に基づいて設立されたのが『自動車事故対策センター』です。そこから、昭和・平成・令和と時が進み、社会の変化を受けて設立されたのが『独立行政法人 自動車事故対策機構』なのです。略称で『ナスバ』と呼ばれています。

NASVAとは、独立行政法人自動車事故対策機構の英訳名(National Agency for Automotive Safety & Victims’ Aid)の略称で、「ナスバ」と発音します。 シンボルマークの背景には、白いラインでナスバのNを表しています。 また、AとVから光が拡がる様子は、人々の未来が明るく、光に満ちた希望あふれるものであるようにというナスバの願いが込められています。        【提供】ナスバ

 

『ナスバ』は今、どんな取り組みを行っているのでしょうか?

 

ナスバの理事長 中村晃一郎さんにお話しを伺います。中村さんよろしくお願いします。

中村「はい、ナスバの中村です。晴の輔さん今日はよろしくお願いいたします。」

独立行政法人 自動車事故対策機構(ナスバ)
理事長 中村晃一郎さん

晴の輔 基本的なことから伺いたいのですけど、ナスバの取り組みについて教えていただけますか?

中村「ナスバでは、自動車事故に遭われた被害者の方のための専門病院の運営とか、あるいは在宅で療養されている方への介護料の支援等を行う被害者支援対策というのを行っておりまして、さらには自動車事故の発生を未然に防ぐための事故防止対策など、様々な取り組みを、我が国唯一の自動車事故対策の専門機関として国交省と協力しながら行っています」

【提供】ナスバ

晴の輔 被害に遭われた方の支援と、それ以前に事故を未然に防ぐための対策を行っているのですね。そのナスバが取り組む「事故防止対策」にはどのようなものがあるのでしょう?

 

中村「ナスバでは、自動車事故を防ぐための取り組みとして、まず運転者適性診断というものを行っています。『無くて七癖』ということわざがあります。運転特性も実は人それぞれで、意外とドライバー自身でも気づいていないところがたくさんあります。私どもの適性診断では、運転に関するその方の長所短所といった運転の癖を、様々な測定によって見つけ出して、それぞれの癖に応じたアドバイスを専門の職員が行っております」

【提供】ナスバ

晴の輔 自分の癖は、自分では分からないものです。

 

中村「それからバス・タクシー・トラック会社の運行管理者たちを対象にして、安全確保に必要な管理手法などのいわゆる『指導講習』、自動車事故防止のための啓蒙活動も行っております。それからさらに自動車事故から守るための取り組みとして、自動車個々の安全性能を様々な試験によって評価をして、それを見える化する『自動車アセスメント事業』を、国土交通省と共同で実施をしています」

【提供】ナスバ

晴の輔 安全性に優れている車を一緒に育てるのですね。

 

中村「おっしゃる通りです。要はユーザーさんがより安全な自動車を選ぶことができるように衝突試験や被害軽減ブレーキなどの最近重要な『予防安全装置』、こういったものの試験を行って自動車の安全性能を総合的に評価して、それをホームページ上で公表をしています」

晴の輔 とにかく事故未然に防ぐ。まずは車から。

 

中村「はい」

 

晴の輔 万が一に事故が起こってしまった時、被害者支援対策はどのようなものがあるのでしょう?

中村「ナスバでは自動車事故の被害者を支える取組みとして、自動車事故被害者の方、あるいはそのご家族に対して様々な経済的あるいは精神的な支援をさせて頂いています。具体的に申し上げますと、重度の後遺症が残った方に介護料をお支払いするとともに、ご自宅を訪問して介護に関する相談対応ですとか情報提供を行うなどの精神的な支援を、日本全国津々浦々で実施をしています」

【提供】ナスバ

晴の輔 自宅に訪問までされるのですね。

【提供】ナスバ

中村「同じ境遇にあるご家庭の介護者の方が、介護における悩みを共有したり、あるいは情報交換をしていただいたりなどの交流会なども随時開催をしています。加えて自動車事故を起因とした、脳を損傷し重度の後遺障害を負った方が対象の治療・看護・リハビリテーションを提供する専門の病院を全国12ヶ所に設置して運営しております。さらには重度の脊髄損傷を負った方に対しての専門病院についても、将来本格事業化に向けたモデル事業を始めることとしております」

 

晴の輔 被害者の方の心を少しでも和らげることも、対策の一つですからね。お話を伺っていると自賠責、共助、助け合いという仕組みは本当に重要だと感じます。

【提供】自賠責保険・共済ポータルサイト

中村「ナスバではみなさんから頂く自賠責の保険料や共済掛金を元にして『自賠責という共助の仕組み』によって国土交通省と連携しながら、ご紹介させていただいたような自動車事故の被害者支援や事故防止対策も充実を図りまして、自動車事故の被害者そのご家族、あるいはご遺族が安心して生活できる社会、事故のない社会を目指しているところです。残念ながら、あまり知られていない私たちナスバですけれども、安全安心な交通社会の実現のために、日本にはナスバがあります。今後も社会にとって頼れるナスバ、寄り添うナスバ、であり続けられるよう職員一同誠実に努力をして参りますので、どうぞよろしくお願いいたします」

晴の輔 お話をお伺いして安心といいますか、でも事故は起こらないことが一番です。未然に防ぐというところも一生懸命活動されているのですね。心強いです。ナスバの存在が心強いです。お忙しい中、来ていただきまして、どうもありがとうございました。

 

中村「こちらこそ、ありがとうございました」

 

今日は「新たな自動車事故の被害者を生まないために!国土交通省と『ナスバ』が取り組む事故防止対策」というトピックスでお届けしました。中村さんのお話を伺ってナスバの活動がよく分かりました。事故を未然に防ぐ、被害に遭われてしまった方には寄り添う。日本で唯一、自動車事故対策の専門機関「ナスバ」に

それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。

ナスバ マスコットキャラクター 「ナスバちゃん」 と一緒に記念撮影

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      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。