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2019.12.23

#90 東京都 「東京の下町『葛飾』と音楽の都『ウィーン』を繋いだのは、あの寅さん!?」の巻

あなたは、映画「男はつらいよ」を何作見ましたか?

 

 

1969年のシリーズ開始から50年目となる今年、間もなく12月27日に公開される映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』

渥美清さんは亡くなられていますから、どのような寅さんが見られるのか?楽しみです。

今なお、多くのファンに愛され続けている『男はつらいよ』シリーズ!“寅さん”こと車寅次郎が、全国各地を旅しながら、葛飾柴又に帰ってきては、大騒動を起こす人情喜劇。毎回旅先で出会った「マドンナ」との決して実らない恋愛模様も定番!気の向くままに日本全国を旅する寅さんですが、実は海外へも行っているんです。ご存知でしたか?オーストリアのウィーンへ!あの音楽の都に寅さんが…行っちゃっているのです。調べてみたら、寅さんの地元「葛飾区」と音楽の都「ウィーン」のフロリズドルフ区は友好都市になっているのです。ひょっとして「寅さん」がつないだ縁なのか…

葛飾区 地域振興部 文化国際課長 土屋俊昭さんにお話しを伺います。

 

 

晴の輔 帝釈天に行くと未だに、寅さんの格好をした人がいます。

土屋「愛されているのでしょうね。」

 

晴の輔 「寅さんの街」といっても過言ではありません。

 

土屋「特に柴又駅前には『旅に出る寅さんが故郷である柴又の方を振り返ったシーン』をモチーフにした『寅さん』と寅さんを見送る妹『さくら』さんの像が建っていて、たくさんの方が記念写真を撮られております。」

晴の輔 あれ?寅さんの銅像は知っていたのですけど、「さくら」さんの銅像もあるのですね

 

土屋「はい、2017年の3月に建てられました。」

土屋「(笑)」

 

晴の輔 「葛飾区」と「ウィーン」のフロリズドルフ区が友好都市になっているのですよね?

 

土屋「1987年11月に友好都市提携を締結して、友好交流が始まっております。」

 

晴の輔 寅さんは、友好都市になったことがきっかけで「ウィーン」で映画を撮ることになったのですか?

 

土屋「そうですね。2年後の1989年に第41作の『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』が公開されております。」

晴の輔 友好都市になったきっかけは?

 

土屋「1986年に、親日家でありました当時の『ヘルムート・ツィルク』ウィーン市長が偶然、来日される飛行機内で『男はつらいよ』をご覧になりました。」

土屋「(笑) 映画に描かれている柴又の下町情緒、人々の温かさが『ウィーン市郊外の風景』『市民気質』に似ている、と強い印象を持たれたのがきっかけです。」

 

晴の輔 景色が似ている!

 

土屋「昨秋に私も『フロリズドルフ区』に行ってまいりました。『ドナウ川に面した閑静な住宅街の街並み』と、『江戸川に面した柴又の風景』はとてもよく似ていたところでした。レストランに入ると地元の方々は、きさくで笑顔で挨拶してくれたり、皆でホントに会話を楽しんでいる様子を見ると、『葛飾の下町人情』と同じような心の温かさを感じました。」

 

晴の輔「ウィーン市民も

土屋「(笑)」

 

晴の輔 ウィーンに寅さんに関するものがあったりとかは。

 

土屋「日本庭園がある『寅さん公園』が、『フロリズドルフ区』に2009年9月開園しております。

寅さん公園

その他には『カツシカシュトラッセ』という通りがございます。

日本読みしますと『葛飾通り』。」

 

晴の輔 逆に葛飾区に「モーツァルト公園」とか作らないと!

 

土屋「(笑) 実は『モーツァルト像』があります。

葛飾のモーツァルト像

ウィーン市の王宮庭園にある像の、

オーストリア ウィーンのモーツァルト像

実物大のレプリカで、世界で唯一オーストリア共和国から認められたものでございまして、かつしかシンフォニーヒルズの正面に設置されております。」

 

晴の輔 オーストリアと葛飾にしかない!こちらにも「ウィーン通り」とかあれば。

 

土屋「それも実は『フロリズ通り』と『フロリズ花壇』がございます。」

晴の輔 あるのですね!!もの凄くいい関係で、寅さんパワーは凄い!今年で友好都市になって32年。寅さんですから、葛飾区フロリズドルフ区の関係には厚みがある!

 

土屋「(笑) ありがとうございます。」

 

 

今日は、「東京の下町『葛飾』と音楽の都『ウィーン』を繋いだのは、あの寅さん!?」というトピックスでお届けしました。寅さんだったのですね関係を築いたのは!ウィーンに「寅さん公園」と「葛飾通り」があるのです!それを聞いただけで嬉しい気持ちになります。友好はさらに深まっている感じ。一番喜んでいるのは寅さんだったりして。

そんな「葛飾とウィーンの友好関係」に

それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

 

 

 

-WEB版こぼれ話し1-

晴の輔 葛飾区ウィーンの景色が似ているということですか?

土屋「東京の北東部にある『江戸川に面した柴又の葛飾区』ですが、ドナウ川に面した『フロリズドルフ区』もまた、ウィーン市の北東部に位置しており、地理的な共通点があります。」

晴の輔 なるほど!江戸川とドナウ川、江戸ナウ川と言ってしまいそうです!

土屋「(笑)」

 

-WEB版こぼれ話し2-

晴の輔 「フロリズ通り」そこに行くと名前が書いてありますか?

土屋「ええ、看板を設置したことを契機に、地元の自治会・小中学校のPTA・商店街などが実行委員会を組織して、2018年5月に『フロリズ花壇』『フロリズ通り』を会場として、『第1回柴又フロリズ通りフェスティバル』を開催しました。

様々な模擬店や大道芸、ウィーンではワイン居酒屋のことをホイリゲというのですけど、ホイリゲの雰囲気を体験していただき、大人から子どもまで楽しめるイベントを行い、多くの来場者に来ていただきました。寅さんがきっかけで、友好都市交流が定期的に続けられておりますので、今後も寅さんに感謝しながら皆さんと共同で、友好交流を深めて未来につなげていければと思っています。」

晴の輔 なるほど、また映画始まったら「聖地巡礼/ロケ巡り」で来る方多くなるのでは?

土屋「そうですよね。」

晴の輔 「帝釈天」はもちろんのこと、「フロリズ通り」「フロリズ花壇」にも行っていただきたいですね。

土屋「葛飾区の素晴らしいところに訪れていただきたいです。」

晴の輔 ワタクシも映画を観た後に行ってみたいと思います。

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    パーソナリティ
    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。