#40 ゲストは前回に引き続き、株式会社リクルート Ring事務局⻑新規事業開発室部⻑渋谷昭範さん！

ニッポン放送「ラジオ情熱ラボ〜ビジネスの先に〜」

毎週日曜日の21時からお送りします。

パーソナリティは、花王株式会社 DX戦略推進センター ECビジネス推進部生井秀一と、アナウンサー八木ひとみです！

スタートアップ企業や注目の新規事業、未来に向けて情熱を注ぐ人、企業を代表する方をゲストにお招きし、事業を起こす際の進め方、成功へのマインドセットなど、ビジネスの実用的なお話を伺います。

ラジオ情熱ラボ

今回のテーマは「新規事業を成功に導くコツ」！

渋谷昭範（しぶや・あきのり）さん

新卒でNTT持株会社の研究所に入社。

ベンチャーを経て、2005年にリクルートに入社。
ウェブマーケティングなどを担当後、上海の現地子会社に赴任。
その後、シリコンバレーとインドでベンチャー投資を担当。

2014年にソフトバンクに転職し、事業開発を担当。

その後、ベンチャー企業1社を経て、
2017年にリクルートに2度目の中途入社。

買収したベルリンのスタートアップ企業のCMOとして赴任。
2018年に東京に戻り、現職に至る。

新規事業の計画を立てる前に

八木：新規事業のアイデアが通って、そこから成功に導くために大事な事をおうかがいしたいんですが。
渋谷さんはRingの事務局⻑になられて、今のポジションにつく前と後でギャップなどはありますか？

渋谷：わかっていることは、計画通りには大体いかないということです（笑）。
新しいことをやる時に、しっかり仮説を立て検証することが大事だと思います。

生井：ある程度の計画が必要だということでしょうか。

渋谷：ここから10年先の計画を立てることはしていないんですが、
儲かるかやどんな体制でやるかは置いておいて、
まず最初に、本当にニーズがあるのか、世の中で何が起きているのかをしっかり検証しています。

生井：花王でも消費者調査を徹底的にやったり、社会課題は何なのか考え、そこから事業を提案したりします。

新規事業開発で大切な事「エフィカシー（自己効力感）」とは

八木：新規事業開発で最も大切な事としてメンタルに関することをあげてらっしゃいますよね？

渋谷：そうですね、「エフィカシー（自己効力感）」をよくあげています。
あれができます、これができます、などの自信は過去に向かった自信です。
この「エフィカシー」は未来に向かった自信で、
イメージで言うと『ONE PIECE』で主人公が「海賊王に俺はなる」と言ったりしている状態ですね。
うまくいかなくてジタバタして、仲間が増えていって、自分が変わっていく。これが一番重要な能力だと思います。

八木：自己肯定感はよく聞きますが、自己効力感はどうやって高めればいいでしょうか？

渋谷：勘違い力じゃないですか（笑）？
もちろん、現実をわかっていないから未来のことを言えるという面もありますが、
改めてもう一度なりたい自分を考えると、年齢に関わらずまだまだ勉強できることはあるんじゃないでしょうか。
高校生Ringに関して言うと、僕が発案したんですが、これが高校生に渡ったら良くない？みたいに周囲に発信して、巻き込んで実現した感じです。

生井：確かにエフィカシーを持っている人は、人を惹きつける力もありますし、夢を追っているので見ていてワクワクしますよね。
常にアンテナを張って自分の興味のあることを探求し、野心を持ってらっしゃるんですよね。