あなたは、「日本一美しい○○」と聞いて、何を思い浮かべますか?
「日本一」という響きを耳にすると「何々?どこどこ?」と知りたくなりますよね。日本一高い山、これはもちろん富士山です。では「日本一美しい山」と言われると…?それは富士山?いや北海道の羊蹄山も美しいよ?いやいや、鹿児島の開聞岳も見事だよ!などなど、どの山も美しいです。「日本一美しい星空」が見える場所と言われているのが長野県の阿智村。
2006年に環境省が「日本一星空の観測に適した場所」として認定しています。
それから「日本一美しいダム」と称されるのが、大分県竹田市にある「白水ダム」。
ここは、流れ落ちる水が、まるで白い衣の布のように見えるそうです。そして東京には「日本一美しい本棚」と呼ばれている巨大な本棚が駒込の「東洋文庫ミュージアム」にあります。
今回は、鳥取県にある「日本一美しい」と呼ばれているものをご紹介!
舞台は倉吉市!一体、倉吉市にどんな「日本一美しいもの」があるのでしょうか?
「倉吉観光マイス協会」のマネージャー、塩川修さんにお話しを伺います
晴の輔 倉吉市にある「日本一美しいもの」とは何でしょうか?
塩川「昭和60年に廃止となった国鉄倉吉線の廃線跡地のことです。」
晴の輔 「旧国鉄倉吉線廃線跡」ということは「日本一美しい廃線跡」?!どんな雰囲気なのでしょうか?
塩川「今の山陰本線・倉吉駅から伸びていた線路でした。そこの倉吉市関金町に今でも当時のままレールやホームが残された区間があり『廃線ウォーキングイベント』なども開催されている場所です。」
塩川「元々ツアーで『団体プラン』として歩いていただくのが主流でした。レールが残存している区間に、竹林に囲まれた幻想的な空間があります。そしてその中でも特にレールの間から竹が2本伸びているスポットがあり、その神秘的な光景が、SNSの普及によって拡散されて、いつからか日本一美しいと称されるようになりました。」
塩川「レール・ホームがあって、竹林があるだけでは無く『時の流れを感じる』『郷愁感』が魅力の一つだと思っております。」
晴の輔 「郷愁感」は「時が作る」ものです。
塩川「こればかりは人工的に作れるものではありません。」
晴の輔 もちろん最初から「日本一美しい廃線跡」と呼ばれていたわけではないと思いますが、そのために町全体で整備など取り組んできたのですか?
塩川「観光協会と地元自治会と連携して定期的な草刈りを行ったり、一昨年は大阪の近畿大学と連携して竹林整備を学生たちに、ボランティアでお手伝い頂いたりしました。」
晴の輔 どれくらいの方が訪れているのでしょう?
塩川「市が実施した入込調査では1万2千人の観光客がいらっしゃいました。そのうち県外からの観光客は約7割にのぼり、遠くは関東や九州・沖縄からのお客様もいらっしゃいました。年々訪問されるお客様は増えております。」
晴の輔 なるほど!それは素晴らしいことです。吉岡さんが思う倉吉線の廃線跡の魅力とは?
塩川「全国的に廃線跡観光スポットとして活用する事例が多く見られ、それほど珍しい存在ではなくなってきましたが、倉吉線は廃線になってから38年が経過しており、他の廃線跡を活用したスポットに比べると廃線跡としての歴史が深く、それだけの年月を感じさせる郷愁感あふれたスポットが数多くあるのが魅力です。レールの直ぐ傍に大きな巨木が鎮座していたり、木の根っこがレールを持ち上げていたりと長い年月が経たないと見られない情景がたくさんあります。唯一無二と言いますか他ではなかなか無い郷愁感を感じていただける場所、それが一つの大きな魅力かなと思っています」
塩川「さすが!上手いことをおっしゃいます!」
「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
晴の輔さんが倉吉市の日本一美しい廃線跡に行って、見てみたいのは・・・
「レールの間から伸びている二本の竹が見たい」
それとも
「駅のホームの跡が見たい 」
どっちだ!?晴の輔
レールの竹か?ホームの跡か?両方見るけどね。選ぶなら…OK!決めました!
「レールの間から伸びている二本の竹が見たい」
神秘的な光景だろうね…二本のレールの間から二本の竹!
今日は「鳥取県倉吉市にある『日本一美しい○○』、その正体に迫る!」というトピックスでお届けしました。正体は日本一美しい廃線跡でした。旧国鉄の倉吉線が廃線になったのが昭和60年。それから長い年月と自然の力が生み出した景色なのだと思います。行ってみたい!
そんな「倉吉市の日本一美しい廃線跡」に
それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。
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