あなたは『まち歩きツアー』に参加したことがありますか?
編集長の立川晴の輔です。3月は人が大きく動く季節です。3月の引越の件数は、通常の月の倍なんて話しを聞きます。「引っ越す時期の分散化をお願いします」というニュースも見ますからね。東京へ上京する人、逆に故郷へ帰る人。僕は落語家ですから引っ越しではないのですが、お仕事で全国へ行かせてもらっています。そして、その地域のローカル番組を見るのが好きです。最近は各地のテレビ局も「まち歩き番組」が多いです。地元出身のタレントさんと、地元のアナウンサーが、その町の最新グルメを食べ歩いたり、地元ならではの自然や文化に触れたりと「まち歩き」は楽しいですね。永六輔さんの言葉で「知らない横丁の角を曲がればもう旅です」という名言がありますね。
今回は、そんな「まち歩き」にまつわる話題!舞台は、岩手県盛岡市。
盛岡市(もりおかし)は、岩手県北部に位置する市。岩手県の県庁所在地及び最大の都市で、中核市、保健所政令市に指定されている。
平安時代、桓武天皇の命により志波城が置かれ律令制下となる。安土桃山時代に勢力を広げた南部氏が盛岡城を築いて以後、城下町として発達。明治以後は岩手県の県庁所在地となった。
岩手県内最大の都市でもあり、岩手県の政治、経済、交通の中心都市、人口は約28万人であり、岩手県の経済・文化をリードするポジションにある。wikiより引用
ここで、3月15日・16日の2日間実施される「まち歩きツアー」が、注目を集めているのです。なんでもガイドさんはいるものの、よくイメージする「まち歩きツアー」とはちょっと趣が違うのだとか。一体どんな内容なのでしょうか?
この「まち歩きツアー」を企画・実施するトラベル・リンク株式会社の北田公子さんにお話しを伺います。
晴の輔 「まち歩きツアー」とはどのような内容でしょうか?
北田「『わたしの好きな盛岡まち歩きツアー』というタイトルで、盛岡の中心部をガイドがご案内しながら、参加した方の思い出やエピソードもお聞かせください。というものになっています」
上の橋 擬宝珠
晴の輔 「参加者の思い出やエピソードを聞かせてください」と言う「盛岡の思い出」がテーマなのですか?
中津川
北田「そうです」
晴の輔 それは珍しいですよね?
北田「盛岡に限らずですが『まち歩きツアー』といいますと、お城の石垣ですとか古い町並み、レトロな建物のご案内などが定番だと思うのですが、私たちは『参加者の思い出』『エピソード』がテーマになっております」
北田「2つほどございます。一つは、同行するガイドは町の歴史文化などもお伝えしますが、うんちくをずっと語るばかりではなく『参加する皆さんのお話もお聞きしますよ』というところです。二つ目は、初めて盛岡を訪れる観光客の方向けというよりは、市内や近隣にお住まいで、盛岡が日常の一部になっているという方、あるいは、他県に住んでいるけれども、これまでも仕事やプライベートで何度か訪れたことがあるという方に向けているということです。」
晴の輔 参加される方がツアーの主役のようですね。参加した人が、この町のここで思い出があって喋り始めたら?
北田「はい、そこをお聞きしながらのツアーです」
北田「春に進学や就職・転勤など何かしらの理由で盛岡を離れてしまうという方も一定数いると思うのですね。そうした方に是非参加してもらいたいということで3月に開催します」
櫻山神社
城跡公園
晴の輔 岩手を離れる方に地元のことを「思い出してね」「忘れないでね」とかそういう思いもあるのですか。
北田「そうなのです。離れてしまう方にぜひ良い思い出を持っていただきたいですね」
晴の輔 思い出がある人は、思い出を抱えながら例えば東京とか大阪に行っていただく。でもいずれは戻ってきてもらいたい。そんな感じですか?
盛岡城跡公園石垣
北田「はい、そうですね。ふるさとを思い出したり、帰りたいというきっかけになればと思います。
晴の輔 なるほど。盛岡の想い出をツアーで語ることは、東京や大阪など大都会に行った時に「盛岡のよさを伝える使者」の役目を、その方たちになっていただくことになるのですね。
北田「自分で思っていることを他者にアウトプットすることは、すごく大事だと思っています。誰かに共有すること、それも他の県の方に伝わると、さらにいいことだと思います」
北田「もちろんそうです。『このテーマ興味あるな』『盛岡の人ってどんな暮らしをしているのかな』『盛岡のことをちょっと覗きたい』という観光客の方もウェルカムなツアーになっております」
赤レンガ
プロムナード 赤レンガ
晴の輔 このツアーを通じてどんな事を発信したいですか?
