あなたは「隕石」を見たことがありますか?
今年の秋、アメリカの民間宇宙企業が打ち上げた宇宙船「クルードラゴン」。世界初、民間人だけの宇宙旅行を成功させたと話題になりました。宇宙旅行が、ぐっと身近になったニュースでした。
地球から宇宙へ…。逆に宇宙から地球に来るものといえば、隕石。
思い出すのが、2013年ロシアに落下した隕石。直径約17mの大きさものが、秒速18kmで大気圏に突入、ロシア上空で爆発して落下。落ちた衝撃波で、建物のガラスが割れたり壁がぶっ飛んだり、太陽のように眩しく光る流星がスーッと流れ落ちていく動画、SNSでいっぱい上がっていました。まさに衝撃映像。
日本でも、最近だと去年7月、千葉県の習志野市に隕石が落下して習志野隕石と名付けられたそうです。ちなみに、これまで日本国内に落下した隕石の数は53個。この数は少ないのか多いのか…
今回は、そんな隕石を「町の新名物のお菓子」にしてしまった話題!
場所は岐阜県の笠松町。
笠松町(かさまつちょう)は、岐阜県南部の濃尾平野に位置し、町の3分の1を流れる木曽川に沿う位置にある(対岸は愛知県)。かつては頻繁に水害に悩まされ、松枝輪中という輪中が発達していた。水害に関する多くの史跡が残り、古くから木曽川を通じて岐阜と名古屋を結ぶ重要な地であった。 wikiより引用
今から83年前、1938年に隕石が落下した町で笠松隕石と名付けられ、町の指定文化財にもなっているそうです。そしてこの度、笠松菓子組合が、新名物として笠松隕石をイメージしたお菓子を作った所、大好評で、話題を集めているのです。一体どんなお菓子なのか?
この新名物を完成させた「笠松菓子組合」のメンバーで「パティスリー小菊」を営んでいる葛谷昌彦さんにお話し伺います。
晴の輔 「笠松隕石」が、食べられる新名物のお菓子ということですが、どんなお菓子なのでしょう。
葛谷「隕石の『黒』を基調とした正六面体の一口サイズの最中で『笠松隕石最中』と名付けました。」
晴の輔 どれくらいの大きさなのでしょう?
葛谷「一辺が2.6㎝です。これを10個入と4個入で販売しています。」
晴の輔 サイコロがちょっと大きくなったぐらいですね。こだわりの部分は?
葛谷「『最中』に関して隕石の黒に近い色合いと艶感、最中の風味にこだわりました。」
晴の輔 隕石を表現するのは難しい。
葛谷「『黒』はお菓子としては少々違和感がありますが、これを表現しようと『竹炭』を練り込んだ皮で表現しました。」
葛谷「(笑)最中ですから柔らかいです。風味もいいし、こだわった餡の甘さが控えめで美味しい、との評価をいただいております。」
晴の輔 他にもこだわりは。
葛谷「パッケージです。10個入のパッケージは「宇宙」連想させるものをと、赤色テトラボックスの中に入れて販売しています。正四面体のテトラといえば神聖な空間であり、その中に詰めて神秘的なものに演出しています。」
葛谷「食べた後に『玄関先に飾っておくのもいいね』とお客様に言われました。」
晴の輔 三角形のパッケージの中に真四角の最中が入っている。それで宇宙を表現している。
葛谷「会議を重ね、町長さんはじめ役場の職員の意見も集約して決めました。」
葛谷「是非とも成功させたいとの強い想いがあり、行政の方々にも援助・ご支援いただきながら作り上げました。」
晴の輔 町を上げてのプロジェクト!手応えは?
葛谷「好評でして、最中の皮は専門のところで作っていただくというのが、常なのですが『皮の発注が追いつかず』作りたくても作れないことが12月に入ってからございます。この放送がされる頃には、再開できるという確信をもっております(笑)。」
晴の輔 嬉しい悲鳴ってことですね。
葛谷「ホントにありがたいことです。」
晴の輔 他にも名物のお菓子は?
葛谷「競馬場がありますので、地元中学生とコラボした「蹄鉄クッキー」、老舗廃業で継承した「笠松志古羅ん」(豊臣秀吉に命名されたお菓子)、郷土銘菓「笠松陣屋」などがあります。」
晴の輔 隕石とか蹄鉄とかちょっと硬めのイメージがあります。
葛谷「組合の皆さんが、それぞれ同じ思いで協力し合って提供できるようになっており、日々感謝しています。」
葛谷「はい(笑)。」
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「晴の輔さんが、笠松へ行ってお土産に買って帰るものは・・・
『笠松隕石最中を買う』
それとも
『蹄鉄クッキーを買う』 どっちだ!?晴の輔」
ふ~ん、そうかぁ両方食べたいけどね。これはね…じゃあ決めました!
『笠松隕石最中を買う』
はっきりしています。笠松隕石最中を買う。
今日は「岐阜県笠松町の新名物のお菓子は…食べる隕石?』というトピックスでお届けしました。今から83年前の昭和13年にたまたま笠松に落ちてきた隕石が、最中というお菓子に形を変えて大反響。「棚からぼたもち」ということわざがありますが、笠松の場合は空から隕石!ですね。
そんな「笠松隕石最中」に
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 「笠松隕石最中」を作るきっかけは?
葛谷「昨年11月、町の歴史未来館の開館5周年記念に、笠松隕石の講演会と企画展がありました。来場者の皆さんに、笠松隕石に因んだお菓子をプレゼントしようと企画し、私たち『笠松菓子組合』が取り組んだのがきっかけです。」
晴の輔 「最中」にしたのは何故でしょう。
葛谷「お菓子屋さんには『最中』は必ずあるアイテムです。組合の皆が同じように取り組めて、様々なレパートリーが可能でもあります。」
晴の輔 共通して作ることができて、それぞれの個性も出しやすい。最中にしたのがいい案(餡)だった!
葛谷「(笑)そうです。」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 笠松隕石最中は笠松に行かなければ食べることができません。
葛谷「そうです。今、笠松では餅和菓子処いなみ、パティスリー小菊、御菓子司梅乃井、伊住屋本店、松栄堂本舗、御菓子司小梅の6軒、柳津町で菓子工房さっちん1軒の、計7軒を『スイーツめぐり』『隕石めぐり』と題して、来年1月31日までスタンプラリーをしております。」
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