ニッポン放送「ラジオ情熱ラボ〜ビジネスの先に〜」

パーソナリティは、茨城県の中高一貫校、下妻第一高等学校・附属中学校の生井秀一副校長と、アナウンサー八木ひとみです！

スタートアップ企業や注目の新規事業、未来に向けて情熱を注ぐ人、企業を代表する方をゲストにお招きし、事業を起こす際の進め方、成功へのマインドセットなど、ビジネスの実用的なお話を伺います。

今回のテーマは、『デジタル技術の進化と社会への影響』！

マーケティングの共通点

八木：さまざまな会社でキャリアを積まれていますが、
マーケティングでの共通点、大事な事は何でしたか？

有園：マーケティングは人に対して広告をうつ、メッセージを届けるということですので、結局人間を理解しないといけませんよね。
人間を理解するということは、少し飛躍しますが、感謝するということですね。
一緒に仕事をする仲間や、広告を見てくれる相手、今日で言えばラジオを作ってくれた人など、すべての繋がりの中で存在していますので、
全てに感謝するという気持ちを持って臨むほど、物事はうまくいくと思っています。

生井：マーケターは人に興味がある方が多いですよね。
その人を知ろうとしたり、いいところを伸ばすような共通点がありませんか？

有園：確かにそうですね。
そもそも人とコミュニケーションをする仕事ですから。

八木：マーケターとして欠かすことのできない要素の一つなんですね。

マイクロソフトの広告事業

八木：現在、マイクロソフトの広告事業責任者として活躍されているんですが、
そもそもマイクロソフトは広告事業のイメージがそこまで強くないと思うんですよね。
どういうことをされているんでしょうか？

有園：マイクロソフトの中では広告事業はマイナーだと思うんですが（笑）、
Bingという検索エンジン、MSNというポータルサイトなどにも広告が出ています。
また、Netflixさんと独占的なパートナー契約をしていて、
広告付きモデルでブランディング系の広告を出しています。

八木：グーグルとマイクロソフト、2つの巨大IT企業を経験されていますが、
それぞれの企業文化の違いについて教えていただけますか？

有園：企業文化で言うと、私の感覚としては極めて似ていますが、
違うところはマイクロソフトの方が社歴も長いので少し大人な会社です。
私がいた頃のグーグルはベンチャーマインドが強く自由にいろいろなことができる社風でした。

生成AIと広告

八木：生成AIの登場が広告主に与える影響についてはどのようにお考えですか？

有園：生成AIのインパクトはすごく大きくて、既にテストがされていますが、広告のタイトルや説明文などの検索広告の中に出てくるものを生成AIが作れるようになってきています。
バナーも動画も生成AIで作る流れがどんどんでてきていますので、それによって自動化されていくように既になっていますね。

八木：自動化されることによってどういうことが可能になるんでしょうか？

有園：100万通りのターゲティング設定があったとして、バナー広告を生成AIですぐに作れるようになるし、100万通りにターゲティングを分けて配信することもできるという領域ですね。

今まで、クリエイティブディレクターはコピーライターやさまざまな部下やチームの方に対して指示を出して方向性を決めて進めてきたのですが、
その業務が、クリエイティブディレクションをAIに対してするようになるということです。

アイデアがあっても絵コンテが描けない人が、AIに絵コンテを描かせることができるというのは、ある意味やる気さえあれば、誰でもクリエイティブディレクターやマーケティングディレクターができるんじゃないかというようになりつつありますね。

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