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2019.12.16

#89 神奈川県横須賀市 「海上自衛隊横須賀教育隊へ潜入!女性自衛官が活躍出来るための秘密の花園!?」の巻

あなたは「横須賀」と聞いて何を思い浮かべますか?黒船?カレー?

先日、神奈川県 横須賀市にある、海上自衛隊の女性自衛官教育の場、「海上自衛隊横須賀教育隊」に潜入取材してきました!

まず驚いたのは、女性も男性と一緒に訓練を受けていること。最初に見たのが、大型の手漕ぎボート「カッター」を漕ぐ訓練。オールの長さが約4メートル!見事に息を合わせて進んで行っていました。

続いてみたのが「防水訓練」。船体に穴が開いて水が入ってきたことを想定しての訓練。穴をどうやってふさぐと思います?なんと角材を穴に突き刺してふさぐのですよ!のこぎりで角材をミリ単位で調整して切ります。その様はまるで「大工の職人」のようでした。

その流れで宿舎も見学させてもらいました。ベッドメイキングの凄いこと!シーツにしわ一つ無い!ピシーっと折り込まれていて、「訓練の原点」はここなのだなと思いました。

 

そんな海上自衛隊での「女性の活躍」について、横須賀教育隊 先任伍長の三浦香織さんにお話しを伺います。

 

晴の輔 先任伍長とは?

 

三浦「幹部と下士官という枠に分かれるのですが、下士官側のまとめ役という役職になります。」

 

晴の輔 海上自衛隊横須賀教育隊とはどういったことをされているのでしょう?

 

三浦「ここは、高校・大学などを卒業して海上自衛官を目指す、最初の教育の部隊となります。」

 

晴の輔 修行のようなものですよね。

晴の輔 皆さんどうやって乗り越えて行くのでしょう?

 

三浦「集団の中で仲間がいるから、初めて越えられる部分が多いと思っております。寝る、食べる、訓練する、全てが一緒です。得意、不得意はあるとは思うのですけど、同期の存在はお互いをカバーしながら歩んで乗り越えていける、教育隊にいる時間は、そんな期間になるのだと思います。」

 

晴の輔 入ってくる年齢は、バラバラだったりするのですか?

 

三浦「今年の春から32歳まで採用できるようになりましたので、年齢の幅は広がったと思います。」

 

晴の輔 既に結婚されて、お母さん自衛官もいらっしゃるということですよね。

 

三浦「はい、時々いらっしゃいます。これからは珍しくはないかもしれませんね。実は私もそうです。」

 

晴の輔 あ!…ホントですか?

 

三浦「(笑) はい!」

 

晴の輔 家ではベッドのシーツ、角の折り目については、かなり厳しいのでは?

 

三浦「(笑) そこまではさすがに (笑) そこは優しいお母さんです!」

 

先任伍長の三浦さんは、大学生の娘さんがいるそうです。すらっと背が高くて、宝塚の方のようでカッコよかったなあ!もう一つ女性自衛官がどのような任務に就くのかお聞きしましたら、海上自衛隊では女性だからといって、就けない職種はほとんどないとおっしゃっていました。近い将来、「女性潜水艦隊員」が誕生するのでしょうね。実は取材した日が金曜日だったのですが、海上自衛隊では毎週金曜日のお昼は、カレーライス。いただいてしまいました。その日は「きのこカレー」。海上自衛隊で食べる「山の幸」。美味しかったです。

その時一緒にいただいたのが、教育訓練を受けている女性隊員たち。

お話を伺いました。

 

晴の輔 入隊してどれくらいになるのですか。

 

岩本「約一ヶ月が過ぎました。」

 

晴の輔 ということは、二ヶ月前は?

晴の輔 ええっ!?銀行員!

 

岩本「はい」

 

晴の輔 将来はどのような任務に就きたいのですか?

 

岩本「航海員として護衛艦に乗り、船の運航に関わる業務に就きたいと考えております。」

 

晴の輔 教育隊の訓練は、実際にやってみてどうですか?

 

岩本「筋力面では、全然力がついておらず、最初は全く出来なかったのですが、毎日トレーニングを重ねていくうちに、段々と出来る回数が増えてきているので、そこにやりがいを感じます。」

 

晴の輔 同じ班の仲間がいるからですよね。助けられたこととかあります?

 

岩本「ベッドメイキングが非常に不得意でして、先に終わった方に助けられたりしております。」

 

晴の輔 先ほどちらっと見たのですけど、ベッドメイキングはまるで折り紙のような出来映えでした。出来るようになりました?

 

 

横須賀音楽隊というところで任務しています。

 

晴の輔 何の楽器を担当されているのでしょう。

 

南波「チューバを吹いています。」

晴の輔 何年やられているのですか?

 

南波「5年目となりました。」

晴の輔 教育隊に入られたのは、今回で二回目ということですか。

 

南波「『教育をする側』の勉強をしに、また戻ってまいりました。」

 

晴の輔 昔を思い出しますか?

