ニッポン放送「ラジオ情熱ラボ〜ビジネスの先に〜」

パーソナリティは、茨城県の中高一貫校、下妻第一高等学校・附属中学校の生井秀一副校長と、アナウンサー八木ひとみです！

スタートアップ企業や注目の新規事業、未来に向けて情熱を注ぐ人、企業を代表する方をゲストにお招きし、事業を起こす際の進め方、成功へのマインドセットなど、ビジネスの実用的なお話を伺います。

今回のテーマは、『ワクワクする会社経営』！

八木：松山さんは、2018年にアサヒビールに入社、
37年ぶりの外部出身の社長となります。
58歳での転職はかなり思い切った決断だったのではないですか？

松山：ビール業界経験ゼロで入社しまして、周りの方々からは思い切ったねと言われます。

今までの人生の節目節目でいろいろなことをやってきましたし、会社や住む場所も変えてきましたので、
58歳でアサヒビールに入れてラッキー！というノリで、
やりたかったマーケティングの仕事をさせてもらえるということで、入社は本当に嬉しかったですね。

大ヒットした「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」

八木：アサヒビールに入社されて、マーケティング部門を率いた松山さん、
大ヒットした「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」の発売や、
発売36年目にして初となる「アサヒスーパードライ」の
全面リニューアルをけん引され、手腕を発揮されてきました。

「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」は人気すぎて買えなかった時期がありましたね！

松山：ご迷惑をおかけしました（笑）。
たくさん買っていただいて、本当に嬉しかったです。

八木：コロナになってから家飲みの需要がすごく増えて、家で飲む人にもお店で飲むようなワクワク感や楽しさを感じてほしいというコンセプトがあるのでしょうか？

松山：実は違うんです！
誕生した背景は技術的なことで、研究所から提案があり、
面白いからやろうとなりました。

生井：面白いと思ったポイントはなんだったんですか？

松山：最初に開けるとシャンパンのように音がパカーンとなり、次に泡が出てきて、
一消費者としてこれはすごいなと思いました。

「わくわく感」を提供するための戦略

八木：松山社長は、就任会見で、アサヒビールをどんな未来に導くのか。
「ひと言でいえば、お客様にとって世界一わくわくするビール会社」と説明されていました。「わくわく感」をお客様に提供するための具体的な戦略は何ですか？

松山：お酒は嗜好品なので栄養を摂取するために飲む人はあまりいないと思います。
そういう意味では、思わずわーっという気持ちのたかぶりがあり、そこになんらかの驚きの要素があり、感動や体が反応するなど、直感的になってしまうのがわくわく感だと思うんです。

それを、マーケティングを中心とした経営の中でお客様にご提供するために、
ただ美味しいだけではなく、コミュニケーションやパッケージ、シーンなどを含め、
お客様のタッチポイントの中で驚き・感動・わくわくを提供していこうというのが戦略になっています。

松山社長が最も情熱を燃やしていること

八木：いま、松山社長が最も情熱を燃やしていること、
また、これからの夢はなんでしょうか？

松山：アサヒビールは創業135年の企業で、私は第15代社長なんですね。
全ての思いや歴史をタスキで受け取りましたので、
次の世代にもっと元気で輝いている状態にして渡していきたいと思っています。

鍵はやはり”人”なので、社員一人一人が輝いて、いきいきと仕事ができるか。
その結果、お客様やパートナーの皆様がアサヒビールとビジネスをすることでハッピーになっていただいている。
そういった当たり前のことをして、自分が社長の間に1ミリ1センチでも良くして次の世代に渡したいです。

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