あなたは「あなごを使った料理」と聞いて、何を思い浮かべますか?
関東に住んでいると「あなごと言えば江戸前でしょ!」という方が多いかも。でも「今の東京があなごの産地です」とは聞かないです。「あなごの産地は?」というと、どこをイメージしますか?広島県宮島の「あなご飯」、兵庫県明石の「焼きあなご」などは有名です。そこであなごの漁獲量を調べてみました。農林水産省2019年のデータですが、1位が島根県、2位が長崎県、3位宮城県、4位愛知県でした。あなごってね、全国で愛されている感じです。
そうそう、よくお子さんから「あなごとうなぎはどう違うの?」なんて質問されたことないですか?ぱっと見、よく似ていますからね。
あなごは、薄茶色に斑点があって上あごが出ている。うなぎは、黒に近い灰色で下あごが出ている。ここが違いです。あと、尾びれの形。あなごは、尖っているのに対して、うなぎは、丸みがあるのです。そこが見分けるポイント。まあどちらも美味しいですよ!…なんか食べたくなってきました。
今回は、そんな「あなご」にまつわる話題!日本屈指のあなごの産地、島根県大田市。島根県のほぼ中央にあり「出雲大社」で有名な出雲市のお隣り、世界遺産石見銀山遺跡がある町。そこの商工会議所が今「大田の大あなご 料理コンテスト」と題して、あなごを使ったオリジナルレシピを募集しています。具体的にどんなコンテストなのか?
晴の輔 「穴子を使ったオリジナルレシピ」を募集しているということですが、どのような内容なのでしょう?
沖「開いた生アナゴを使用した料理レシピの募集です。料理の作り方レシピを書いた紙に『完成写真』を付けていただき、最終審査に選ばれた4人の方には、市内のキッチンスタジオで実際に料理を作っていただきます。そして最優秀賞には、大あなご関連商品と鮮魚ボックスを贈呈します。」
晴の輔 なるほど。応募の条件は?
沖「あなご以外の食材は自由で、4人分3千円以内、調理時間は40分以内で完成できるものとしております。」
沖「そうです。道の駅にあるレストランや、市内の飲食店、イベントなどで提供する予定にしております。」
晴の輔 それは嬉しいですね。アキアナゴという種類ありますよね?ちょっとあなごについて調べていたら出てきて、沖さんがコンテストに出されて優勝したら「オキアナゴ」になるのかなと。
沖「(笑)そうですね。私は名前が『沖』なのですが、山の中の方に住んでおります。」
晴の輔 (笑)山の手に住まわれている。そもそもこのコンテストやろうと思ったきっかけは?
沖「これまでに獲れたあなごのほとんどは、県外に出荷されておりました。地元を活性化したいと、大田市で獲れるあなごを『大田の大あなご』と名付けてブランド化を図り、産地である大田市に大あなごを食べに来てもらいたい。その為には、魅力的な提供できる料理が必要だと思い、料理コンテストを思いつきました。」
晴の輔 「大田の大あなご」は県外に出荷されていたのですね。
沖「遠くは『豊洲』または『広島』『大阪』『福岡』などに出荷されております。」
晴の輔 「大田の大あなご」の特長は?
沖「『一日漁』ですので、鮮度がとびきりによく、身が厚くて大きいです。江戸前あなごは35㎝くらいが平均としたら、こちらで獲れる大あなごは、平均50㎝くらいで、7、80㎝くらいのモノとかもよく獲れます。島根県水産事務所との共同研究では、大きくなるにつれて、アナゴの食性も変わってきて、イカやのどぐろを食べます。そうなりますと旨み成分の脂質が増えてジューシーで美味しくなりますね。」
晴の輔 地元の方はどのように、あなごを召し上がっているのでしょう。
沖「あなご丼や刺身、白焼きや天ぷらとして食べています。お店では、あなご天丼を40㎝くらい一本そのままをタワーのようにして乗せ、提供しているお店もあります。」
晴の輔 「あなご」と聞くと「サザエさんのアナゴさん」を思い浮かべてしまいます。
沖「(笑)余談になりますが『サザエさん』の歌を作られた、林春生さんが大田市出身の方でございます。」
晴の輔 本当ですか!大あなごの人気がマス(増す)オさんみたいな感じですか!(笑)
沖「(笑)一本です!」
このコンテストを通じて、どのようなことを伝えたいですか
沖「今回は料理コンテストを行いますが、是非、産地の大田市に来ていただき、産地で提供される『大あなご』の醍醐味を味わっていただければと思っています。お腹がいっぱいになったら、世界遺産石見銀山遺跡を歩いていただき、温泉で疲れをとっていただきたいと思います。」
沖「これで二本ですね!(笑)」
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「大田の大あなごコンテストで、晴の輔さんが期待するレシピは・・・
『あなごの素材を活かしたシンプルな料理』
それとも
『あなごの影も形もないぶっ飛んだ料理』 どっちだ!?晴の輔」
あ~、期待するレシピね…大あなごの素材は間違いないですからね…これは、決めました!
『あなごの影も形もないぶっ飛んだ料理』
コンテストですから、大胆なものをね。そうだ!あなごだから
今日は「日本屈指のあなごの産地!島根県大田市が募集しているあなご料理コンテストに迫る!」というトピックスでお届けしました。大田市のあなごは大きいものだと7、80cmにもなり鮮度抜群!このあなごをどのように料理するのか?最優秀賞に選ばれるレシピが楽しみです。
そんな「大田の大あなご料理コンテスト」に
興味のある方はコチラをご覧ください。
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 「一日漁」とは?
沖「一般的に全国で操業している底引き船は大型化し、効率を求めて港から漁に出て、3日から1週間帰って来ません。こちらの底引き船は小型で、早朝出漁して、毎日、夕方に帰港するので一日漁と呼んでいます。鮮度がとびっきり良くて、一般的な相場より2割くらい高く取引されています。」
晴の輔 分かりやすくいうと「日帰り」。
沖「そうです。日帰り漁ですね。ちなみにテニスの錦織圭さんが島根に帰ってきたときには、こちらで水揚げされた鮮度のよい『のどぐろ』が提供されているようです。」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 「大田の大あなご料理コンテスト」締め切りは?
沖「1月31日となります。」
晴の輔 まだ大丈夫ですね。大田市ではあなごを食べられるお店はたくさんあるのですか?
沖「28店舗の飲食店であなご丼や白焼き、あなごのコース料理などお出ししています。」
晴の輔 沖さんが好きな食べ方は?
沖「私は、肉厚・大あなごの天ぷらです。鮮度が良いので、薄塩だけで食べるととてもジューシーで素材そのものの甘みが味わえます。」
晴の輔 ああ~!素材の甘味!いいですね~
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