 

南波「そうですね。同期の顔と、当時お世話になった『班長』の顔が思い浮かびます。」

 

晴の輔 休日は何をしているのですか

 

南波「最近サーフィンを始めまして。」

 

晴の輔 どんどん「海の女」になってきていますね。

 

南波「(笑) そうですね。」

晴の輔 楽器は何でしたっけ?

 

南波「チューバです。」

 

晴の輔 もうTUBEに聞こえますね。

 

 

 

 

 

 

「どっちだ!?晴の輔」

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。

 

今、お題が来ました!「晴の輔さんが海上自衛隊でもう一度カレーを食べるなら?・・・

『シーフードカレーが食べたい』 それとも 『カツカレーが食べたい』 どっちだ!?晴の輔」

 

んっふふ、もう一度食べるのならね、海上自衛隊だからシーフードってこと…

 

 

決めました!

 

 

 

「カツカレーが食べたい」

 

 

何故かというと、海上自衛隊のカレーの日は金曜日でしょ?

 

 

 

今日は、「海上自衛隊横須賀教育隊へ潜入!女性自衛官が活躍出来るための秘密の花園!?」というトピックスでお届けしました。二か月前までは銀行員だった岩本さん、まだ少しあどけなさが残る表情。でも5年後には南波さんのような自信に満ちた顔つきになって…そしていつの日か二人は先任伍長のような華麗なる女性になっていくのでしょうね。

そんな「海上自衛隊の女性自衛官」に

それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

 

 

 

 

-WEB版こぼれ話し1-

晴の輔 海上自衛隊に入隊される女性は、どういった方なのでしょう。

三浦「TV報道を通じて『3.11などの災害派遣で自衛官の活躍を見た』『私も役に立ちたい』という思いを持って来られる方が多くなっています。」

晴の輔 女性で自衛官になろうという方は、大きな使命感を持っている方が多いのでしょうか。

三浦「はい、意外と女性の方が、強い芯を持って入隊される方が多くて、辞めにくかったりもします。」

晴の輔 むしろ女性の方が!確かにどこの家庭も、そんな感じですよね。

三浦「(笑) 女性強いですから。たくましく生きて欲しいと思います。」

晴の輔 訓練重ねていって、どういうところが変わっていくのでしょう。

三浦「全く泳げない、走れないとか、腕立てが一回も出来ません、などという子もたくさん入隊してくるのですけど、一回でも出来るとそれが成功体験となって、『もっとやろう、もっとやろう』と頑張っていく気になりやすいのかもしれません。卒業する頃には顔つき、目つきがかなり変わってきますね。」

晴の輔 女性が入りやすくなっている環境というのは実感されていますか。

三浦「育児休業などは、私が入った頃は世の中的にも、なかなか理解されなかったのですけど、今は『ワークライフバランス』にもかなり力を入れていまして、女性が定年まで勤めあげられる職場でいたい。ということを目指しています。結婚して子どもを産み育てるという、自分の『ライフプラン』をしっかりと立てつつ、仕事ができることが大事です。」

 

 

-WEB版こぼれ話し2-

晴の輔 どうして銀行員から入隊しようと思ったのですか。

岩本「身体を動かすことが好きで、世界で働くことも出来る。何より人の役に立つ仕事をしたくて希望しました。」

晴の輔 入隊したら、驚いたこともあったと思います。

岩本「自衛官は身体を動かすイメージがあったのですが、アイロンがけ、裁縫などの生活面のことを心がけることが多くて、驚きました。今まで家庭科の授業でしかやっていませんでしたので、苦戦しています。(笑)」

晴の輔 銀行員だったので、お金を数えるのは上手い。

岩本「そうですね。得意です。(笑) ちょっとまだ生かせる場面はありません。(笑)」

晴の輔 休日は何をされているのですか。

岩本「食べることが好きなので、基地周辺の美味しいお店を検索して、巡っています。特におススメは近くにあるプリンが美味しいレストランです。そこのプリンを初めていただいた時に、美味しさに感動しました。」

晴の輔 タピオカではないのですね。

岩本「はい (笑)」

 

-WEB版こぼれ話し3-

晴の輔 何故入隊しようと思ったのでしょう。

南波「両親と武道館で『自衛隊音楽まつり』を見て熱い思いを感じました。興味が沸いたので『音楽隊』のことを調べたら、災害派遣でも演奏していることを知りました。私も人のために音楽をやりたいなと思い、この職に就きました。」

晴の輔 人のために何かをしたい。

南波「音楽で人に心を伝える仕事です。私はずっと音楽をやっていたので、運動が苦手でした。腕立て伏せ、腹筋、船を漕いだり大変でした。」

晴の輔 どうやって乗り越えられたのでしょう。

南波「一緒に生活していた同期の力が、大きかったなと思います。今でもその同期は頑張っているのかな?と思いながら演奏しています。」

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    パーソナリティ
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      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。