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2023.10.23

#290「熊本県宇城市の不知火地域にある洋菓子店が地元の神社とコラボ!そのお菓子とは?」の巻

あなたの地域には、古くからの言い伝えや伝承はありますか?

今回の「週刊なるほど!ニッポン」は、日本に古く伝わる伝説や伝承についてお送りします。伝説や伝承と聞くと「ひょっとしたらちょっと怖い話?」と思う方もいるかもしれませんが、そういうのではないのでご安心を!

 渋谷の街に息づいている伝説の記事

日本全国、その地域に古くある言い伝え…カッパ伝説とか、雪女の話しとか。有名なのは、座敷わらしの言い伝えが残る、岩手県の遠野地方。あの民俗学・柳田國男の「遠野物語」。それと、日本の言い伝えで外せないのが「鬼」。近年「鬼滅の刃」が大ヒットしていますが、鬼の伝説といえば、京都の大江山に住んでいたと伝わる暴れん坊の「酒呑童子」。古典落語の台詞にもよく出てきます。考えてみたら「節分」とか「鬼ごっこ」とか「鬼」は今でも様々な場面に出てきます。本物の鬼は見たことないですけど。

今回はそんな「古くからの言い伝え・伝説」にまつわる話題を。

熊本県宇城市に、不知火町という地域がありまして、そこに「亜湖の木」という洋菓子店があるのですが、そのお店が地元の「永尾剱神社に古くから伝わる伝説にちなんだコラボ商品を出して話題になっているのです。一体、どんなコラボ商品なのでしょうか?

宇城市(うきし)は、熊本県下の人口約5万6,000人の市である。平成の大合併期の2005年(平成17年)1月15日に宇土郡三角町・不知火町と下益城郡松橋町・小川町・豊野町が合併して新設された。市名は、宇土市・宇土郡・下益城郡を合わせた県央地域の以前からの呼称である「宇城」に由来する。

亜湖の木」シェフ、小橋登さんにお話しを伺います。

 

晴の輔 小橋さんが作られた「永尾剱神社」とのコラボ商品とは?

 

小橋「永尾剱神社に伝わる『エイ伝説』にちなんだ『エイパイ』です。」

晴の輔 「エイ」とは海に生息している、あの「エイ」ですか?

小橋「そうです。」

 

晴の輔 永尾剱神社の言い伝えにちなんだとのことなのですけど、神社とどのような関係があるのでしょうか?

 

小橋「大昔、海の神様『海童神』が巨大なエイの背中に乗って宇土半島を乗り越えようとしたところ、神社のある場所の辺りにそのまま鎮座したらしいのです。エイの尻尾が剱の形に似ていることから、ちょうどエイの尻尾のところにあるので『永尾剱神社』と呼ばれています。」

 

晴の輔 「永尾剱神社」とは、永遠の永に尾っぽですか!

 

小橋「『エイの尻尾が剣』の神社ですね。」

小橋「九州の甘い醤油味に、ザラメを付けて焼いた、ガリガリ、ザクザクの、甘じょっぱい『焦がし醬油味』のパイ菓子です。」

晴の輔 焦がし醤油味のパイ!?ちょっと和風的なパイ?

 

小橋「はい、バターがパイに入っていますので、バター醤油味ですね。」

 

晴の輔 バターの香ばしい醤油味!めちゃめちゃ惹かれますね。大きさはどれぐらいですか?

小橋「手のひらぐらいですね。」

小橋「『マンタ』のような『ゲイラカイト』のような形ですね。」

 

晴の輔 なるほど!食べるとガリガリザクザク!小橋さんがこだわったポイントは?

小橋「祖父母の家が漁師の家でしたので、遊びに行った時に網にかかった『エイ』をおばあちゃんが調理した『えがっちょの煮付け』を食べていました。地元では『エイ』のことを『えがっちょ』と言います。」

小橋「そうです。」

 

晴の輔 エイパイを作るきっかけは何だったのでしょうか?

 

小橋「この場所でお菓子屋さんをするにあたって、子供の頃、夏の間だけ長期滞在していた不知火の祖父母の家での思い出を、お店作りのイメージにしているのです。ですから、店名も海辺に生える『アコウの木』から地元では『アコ』と言うので『亜湖の木』としました。」

 

晴の輔 ジブリの世界に出てくるようなイメージがあります。そこで遊んでいらしたのですね。

 

小橋「お年寄りから赤ちゃんまで集まっている場所があったので、お店も皆さんに集まっていただけるようにと名付けました。」

 

晴の輔 「エイ」から「パイ」を作る発想はどこからですか?

 

小橋「水族館で見ていても『エイ』はふわふわ飛んでいるような感じがします。ちょうど『アコウの木』の下が船着き場になっていまして、漁師のおじさんが船着場に向かって子で子どもたちを驚かせるために『エイ』を投げてくるのです。それはまるで『エイ』が飛んでいるように見えました。」

 

晴の輔 フリスビーみたいに投げてくる!

 

小橋「『エイが飛んできて神社に鎮座した』との伝説と『飛んでいるエイつながり』ですね。僕の中ではエイは飛んでいるのです。 

小橋「そうです。」

 

晴の輔 「エイパイ」によって「エイ伝説」も楽しみながら広がってもらいたい。」

小橋「『エイパイ』も飛んでいって欲しいです。」

 

晴の輔 飛ぶように売れるようになれば!」

 

小橋「それが一番いいですね。(笑)」

 

 

「どっちだ!?晴の輔」

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。

晴の輔さんが、お土産に買いたいのは・・・

「亜湖の木のエイパイを買いたい」

それとも

「くまもんのクッキーを買いたい」

どっちだ!?晴の輔

 

これはもうね宇城市に行くのですから…もちろん、決めました!

 

 

亜湖の木のエイパイを買いたい」

 

 

亜湖の木さんでエイパイを買います。これね、パイを3個買います。

 

今日は「熊本県宇城市の不知火地域にある洋菓子店が地元の神社とコラボ!そのお菓子とは?」というトピックスでお届けしました。地元の永尾剱神社に伝わるエイ伝説から作ったサクサクのパイ「エイパイ」。焦がし醤油味!神社の伝説とのコラボ商品なのですけど、お話を伺っていると小橋さんの子どもの頃の思い出がパイに詰まっていますね。思い出がいっぱい!なんてね。

そんな「亜湖の木のエイパイ」に

それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。

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      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。