あなたは「和牛日本一」と聞いて、どこをイメージしますか?
日本が世界に誇る「和牛」。その美味しさは誰もが認めるところです。この時季だったら、しゃぶしゃぶやすき焼きで食べたいな~。スーパーへ買い物に行くと、牛肉パックの表示に「国産牛」と書いてあったり「和牛」と書いてあったり。「あれ何が違うの?」と疑問に思った事、一度はあるのでは?
「国産牛」は、基本的に日本で飼育・加工された牛のこと。細かく言うと日本国内で飼育された期間が一番長い牛。海外で生まれて、日本で育った期間が長い牛も「国産牛」と表示することが可能です。「和牛」は日本で肉の生産を目的に改良された牛のことで「和牛」と表示できるのは「黒毛和種」「褐毛和種」「日本短角種」「無角和種」の4品種のみ。厳選された「和牛」ブランドは全国に320種類以上あり、それぞれの地域で自慢の味を競っています。
今回はそんな「和牛」についてピックアップ!
鹿児島県で10月に行われた、5年に一度開催される「全国和牛能力共進会」、通称「和牛のオリンピック」で「鹿児島黒牛」が見事日本一に輝いて、話題になっているのです!
「鹿児島黒牛」、一体どのような「和牛」なんでしょうか?
「JA食肉かごしま」特販事業部特販課の満琴美さんにお話しを伺います。
晴の輔 「和牛のオリンピック」で「鹿児島黒牛」が日本一です。おめでとうございます!改めて、日本一になったお気持ちはいかがですか?
満「ありがとうございます。大会後、鹿児島黒牛に関するお問い合わせ等も多くいただいており、改めて『和牛日本一』の影響の大きさを実感しました。」
満「はい、地元鹿児島開催ということもあり、大きなプレッシャーもありましたが、農林水産大臣賞6部門制覇、名誉賞である内閣総理大臣賞を受賞し『チーム鹿児島』で勝ち取った栄冠に生産者さんを始め、鹿児島黒牛の関係者一同、大変喜びにあふれていました。」
晴の輔 チーム鹿児島ですか!いつかG7が日本で開催される時に、鹿児島黒牛を世界の首脳に食べてもらうなどの機会が来るかもしれないですね。そんな「鹿児島黒牛」の大きな特徴は?
満「きめ細かく柔らかい肉質にバランス良く織り込まれた霜降りのとろけるような食感と、繊細ながらもしっかりとした肉と脂の旨味が特徴です。」
満「全国に先駆けて畜産試験場を設置した鹿児島県で、古くから飼われてきた在来種に改良が重ねられ、長い年月をかけて肉質の改良に取り組んだ結果『鹿児島黒牛』が誕生しました。さらに美味しさにこだわり、安心安全を掲げ、農家の卓越した技術と愛情をもって丁寧に育てられた鹿児島黒牛は、国内外から高い評価をいただいています。」
晴の輔 長い年月かけて肉質の改良に取り組まれたことは、一歩一歩積み重ねて…まさに『牛歩』というやつですね。鹿児島黒牛に興味を持たれた方は、アンテナショップや専門店などに行かないと買えないのでしょうか?
満「通販サイト等でも販売はしておりますが、鹿児島黒牛は生産量が多く安定供給ができているため、多くのスーパーや精肉店では「国産和牛」として販売されることが多くあります。現在は「鹿児島黒牛」として取り扱いいただいているお取引先様も増えており、三越日本橋本店・銀座店では「精肉の二幸」様にて常設コーナーを設置いただき、鹿児島黒牛を販売いただいております。関東地域にお住いの皆様へも是非鹿児島黒牛をお召し上がりいただきたいと思います。」
晴の輔 ここは有楽町なので近くです!常設コーナーがあるのですね。
満「そうです。」
晴の輔 鹿児島黒牛を知ってもらうチャンス!そういう機会が増えているのですね。
満「まだまだ、鹿児島黒牛の認知度は銘柄牛と比べると高いとは言えないため、少しでも多くの方に鹿児島黒牛の魅力をPRしてファンを増やしたいと思っております。」
満「一番は『美味しい』です。和牛日本一を獲得したように、鹿児島黒牛の生産・肥育技術はとても高く、現在の肉質等級最高ランク5等級の出現率は全体の約5割となっています。霜降り肉は『脂が多い』と避ける方も多くいらっしゃいますが、脂身含めた全体で美味しいのが『鹿児島黒牛』です。」
晴の輔 野球に例えると必ずヒットを打つみたいな!
満「そうですね。(笑)」
晴の輔 丸ごと美味しい!
「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
晴の輔さんが、鹿児島黒牛を食べるなら・・・
「しゃぶしゃぶで食べる」
それとも
「すき焼きで食べる」
どっちだ!?晴の輔
あ~、しゃぶしゃぶかすき焼きか…今、ステーキが頭に浮かんでいるのだけど…えーと…じゃあ、決めました!
「すき焼きで食べる」
鹿児島黒牛は和牛の大会で日本一でしょ?トップ!
今日は「5年に一度の『和牛のオリンピック』で日本一に!鹿児島黒牛の魅力に迫る!」というトピックスでお届けしました。和牛の日本一に輝いた理由は生産者さん関係者の皆さんが、一丸となってチーム鹿児島で取り組んできたからなのでしょうね!自信を感じますもん!食べたい!
そんな「鹿児島黒牛」に
それでは次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 「鹿児島黒牛」をもっと知ってもらうためのPRイベントにも力を入れているのでしょうか?
満「2度目の和牛日本一を機に、さらなる鹿児島黒牛のPRを行っています。11月には三越日本橋本店・銀座店にて全国和牛能力共進会にて最優秀枝肉賞を受賞した鹿児島黒牛の販売およびキャンペーンを実施しました。また、12月16日~18日の3日間、東京下北沢にて『鹿児島黒牛和牛日本一フェス』を開催しました。その他、全国の皆さんに『鹿児島黒牛』の魅力を知っていただけるようPR活動にも力を入れていきたいと思っております。」
晴の輔 各地でPRされているのですね。
満「活動を積み重ねてまいります。」
晴の輔 なるほど!
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 鹿児島県が持つその土地の風土「育てる環境」も大きいのでしょうね。
満「鹿児島県は、最北端の出水から最南端与論島まで、南北600㎞にわたる豊かな大自然に恵まれていまして、北部と南部では気候が大きく異なります。寒暖差の大きな地域ではゆっくりじっくりと牛が大きく育ちます。県内のあちこちで鹿児島黒牛の生産・肥育がされています。鹿児島県の気候・風土による品質の特性が認められ、2017年に鹿児島黒牛は国の地理的表示(GI)にも登録されています。」
満「(笑)」
晴の輔 北の方と、南の方ではかなり環境が違います。
満「そうです。特に離島では仔牛の生産が盛んで、本土で育成することがあります。」
晴の輔 なるほど!県全体で育てている!
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