北田「盛岡を一時は離れる皆さんから、町であった様々なエピソードをお聞きしながら、盛岡での素敵な思い出を胸に『行ってらっしゃい。がんばってね』と送りだしてあげたいですし、盛岡に帰ってくることがあれば『またいつでもこうして一緒に街を歩いたり、交流したりできる場がありますよ』ということを伝えられればと思います。」
紺屋町番屋
北田「そうです(笑)」
晴の輔 北田さんが感じる「まち歩きツアー」の魅力とは、どのようなところですか?
北田「『まち歩き』は、同じところを歩いても『誰と歩くのか』『いつ歩くのか』さらには『ライフステージのどんな場面で歩くのか』などによって、全く違った景色に見えてくるところです。またわずか90分~120分くらいの時間の中で、参加者同士の交流が生まれるところです」
【どっちだ!?晴の輔】
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
晴の輔さんが、盛岡へ行ったら・・・
・盛岡城跡公園を歩きたい
それとも
・盛岡冷麺、じゃじゃ麺の食べ歩きしたい
どっちだ!?晴の輔
おぉ、歴史的なところを歩くか?食べ歩きするか?ええ~これはね…どちらも行きたいから…あ、決めました!
「盛岡城跡公園を歩いて、冷麺、じゃじゃ麺を食べ歩きしたい」
すいません、両方歩きたいです。せっかく行くんだからね、あとは駅前とか繁華街も歩きたいですよ。
今日は「岩手県盛岡市で実施される『まち歩きツアー』そのテーマは・・・思い出?」というトピックスでお届けしました。このツアーいいですね。参加した方が盛岡の思い出やエピソードを語りながらまち歩きをする!これってね盛岡愛があふれ出てくるでしょうね。盛岡を知らない僕が参加したら、一発で盛岡のファンになっちゃいそう!なんだか楽しそうです。
そんな「わたしの好きな盛岡まち歩きツアー」に
ここで、晴の輔のお知らせです。高知放送をお聴きの皆様、3月23日(日)に「高知県土佐市複合文化施設つなーで」で、立川晴の輔 独演会を開催します。是非会いに来て下さい!
それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。
同じ岩手県のお話し
#141 岩手県「岩手県盛岡市から全国へ!地域文化を『色と物語』で伝える「日本地域色協会」の活動とは??」
#180「岩手県九戸村の特産を全国へ!お茶はお茶でも甘~い『甘茶』とは?」
#251「岩手県奥州市の楽器ブランドが南部鉄器と音を融合させる!新しいアイテムを製作!その正体とは?」の巻
2025.04.28
#369「福島県国見町にあるジェラート店のマーマレードが『世界マーマレードアワード』で最高賞を受賞!その誕生秘話に迫る!」の巻
あなたの食卓に、マーマレードはありますか? 編集長の立川晴の輔です。学校給食で出たパンに、あなたは何を塗って食べましたか? 「うちの学校はいちごジャム」。 「い...
2025.04.21
#368「千葉県御宿町を表現する色「地域色パレット」が完成!その中身に迫る!」の巻
あなたが好きな「色」は、何色ですか? どこの町にもある信号機。色の並び順は、左から「青・黄・赤」ですよね。誰もが一度は疑問に思ったことがあるでしょう。「青信号の色っ...
2025.04.14
#367 「長野県松本市で、結婚式の新しい形を提案する『IINDA(いいんだ)』とは?」の巻
あなたが思う「憧れの結婚式」ってどんな結婚式ですか? 編集長の立川晴の輔です。僕は落語家です。落語以外で数をこなしたお仕事といえば、結婚披露宴の司会ですかね~司会と...
2025.04.07
#366 「東京・世田谷区の公立小学校での学びが世界から注目されている!?」の巻
あなたは、小学生の時、何係り・何委員をやっていましたか? 編集長の立川晴の輔です。小学生だった時、何かの当番や何かの係りをやった記憶はありますか?その日の当番の日直...
2025.03.31
#365 「宮城県仙台市の新しいお土産として注目されている『シャシャカマ』とは?」の巻
あなたは「仙台名物」と聞いて、何を思い浮かべますか? 編集長の立川晴の輔です。東北の玄関口で「杜の都」と呼ばれている仙台市。あの戦国武将・伊達政宗が、仙台藩・初代藩...