あなたは、「赤べこ」と聞いて、どんなイメージを持っていますか?
あけましておめでとうございます。
2021年がスタートしました。今年もよろしくお願いします。今年の干支は「丑」丑年です。十二支は、動物の名前がついているでしょ?実際の動物の漢字と、干支の漢字が違うのがね、子供の頃、読めない干支があったりして…。子丑寅卯…ねずみが、いきなり子供の「子」ですよ。「丑」って漢字も、漢数字の「五」のような、記号のシャープ(#)のような。ウサギの「卯」なんて、「卵」って読んじゃったりなんかして。
その干支の起源は中国。覚えやすいように動物の名前を当てはめたというのが、有力な説です。だから国によって、多少動物が違うらしいですよ。例えばベトナムでは「うさぎ」ではなく「猫」なのですって。「猫年」?「にゃん年」?モンゴルだと「虎」のかわりに「ヒョウ」が使われているとか。牛なのですが、牛は古くから酪農家農業で、人間を助けてくれる重要な存在。大変な農業を、地道に最後まで手伝ってくれる様子から「丑年」は「我慢・耐える」そして「発展の前触れ」「芽が出る」などを表す年になると言われています。
そこで新年一発目の放送は、そんな「丑年」にぴったりな話題をピックアップ!福島県会津地方の有名な民芸品「赤べこ」。「べこ」は東北地方、会津の方言で「牛」のことですが、その「赤べこ」発祥の地が柳津町。ここが今回の舞台です。この柳津町、12年に1度「丑年」の年に、町をあげての一大イベントがあるのです。それが「丑寅祭り」一体どんなお祭りなのか?
「丑寅まつり実行委員会」事務局、柳津観光協会の金坂富巳子さんにお話し伺います。
晴の輔 12年に一度のお祭りです。待ちに待った開催です。
金坂「『丑寅まつり~祈りの響き~静寂と祈りが響きあう門前町』と題しまして、盛大に開催いたします。」
晴の輔 4年に一度のオリンピックでも待ち遠しいのですから、それはすごいですね。かなり昔から行われている祭りなのですか?
金坂「最初に、この『丑寅まつり』が開催されたのが24年前。その後が12年前、そして今回で3回目となります。柳津町の『福満虚空蔵菩薩圓蔵寺』が「丑年寅年」の守り本尊なものですから、なんとかみんなで盛り上げようということで今回、3回目となります。」
晴の輔 歴史あるお寺の守り本尊が「丑と寅」ですか。どのようなイベントを予定されていますか?
金坂「2年間かけて開催します。」
金坂「ええ、2年間ずっと開催します。」
晴の輔 …あ、だから「丑寅」!
金坂「1月9日土曜日には『圓藏寺霊寶殿』においてオープニングセレモニーがありまして、あの大須賀清光が描いた『圓藏寺屏風絵』をモチーフにした企画展が開催されます。普段は開いていない霊寶殿を特別に開館して行うものですから、圓藏寺の特別な品々も拝観することができます。」
晴の輔 12年に一度しか見られないものが「見ることができる」。ちなみに前回はどんなことをやったのですか?
金坂「12年前は、元大関栃東『玉ノ井親方』を招いての豆まき会や、
『寅年』には『阪神タイガース』の選手をお呼びして野球教室をやりました。
その日が1月7日でして、毎年『七日堂裸詣り』お参りがあります。夜には下帯姿の男衆が、堂内の大鰐口によじ登り、威勢よく争うところを見ていただきました。」
金坂「そうですね(笑)いいアイディアだと思います。」
晴の輔 そもそも柳津町は「赤べこ」発祥の地なのですか?
金坂「『赤べこ伝説発祥の地』ということなのですけれども、これは実はその昔『福満虚空蔵菩薩圓蔵寺』7度目の再建の際に、川から材木を巌上に運ぶのに人々が困り果てていると、どこからともなく『赤い牛の群れ』がやってその再建を手伝ったという伝説が由縁になっています。」
晴の輔 「赤い牛たち」が村人を助けてくれた。「赤べこ」には、どのような役割があると言われているのですか?
金坂「『赤べこ伝説』から見て取れるように『努力と忍耐の象徴』。力を合わせれば、困難を乗り越えられる。『赤べこ』から勇気をもらっています。」
晴の輔 今にぴったりですね。世の中、困難な時期です。努力と忍耐、焦らないで「牛歩」のように、一歩一歩進んでいく。そう言われて「赤べこ」を見ると、またちょっと違ってきますね。12年に1度ですからね、これ逃すと12年後です。お互い結構歳も重ねていますよね。(笑)。
金坂「全世界の1/6が『丑寅』年生まれです。」
晴の輔 ええ?
金坂「干支は12あるので、確率でいうと(笑)。」
晴の輔 (笑)合っていますね。丑寅年生まれの人がそんなに多いのかな?と思ってしまいました。
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「晴の輔さんが、赤べこを買って、お家に飾るなら・・・
『玄関に飾る』
それとも
『自分の部屋に飾る』 どっちだ!?晴の輔」
おお、縁起の良い「赤べこ」飾るのなら…
決めました!
「自分の部屋に飾る」
僕は、基本部屋でネタ作りするでしょ。すごい頭を使うから
今日は「赤べこ発祥の地!福島県柳津町で12年に一度行われる一大イベント!『丑寅まつり』とは?」というトピックスでお届けしました。去年は「アマビエ」が流行りました。あれは妖怪ですが、今年は丑年「赤べこ」が来るのではないですか。「努力と忍耐の象徴」ですからね。何といっても12年に1度のお祭り!注目されそうですね。
そんな「柳津町の丑寅まつり」に
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
金坂「丑寅まつり参拝記念として『福満虚空藏菩薩圓藏寺明治期古地図』の配布も行います。これは明治時代、お寺へ参拝に訪れた方々が、圓藏寺参拝の記念にと、買い求めていたものです。なお、この古地図配布は、毎月13日、圓藏寺の縁日にも行います。」
晴の輔 色々な楽しみが【ぎゅうぎゅう】に詰まっています。
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 「赤べこ」は会津・柳津町の皆さんにとってどんな存在ですか?
金坂「みんながとても大切にしています。小さい時からいつも自分たちのそばにある、親しみある存在です。」
晴の輔 柳津町の神社は「狛犬」のように「赤べこ」がいるとか。
金坂「いらしていただいたら『プランター』から何から何にも『赤べこ』がありますので『赤べこ』探しも楽しんでいただけると思います。ただ『赤べこ』は全国的に大人気で、品切れもある状況です。」
晴の輔 「赤べこ」が町に幸せを運んでくる。
金坂「おかげさまで、とても注目されていて『福を運んできて』くれています。」
晴の輔 「赤べこ」が福を運ぶ、赤福じゃないですか!
金坂「(笑)」
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